ホンダ 初代CR-Z(DAA-ZF2型)のリアシートの使い勝手はいかに

ホンダ 初代CR-Zは「Hondaにしかつくれないハイブリッドカーをつくれ」をコンセプトにつくられたクルマです。2010年2月に販売が始まり、2012年9月に初めてのマイナーチェンジをし、2015年8月には2度目のマイナーチェンジを果たしました。

初代CR-Zのスタイリングは、伸びやかで品格のある形が特徴で、翼に躍動感を表現しているようなクルマです。低い全高と重心、短い全長とホイールベースからなる走行安定性や操縦性を備えています。車体のサイズは、全長4,105mm×全幅1,740mm×全高1,395mmとなっています。

初代CR-Zは、ハイレベルな走行性能と燃費性能が魅力のクルマです。走行性能では低速域からさらに強力にアシストするIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)、高回転型の1.5L i-VTECエンジンの搭載に加え、加速力を磨いたリチウムイオンバッテリーの採用により、力強い加速感を獲得しています。

燃費は、CVT車が23.0km/L、6MT車が20.6km/Lとなっており、優れた低燃費を実現しています。

2017年1月に生産が終了し、2021年3月現在では中古車のみの販売となっています。

ホンダ 初代CR-Zの室内の大きさは、室内長1,605mm、室内幅1,430mm、室内高1,080mmで、リアシートには大人2人が乗れるスペースはありますが、ゆったりとしていると言えるほど大きくはありません。

そのため、多少の乗りにくさはあり、乗り降りの行程が窮屈に感じてしまう方もいるかもしれません。また、乗り心地としても、大人2人が乗ってしまうと、快適な車内空間を過ごせるとはお世辞にも言えないでしょう。

しかし、初代CR-Zのリアシートは必ずしも大人用、または乗員用にあるわけではありません。場合によって様々な使い方ができます。

例えば、小さな子供がいる家庭だと前側に大人が乗り、リアシートには子供が乗ると丁度バランスがとれます。リアシートは、キャンプグッズなどを乗せるのには大きさ的にも最適かと思われます。リアシートでは、このように荷物置きとして利用するのも一つの方法かと思います。

ホンダ 初代CR-Zのリアシートは厚めのウレタンを使い、ふっくらとした感触を実現した、ブラックのファブリックシートです。腰をかける部分が埋もれている構造になっているので、座りやすさの向上につながっており、着座位置を低くすることで、天井の低さという欠点を改善もできていると言えるでしょう。

また、初代CR-Zは前側からも倒せるリアシートを採用しており、荷物の大きなものをリアシートに積み込むことが可能です。前席からも手の届きやすい背もたれ上部のノブで、ワンアクションで倒すことができ、手軽に荷物が広げられます。

ラゲッジルーム(荷室)は容量214Lで、リアシートを立てたままでもスーツケースを2つ収納できる大きさとなっていますが、リアシートを倒すとゴルフバッグ等の長尺物が2つ入るほどの収容量になります。この収納力があれば、普段の買い物や週末の小旅行には十分活用できると言えるでしょう。

また、チャイルドシートも装着可能なので、小さな子供がいる場合でも安心して運転できるのも嬉しいポイントです。

人によってリアシートの使い方は様々だと思うので、自分の使用しやすいようにリアシートをカスタマイズするのが良いのではないでしょうか。

ホンダ 初代CR-Zはリアシートで長時間移動するのは不向きと感じる方も多いかもしれません。ですが、移動距離が短い、近所での買い物や子供の送り迎え、病院など、日常での移動だと問題なく乗れるでしょう。

自分のライフスタイルに合わせて乗ることで、初代CR-Zの魅力を最大限活かせるでしょう。

※ 2021年3月現在