2015年上半期SUVで1位のヴェゼル、なぜ人気なのか?ライバルCX-3との比較も

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現在人気市場ともいえる小型SUV市場…。2015年度上半期の販売台数第1位を獲得したのが「ヴェゼル」です。この最激戦区、群雄割拠するこのジャンルをヴェゼルが制した理由をさぐってみましょう。

Chapter
2015年にSUV新車販売台数でヴェゼルが第1位を獲得!その魅力とは…
同クラス比較から見る「ヴェゼルのお得感」とは…
ヴェゼル
マツダ CX-3 
日産 ジューク
なぜヴェゼルが支持されるのか?
ヴェゼルの魅力を担うハイテクデバイス
特徴的な「センタータンクレイアウト」
CX-3とヴェゼルの違いは!?
ボディサイズ
エンジンのバリエーション
グレード別価格
ホンダ ヴェゼルの燃費
ホンダ ヴェゼルの中古車価格
ホンダヴェゼルの評判はいかに

2015年にSUV新車販売台数でヴェゼルが第1位を獲得!その魅力とは…

10月6日付のホンダのプレスリリースで、ヴェゼルは、2015年度上半期(2015年4月〜9月)における販売台数が3万1,843台となり、「2015年度上半期 SUV新車登録販売台数で第1位を獲得」と報じられました。

ヴェゼルは2013年12月の新車発表当初から、スタイリッシュかつ上質なデザインが一際目を引く一台として注目を浴びました。プラットフォームに「FIT」を使っていると思えないほ
ど、見事なエクステリアに仕上がっているのがその魅力と考えます。

また、ガソリンエンジンとハイブリッドをパワーユニットに用意。しかし、新車販売台数の約8割近くがハイブリッドをチョイスしているのもヴェゼルの魅力のポイントといえそうです。

同クラス比較から見る「ヴェゼルのお得感」とは…

まずユーザーとして気になるのは「価格」そして「燃費」です。同クラスの国産SUVと比較してみましょう。

ヴェゼル

ガソリン車 187万円~212万円 JC08モード燃費20.6km/L
ハイブリッド車 219万円~268万円 JC08モード燃費27.0km/L

マツダ CX-3 

価格帯は237~302万円 JC08モード燃費 23km/L

日産 ジューク

価格帯は173~343万円 JC08モード燃費18.0km/L(1.6GTターボは14.2km/L)
エントリーモデルの価格こそジュークのほうが若干安いですが、このクラスで唯一「ハイブリッド」を用意しており、ハイエンドモデルでも268万円と最も安くなっております。

また燃費でも、ハイブリッドの優位性でクラス最高の27.0km/Lを達成。クリーンディーゼルのCX-3と同じ土俵で比べるべきではない…かもしれませんが、しかし充分アドバンテージはあるといえますね。

なぜヴェゼルが支持されるのか?

激戦区の小型SUV界を制覇した!? ともいえるヴェゼル…。

オーナーの皆さまの口コミをチェックしてみると、「質感が高い」「走りが良い」という声が多く寄せられています。この辺りを探ってみましょう。ヴェゼルのオーナーは圧倒的に「ハイブリッド」を選択する方が多く、「走りが良い」という口コミが多いのも、そのパワーユニットに秘訣がありそうです。

ヴェゼルのハイブリッドは、FITにも採用されている「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載、またエンジンのLEB型に直噴技術を取り入れたことで、最高出力を112kW(152PS)発揮しています。これは2.0Lエンジンに匹敵する出力であり、ダウンサイジングターボの「過給機」の役割を「モーター&バッテリー」に担わせた、といえそうですね。

とはいえ、ヴェゼルもダウンサイジングターボの投入予定も当初から噂されていますから、ホンダとしても悩ましくも嬉しい展開といる状況ではないでしょうか。

ヴェゼルの魅力を担うハイテクデバイス

前述のように、ヴェゼルのパワーユニットが1クラス上の出力を担っている事、そしてもう一つ言えるのが、このクラスの国産車としてはあまり例がなかったハイテクデバイスの導入ではないでしょうか。

・7速DCT
昨年リコールもあったようですが、このクラスでDCT(2ペダルミッション)を導入しているのは大きなポイントと考えます。残念ながらガソリン仕様はCVTですが、ハイブリッドはこのDCTをパドルシフトで操る事が出来、自在にシフトワークを堪能できます。

・RPF(リアクティブフォースペダル)
フィットハイブリッドにも搭載されていますが、このホンダのハイブリッドシステム、i-DCD(Intelligent Dual-Clutch Drive)は、アクセルワークにも介入します。アクセルを踏み込み過ぎると、ペダルを押し戻す反力を伝えるRFP(リアクティブフォースペダル)が作動するのです。しかし、この機能で燃費がさらに9%近く向上したそうですから、コロンブスの卵というか、ホンダらしい着眼点の機能と考えます。

このように、「質感」「走行性能」「燃費」そして「価格」…。これらを高い水準で満たしたからこその評価が、ヴェゼルの販売実績に繋がったといえそうですね。

特徴的な「センタータンクレイアウト」

特徴的なのは、フィットのプラットフォームを使用することによる、燃料タンクが前席の床下に置かれる「センタータンクレイアウト」を採用している事です。フィットはコンパクトカーの中でもミニバンタイプの構造を持った車であるため、ヴェゼルにも同様にそうした特長が受け継がれています。

センタータンクレイアウトは、車体の後ろ半分に燃料タンクが無いため、後席及び荷質のパッケージングの自由度が大きくなっています。それにより後席を折りたたむとトランク部分の床とフラットにすることができ、折りたたんだ場合の空間の全長も稼げるため、広いラゲッジスペースが実現可能に。

また、トランク自体も底を深くすることができるため、後席を折りたたまない状態でも、ゴルフバッグを3つ積むことが可能です。

外観は、標準的でスタイリッシュなコンパクトSUVのスタイリングであるにもかかわらず、見た目とは裏腹に、ミニバンのように広く使えるSUVなのです。

CX-3とヴェゼルの違いは!?

ボディサイズ

近年人気のコンパクトSUV、ということでまずは2車種のサイズから比べていきましょう!

はじめにCX-3の大きさは、全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mm、ホイールベース2,570mm。

CX-3はSUVの中でも全高が低く、立体駐車場を使いやすいです。

ちなみに、全高が1,550mm以下の国産SUVは、「スバル XV」と、「日産 ジューク15RXアーバンセレクション」のみ。この点では、ヴェゼルよりもCX-5のほうが優れているといえるかもしれませんね。また、小さめのボディサイズも、日本の道路に適しています。

一方のヴェゼルのボディサイズは、全長4,295mm×全幅1,770mm×全高1,605mm、ホイールベース2,610mm。大きさはCX-3と似ていますね。ですが、全項目でヴェゼルのほうが大きめのサイズになっています。

エンジンのバリエーション

続いて、バリエーションを見ていきましょう。

まずはCX-3を見てみると、1.5リッターエンジン、直4のクリーンディーゼルターボ「スカイアクティブ-D1.5」のみとなっています。北米市場などの海外向けにはガソリンエンジンも存在しますが、日本でのCX-3は、クリーンディーゼル専用車ということになります。

デミオにも搭載されていますし、マツダのクリーンディーゼルに対する熱意は止まりませんね!

一方でヴェゼルのエンジンはどうでしょうか?

ヴェゼルのパワートレインには、ガソリンエンジン仕様とハイブリッド仕様のラインナップがあります。ガソリンエンジン仕様は1.5L直噴エンジンのL15B型とCVTの組み合わせを採用したことで、力強い走りと低燃費を両立し、「平成27年度燃費基準+10%」を達成しています。

グレード別価格

実際に購入するなら、その価格は気になるところですよね?
次はCX-3とヴェゼルの価格を比べていきます。

まずは、CX-3
XD
-2WD 237万6,000円
-4WD 259万2,000円
(XDに限らず、全グレードにわたって6速ATと6速MTは同額)

XDツーリング
-2WD 259万2,000円」
-4WD 281万8,800円

一方のヴェゼルは、

1.5ガソリンFF
-G(ベースグレード) 192.3万円
-X(中間グレード) 206.7万円
-S(上級グレード) 218万円

1.5ハイブリッドFF
-HYBRID X(ベースグレード) 241.7万円
-HYBRID Z(中間グレード) 257.1万円

価格を比べると車体価格もそうですが、ハイブリッドモデルがあることからもヴェゼルの方がお手頃といえそうですね。
さらに、ヴェゼルは国産車では珍しい電動パーキングブレーキを搭載しています。高級車の装備にはよく見られる機能ですが、国産車、とくにコンパクトSUVで採用されている車はほとんどありませんよね。

マツダ CX-3とホンダ ヴェゼル、あなたならどちらを選びますか?

ホンダ ヴェゼルの燃費

ヴェゼルのエンジンは、自然吸気の1.5Lのエンジンと1.5Lハイブリッドモデルの2つに大きく分けられます。

ハイブリッドのエンジンの仕組みは本格的な内容であり、ヴェゼルはエコカーとしても比較的良好な数値を叩き出す内容となっております。スペック及び、燃費は以下の通りです。

・1.5Lガソリン車   131ps 燃費(JC08モード)20.6km/L
・1.5Lハイブリッド車 132ps 燃費(JC08モード)27.0km/L

燃費はカタログ上は27.0km/Lに達し、かつてホンダから発売されていたエコカー「インサイト」に肩を並べる性能を発揮するようです。現在の販売実績としては、販売された全てのヴェゼルの内、ハイブリッドモデルが約86%を占めています。やはり世間的にはハイブリッドが支持されているということでしょう。

スタイリッシュな小型SUVは、各社から販売され、そのいずれも、デザインに重点を置き、使いやすさと低燃費を掲げて販売合戦が繰り広げられています。そんな中でもヴェゼルの際立っている点は、

・ハイブリッドによる低燃費
・センタータンクレイアウトによる室内空間

の2点となります。

特に、センタータンクレイアウトは他社には無く、ヴェゼル独自の長所となっています。

ホンダ ヴェゼルの中古車価格

ヴェゼルは2015年度上半期(2015年4月〜9月)に、3万台以上も売れた車であり、売れ筋の人気車種ですが、2015年10月現在で、デビューから2年もたっていない車種であるため、中古車市場におけるヴェゼルの中古車の流通は新車の売れ行き具合とと比較しても、かなり少ない状況です。

全国的に見ても、ヴェゼルの中古車は、500台以下しか流通していないようです。

中古の価格帯でも170万~300万円程度であり、その人気も手伝って、中古を買う場合であっても、最低でも200万円程度の出費を考えたほうが良い状況です。最廉価モデルである「G」が194万円で、最も高いモデルである、「ハイブリッドX・Lパッケージ」が275万円ですから、現状では中古でも新車と似たような価格になってしまい、2015年10月時点では、中古購入時の出費も新車購入時とそれほど変わらないでしょう。

ホンダヴェゼルの評判はいかに

そんな「良い所取り」のホンダ・ヴェゼルですが、購入したユーザーの方たちの評判はどのような感じでしょうか。ユーザーの方の評判をまとめてみました。

【良い点】
・ライバルと比べて後席の荷室が広く実用性が高い
・インテリアの質感が高い
・ハイブリッドシステムの燃費がいい
・ハイブリッドモデルでも力強く爽快な走り
・車体が大きすぎずバランスが良い
・足回りはキレのいいフットワークを発揮し操舵が正確である

【悪い点】
・後方視界が悪い、サイドミラー(左)見づらい
・荒れた路面では乗り心地が硬く感じられる

ユーザーから挙げられる、悪い点の数は少なく、高評価が目立ちます。特に実用性の高さと、走りの良さ、燃費の良さが、バランスの良さが挙げられています。特にバランスのよさは、パッケージングに起因する内容であり、これは様々なタイプの車の長所が、バランス良く配されているということが言えるでしょう。

悪い点は、サスペンションが少し硬めであることと、そのエクステリアデザインに起因する後方視界の悪さが挙げられていますが、しかし、悪い点の数は少なく、様々なタイプの車の特徴を盛り込みつつも、高いレベルで両立していることにより、良い点を述べる声が圧倒的に多いようです。

基本的に、満足度は高く、力強い走りが発揮されるエコカーといった位置付けであるようです。

小型SUV市場は、海外勢も含め、参入が相次いでいます。小型SUVのご購入を検討の際は参考にされてみてはいかがでしょうか?
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