「ヴェゼル」と「C-HR」を比較|スタイリッシュSUVを買うならどっち?

ホンダ ヴェゼル

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SUVというカテゴリが昨今人気なのは知っているが、今一つデザインが野暮ったいというか、グッとくるものがなかったというのが私の意見。しかしちょっと、これは欲しい…と思わせるSUVが登場してきた。それがホンダの「ヴェゼル」であり、トヨタのニューモデル「C-HR」だ。
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より洗練されてきたコンパクトSUV市場
ヴェゼルの特徴
C-HRの特徴

より洗練されてきたコンパクトSUV市場

乗り換えにあたり、コンパクトSUVを真剣に考えている。これまで乗っていた車は5ドアハッチバック。ご存じのように使い勝手は非常に良いため、これに慣れるとセダンには少々戻りづらい。今回なぜSUVを考えているかといえば、冒頭述べたように「デザイン性」が確立されてきたからだ。

ホンダ ヴェゼル、マツダ CX-3、日産 ジューク、そして最後発のトヨタ C-HR。どれも同じ「コンパクトSUV」カテゴリながら、独特の個性を放っている。

私のSUVに対する印象が大きく変わったのはトヨタのハリアーからだったが、正直私の住んでる地域は細い路地が多くて、あそこまで大きいのは必要ない。もう少しコンパクトである必然があった。しかし小型のSUVはといえば、あまりピンと来なかったのも事実。

しかしようやく、私の感性に訴えるモデルが現れた。ホンダ ヴェゼルとトヨタ C-HRだ。もちろん使い勝手の良さが魅力ではあるが、どちらもクーペに改変しても成立するデザイン性をもっている。

正直いって、クルマ選びは「デザインありき」といっても差支えないと私は思っている。というのも、いまだに「いすゞ117クーペ」が高い人気を誇るヒストリックカーであり続けるのは、その素晴らしいデザインあるからこそだろう。走行性能は置いておいても、だ。

ヴェゼルの特徴

ヴェゼルとC-HRのラインナップは似て非なるもの。ハイブリッド仕様とガソリン仕様が用意されている点は同じだが、ハイブリッドでAWD仕様があるのは実はヴェゼルのみ。

排気量は1.5Lにモーターを組み合わせたもので、システム出力は152馬力。排気量を考えたら素晴らしいスペックなのと、ミッションが7速DCTというのが魅力。かなりスポーティに走れるハイブリッドなんじゃないだろうか。燃費はJC08モードで27km/Lと、SUVとしては望外の数字。

ガソリン仕様もあるけど、燃費や走りを考える文句なしにハイブリッドをチョイスすべきかもしれない。

C-HRの特徴

「新しいもの好き」と言いたくはないけど、やはりこの新型C-HRは非常に気になってしまう。なにせデザインが素晴らしい。久々にトヨタに快哉だ。

スポーツクーペモデルといっても差支えないほどのアピアランス。もともとSUVのSはスポーツだったように記憶しているが、それを体現するかのような存在感。とにかく一目惚れするクルマ好きも多いんじゃなかろうか。

エンジンはヴェゼル同様、ハイブリッドとガソリン仕様のラインナップ。ハイブリッドは1.8Lエンジンとモーター、ガソリン仕様は1.2Lのダウンサイジングターボ。これはオーリス用に開発したものだろう。

興味深いのは、ハイブリッド仕様とガソリン仕様で明確にキャラクターが変えられているところ。ハイブリッド仕様はSUVながら2WDモデル(FF)のみのラインナップ。これには大きな割り切りを感じる。高燃費を叩き出すにはAWD機構ははっきり言って無駄でしかなく、これをバッサリと切り捨て、都市部で快適に使えるSUVを提案したように見受ける。

その甲斐あってというべきか、SUVとしてはこれまた望外の30km/Lの燃費を達成している。やはりヴェゼルには負けたくない、というトヨタの意地が見え隠れするね。
SUVらしくAWD仕様があるのはガソリンターボ仕様のみ。このあたりの設定が吉とでるかどうなのかわからないが、よりアクティブに利用する人にはこのガソリンターボを選んでほしい、というところだろうか。

C-HRがサーキット等を積極的に走るクルマとは思わないが、ハイブリッドの弱点として電欠時のパワーダウンは常々指摘される。アシストを失ったハイブリッド車は(意図的に)非力に設定されているエンジン駆動に頼るほかなく、その点ではまだガソリン車に軍配があがるわけだ。これはスポーツ走行に拘る人は知っておいた方が良いよね。

いまだ結論が見いだせないが、とにかくヴェゼル、C-HRともに非常にスタイリッシュで魅力的なクルマであるのは間違いない。より細かいでディテールを知りたい。今度の週末は両ディーラーでカタログを貰って、できれば試乗してこよう。いずれにせよ、この2台のうち、どちらかが私の愛車になるのだろうから。

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