メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン (W205 4代目) のグレードを徹底比較!

メルセデス・ベンツ 4代目Cクラス

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メルセデス・ベンツのスタンダードグレードとも言える「Cクラス」。

そのステーションワゴンモデルとしてラインナップされているCクラス ステーションワゴンは、2014年にメルセデス・ベンツ 4代目Cクラス ステーションワゴン(205276C/205277/205277C/205278/205278C/205214/205214C/205264/205286/205287型)へとフルモデルチェンジしました。

今回は、そんな4代目Cクラス ステーションワゴンにどのようなグレードがあるのかを紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C180 グレード
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C180 AVANTGARDE グレード
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C43 4MATIC グレード
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C63 グレード
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C63S グレード
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C200 Laureus Edition グレード
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C200 4MATIC Laureus Edition グレード
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C220d Laureus Edition グレード

メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C180 グレード

「C180」は、メルセデス・ベンツ 4代目Cクラス ステーションワゴンのエントリーグレードにあたるモデルです。

エントリーグレードではあるものの、自動車速追従式アクティブディスタンスアヒスト・ディストロニックや、ステアリングアシスト、渋滞時緊急ブレーキや緊急回避補助システムなどの機能が盛り込まれたレーダーセーフティパッケージを標準装備し、エクステリア(外装)ではフロントのポジショニングライト、ウィンカー、リヤのコンビネーションランプなどがすべてLED化されているなど、メルセデス・ベンツのスタンダードモデルにふさわしい内容となっています。

エンジンはターボチャージャーを装着した1.5L 直列4気筒の264型を搭載し、最高出力115kW(156PS)/5,300〜6,100rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/1,500〜4,000rpmを発生。

トランスミッションには上位グレードと同様の電子制御9速AT(オートマチックトランスミッション)を組み合わせ、駆動方式はFR(後輪駆動)を採用しています。

メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C180 AVANTGARDE グレード

「C180 AVANTGARDE」は、「C180」の上位グレードに位置づけられたモデルです。

エンジンは「C180」と同じ264型を搭載し、燃費性能も実際の走行状況に近いとされるWLTCモードで12.4km/Lを達成。ハイブリッドシステムを持たないステーションワゴンとしては実用的な数値となっています。

一方で、「C180」ではファブリック素材だったシート生地が高級なレザーツインとなり、電動式の運転席シートにはメモリー機能や電動ランバーサポート機能も追加。オーディオシステムも5スピーカーから9スピーカーと充実しています。

また、「C180」では設定されていなかったオプション装備として「ベーシックパッケージ」と「AMGライン」をラインナップ。

「ベーシックパッケージ」ではフロントシート(前席)にシートヒーター、プライバシーガラス、リアクロストラフィックアラートなどの快適装備やセンサーを搭載。

「AMGライン」では迫力のあるエクステリアに、スポーツシート、大径の18インチAMG5ツインスポークアルミホイールを装着するなどスポーティーなオプションを盛り込んだ内容となっています。

価格は557万円で、「C180」からは43万円高くなっています。

メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C43 4MATIC グレード

「C43 4MATIC」は、メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスブランド「AMG」によるチューニングが施されたモデルです。

エンジンは排気量を拡大した3L V型6気筒にツインターボを搭載した276M30型となり、最高出力287kW(390PS)/6,100rpm、最大トルク520Nm(53kgm)/2,500〜5,000rpmまでアップ。

また、グレード名の「4MATIC」にあるとおり駆動方式が4WD(4輪駆動)となっていますが、一方でタイヤサイズはフロントタイヤが225/40R19、リヤタイヤが255/35R19とリヤタイヤの方が太く、前後同じサイズのタイヤを装着することが多い4WDとは一線を画すクルマであることが伺えます。

また、「C43 4MATIC」ではAMG専用装備としてAMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション、フロントブレーキにはAMGロゴ付きの対向ピストンブレーキキャリパーに、威嚇的なドリルドベンチレーテッドディスクブレーキが奢られ、ホイールもマットブラックペイントの19インチアルミホイールとなるなど迫力のある外観となっています。

そのぶん価格は1,060万円まで上がり、エントリーグレードである「C180」の実に倍近い値段設定となっています。

メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C63 グレード

「C43 4MATIC」のさらなる上位グレードとしてラインナップされているのが「C63」です。

エンジンは排気量をさらに拡大し、4L V型8気筒ツインターボチャージャー付きの177型を搭載。最高出力350Nm(476PS)/5,500〜6,250rpm、最大トルク650Nm(66.3kgm)/1,750〜4,500rpmまで強化され、エントリーグレードである「C180」の倍以上という途方も無いスペックを誇っています。

ブレーキは「C43 4MATIC」よりも巨大なAMG強化ブレーキシステムを装着し、ホイールもアグレッシブなデザインを取り入れたAMGツインスポークアルミホイールを採用。

価格も通常グレードを突き放す1,296万円に達し、「C43 4MATIC」から236万円アップしています。

メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C63S グレード

「C63」の上位グレードにあたり、メルセデス・ベンツ 4代目Cクラスの最上級モデルに位置づけられているのが「C63S」です。

「C63」と同じ177型エンジンを搭載していますがスペックはさらに向上し、最高出力375kW(510PS)/5,500〜6,250rpm、最大トルク700Nm(71.4kgm)/2,000〜4,500rpmという驚異的な数値に。加えて駆動方式は「C63」と同じFRを採用するなど、本格的なスポーツカーのようなハイパワーFRステーションワゴンとなっています。

ブレーキは通常の金属製ディスクブレーキよりも制動力に優れたカーボンセラミックブレーキがオプション装備としてラインナップ。マフラーには専用のAMGパフォーマンスエグゾーストシステムを装着し、インテリアでもAMGスポーツシートが奢られるなど、最上級モデルにふさわしい仕上がりと言えます。

一方で価格も最上級の1,470万円となり、「C180」3台分に近い驚きの値段設定となっています。

メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C200 Laureus Edition グレード

「C200 Laureus Edition」は、メルセデス・ベンツ 4代目Cクラス ステーションワゴンの特別仕様車としてラインナップされているモデルです。

フロントスポイラーなどを追加した迫力のあるAMGスタイリングパッケージをまといつつ、パワーユニットは「BSG」と呼ばれるマイルドハイブリッドシステムを採用。通常グレードの「C180」よりも優れた燃費性能を備え、燃費性能もWLTCモードで12.9km/Lを達成しています。

また、「C180」では非装備、「C180 AVANTGARDE」ではオプション装備扱いだったフロントシートのシートヒーターが標準装備されているなど、通常グレードと差別化されている点も、このグレードの特徴的と言えるでしょう。

価格は638万円で、「C180 AVANTGARDE」から81万円高くなっています。

メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C200 4MATIC Laureus Edition グレード

「C200 4MATIC Laureus Edition」は、「C200 Laureus Edition」の4WDバージョンにあたるグレードです。

基本的な装備やパワーユニットのスペックは「C200 Laureus Edition」を踏襲していますが、メルセデス・ベンツ独自の4WDである「4MATIC」によって積雪などの悪天候時はもちろん、山道や高速移動路などでも高い安定性を発揮。前輪45%:後輪55%というややリヤ寄りのトルク配分にもメルセデス・ベンツのこだわりが垣間見えますね。

価格は668万円で、「C200 Laureus Edition」から30万円高い値段設定となっています。

メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン C220d Laureus Edition グレード

「C220d Laureus Edition」は、メルセデス・ベンツ 4代目Cクラス ステーションワゴンのなかで唯一ディーゼルエンジンを採用しているグレードです。

エンジンはターボチャージャーを装着した2L 直列4気筒の654型を搭載。

最高出力143kW(194PS)/3,800rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1,600〜2,800rpmを発生。燃料には価格の低い軽油を使用し、ディーゼルエンジンならではの大きなトルクによりガソリンエンジンモデルよりもスムーズな発進加速を実現しています。

価格は666万円で、「C200 4MATIC Laureus Edition」より2万円低い値段設定となっています。
4代目Cクラスステーションワゴンは、メルセデス・ベンツの事実上のスタンダードモデルの1つとしてさまざまなニーズに応える幅広いグレードをラインナップしています。

なかでも上級グレードでありスポーツモデルでもある「C43」や「C63」は、エントリーグレードの2倍から3倍という途方も無い値段となっており、同じクルマでもその中身は大きく違うことがわかります。

一方で、「AMG」によるチューニングが施されたグレードは標準グレードに比べて圧倒的なパフォーマンスを誇り、非日常的な体験ができるクルマでもあります。

AMGエントリーグレードとも言うべき「C43 4MATIC」でも1,000万円を超える値段ではあるものの、上位グレードである「C63」や「C63S」では1,300〜1,500万円となっており、AMGの世界観を味わいたいと考えている方に「C43 4MATIC」はおすすめの1台と言えるのではないでしょうか。

実用性に優れたステーションワゴンでありながら、並み居るスポーツカーを凌駕するAMGに興味を持った方は、ぜひメルセデス・ベンツ販売店に足を運んでみてくださいね。

※ 2020年11月現在
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