13年落ちのCクラス(W203)でユーザー車検

3年ほど前に友人から市場価格よりも格安で手に入れたメルセデス・ベンツC230アンバンギャルドステーションワゴン。いわゆるW203の後期型で、購入したときにオドメーターが示していた距離は約62000km。

メルセデスの定番であるウインドウモールの腐食はあるものの、その他は良好な状態でした。
 
これまでの出費は、購入後にタイヤを購入、右ミラーの作動不良でパーツ交換、ブローバイホースの劣化&交換程度。これまで、約3万kmを走行。まもなく、自動車業界では鬼門とされる10万kmになんなんとするW203ですが、とりえずまだまだ元気に走っているので、コロナで収入の減った私は、初めてのユーザー車検に挑むことにしたのです。

ユーザー車検の手順


ユーザー車検の手順

まずやらなければならないのは、車検の予約です。国交省サイト内にある自動車検査インターネット予約システムを使って行ないます。

手順は、
「自動車検査インターネット予約システム」にアクセス

「新規アカウント登録」で、自分のアカウントを作成。
ここで登録したパスワードと、先方から発行されたIDを使って、正式にログインをおこないます。


ログインしたら左側のメニューから「検査の予約」をクリックすると、画面センターに予約内容の選択画面が表れます。
そこで、○受検検査場、○検査種別、○検査車種の順で選び、
予約時間選択画面で時間を“予約”したら、次の画面で必要情報を入力すれば完了し、予約番号が発行されるという仕組みです。

今回は、私の自宅に近い千葉の検査場で車検を受けるので、

○受検検査場=“関東”“千葉運輸支局
○検査種別=継続検査
○検査車種=普通車
時間は、1週間後の午前中2回目(受付10:15−11:45)を選択。
予約が確定すれば、登録したメールアドレスに予約情報が送られてきます。

当日は、メールを確認できるスマホを持って行けば、予約情報のプリントアウトなど必要ありません。便利な時代になったものですね。

ちなみに検査時間は午前と午後に2回ずつ、1日に4つの枠があるのですが、午前中から埋まって行きます。これは、午前中の検査であれば、もしもなんらかのトラブルで検査をパスできなかったとしても、トラブルの程度によっては、その日のうちにリカバリーが効くためです。

時間に余裕のある方なら後日、再車検でも問題ないのですが、納車日が決まっているディーラーや販売店はそうはいきませんからね。

さて、次は実際の車検となるわけですが、本番までに定期点検を受けておくとベター。貧乏暇なしを地でゆく私は、知り合いの工場で、基本的なチェックだけを済ませてユーザー車検に挑みました。

準備完了!実際の車検に必要な書類とお金

さて実際の車検を受けるには、いくつかの書類を揃えなければなりません。
ユーザー車検で必要な書類は以下のとおりです。これに印鑑も用意してください。

車検証
自動車税納税証明書(登録自動車は提示の省略が可能)
点検整備記録簿
自賠責保険(共済)証明書
自動車重量税納付書・印紙
継続検査申請書(3号様式)
自動車検査票・手数料納付書・印紙・証紙

当日の流れは、まず自賠責保険証明書を取得します。これは車検場近くの代書屋さんで手続きを行います。保険料は、普通車の場合、25ヶ月で22,210円です。

次は運輸支局の窓口で、自動車検査票、自動車重量税納付書、継続検査申請書を受け取り記入。重量税印紙を購入して、納付書に貼付します。

書類がすべて揃ったら、ようやく本番。受付に書類を提出して受付印をもらったら、車両を検査ラインに持ち込みます。 

ちなみに千葉支局の検査ラインは5本ありますが、ユーザー車検の場合はユーザー窓口で案内されたレーンに並びます。


レーンに並んでいると、係官によってまず下記の項目がおもにチェックされます。ほかに見ている箇所もあるようですが…。

・フロントライトまわり(スモールランプ、ヘッドライト、パッシング、フォグランプ、左右ウインカー、ハザード)、
・リアライトまわり(スモール、左右ウインカー、ハザード、バックランプ、バックフォグ)
・ウォッシャー液&ワイパー作動、
・ホーン
・フロントガラスのチェック(ステッカー、飛び石による欠け、装飾など)、
・ホイールボルト
・メーターの走行距離、
・発炎筒(非常用信号灯)
・エンジン番号
・車台番号

チェックは、検査官の指示に従って、ライト、ワイパー、ブレーキなどをユーザーが操作します。

エンジン番号や車台番号は、メーカーや車種によって打刻されている箇所が異るので、事前に調べて置くとスムーズに進みます。

が、私は事前リサーチの結果、車体番号が左側のシート下にあると思っていたら、実際には右側のシート下にありました。

意気揚々と助手席側のドアを開ける私を尻目に、検査官は運転席側をチェック。じつは、この時点で、少し舞い上がっています(汗

外観等のチェックをパスしたら、ようやく検査レーンへと進みます。
検査の順番は
・サイドスリップ検査
・スピードメーター検査
・ヘッドライト検査
・ブレーキ検査
・排気ガス検査
・下回り検査

まずサイドスリップ検査ですが、W203の場合は検査設定値が特例的に設定範囲が広い車両だったため、難なく合格です。

スピードメーター検査では、時速40km/hに達したところでパッシングをするのですが、緊張のあまりレバーを空振り、あわててパッシングしたときには40km/hを上回り、やり直しました。

ヘッドライトの検査は指示にしたがい点灯。ブレーキ検査が終わったら、排ガス検査です。

排ガス検査では、マフラーにプローブという機器を差し込んで、計測を行います。検査は、年式によって異なる規制値に対応するため、3つのボタンが並んでいますので、指定されたボタンを押して計測します。

そして最後は下まわりの検査。これは普段目にすることがない箇所なので、事前のチェックを怠ると、不具合が発見されることもあるので注意が必要です。下回りの不具合は、おおくの場合、その場では対処できないものなので、後日、再検査をうけることになります。

検査時間は、レーンでの待ち時間を除けば、10分程度。あっさりしたものですが、プロの目で検査されるということを意識すると、いわれもなく職質されたときのように緊張するのは、私だけではないはず……。

さて、こうしてすべての検査をパスすると、ようやく新しい車検証が交付されます。検査官から書類をもらったら、窓口に戻って新しい車検証を受け取りましょう。

以前は、車検の前に法定点検が義務付けられていましたが、現在は規制緩和で車検後でもOKになっています。

今回、私のW203は車検の切れる期日が迫っていたこともあり、法定24ヶ月点検を後回しにして車検を取得。後日、法定24ヶ月点検を受けるため知り合いの整備工場に入庫させました。

それにしても、この制度だと悪用しようと思えば、法定点検を受けずに2年間大手を振って公道を走ることができることになります。

とはいえ、車検はあくまでも保安基準に適合しているというだけであって、愛車の機関がすべて不安なく運行できるというわけではありません。大事な愛車だからこそ安全に運行するためには、かならず法定点検という定期的な健康診断が必要なのです。

車検はあくまでも主要なポイントに絞った試験のようなものであり、本来、さまざまなパーツが総合的に機能してはじめて完調に動くクルマだけに、安全のためにも総合的な検査=法定点検は忘れずに受けるようにしたいものですね。

今回は、はじめてのことでいろいろ失敗もありましたが、普段から愛車の整備をしっかり行い法定点検を受けてさえいれば、車検は簡単にパスできるはず。費用を抑えたいという方は、ぜひ挑戦してみましょう。