【プロ解説】日産 フェアレディZ NISMO (Z34) のVQエンジン、6速マニュアル、ブレーキ、サスペンション等を徹底解説!!

祝新型フェアレディZ発表!ということで、現行型であるZ34 フェアレディZの中から一番スポーティなモデルであるNISMO仕様の日産 フェアレディZ NISMOのVQエンジン、6速マニュアル、ブレーキ、サスペンション等をご紹介しましょう。日産フェアレディZ NISMOに搭載されているエンジンは最近では稀少となった3.7L V型6気筒自然吸気エンジン。エンジンはこの1種類ですが、組み合わされるトランスミッションは6速MTと7速ATが用意されています。専用のカバーが採用されたチューニングエンジンの実力はどのようなものなのでしょう。徹底解説して行きます。

文/写真・萩原 文博

Chapter
3.8リッター、355馬力を発生する、日産フェアレディZ NISMOエンジンのスペックを紹介!
ZにはMTもATもある!日産フェアレディZ NISMOのトランスミッションを紹介!
後輪駆動FRは絶滅危機?!フェアレディZ NISMOの駆動方式、サスペンション、レイズ製ホイールなどを解説
【現行Z34フェアレディZ NISMO vs 悪魔のZ(S30Z)】土屋圭市さんと柳田真孝選手が43分徹底解説!!

3.8リッター、355馬力を発生する、日産フェアレディZ NISMOエンジンのスペックを紹介!

フェアレディZ NISMOには、専用チューニングが施されたVQ37VHR型3.7L V型6気筒DOHCエンジンが搭載されています。このエンジンはハイレスポンス、高出力、低燃費、クリーンな排出ガスを実現する日産独自の技術であるVVEL(バルブ作動角・リフト量連動可変システム)に加えて、V6の片バンク毎にエアクリーナーを持ち独立したフルデュアルエキゾーストシステムを採用。

空気吸入の応答性を飛躍的に高めると同時に排気ロスを低減したうえ、専用にリセッティングされたECM(コンピューター)を採用することで、最高出力は標準車より19PS向上した355PSを発生。

最大トルクも標準車の365Nmから374Nmへと向上。その結果、低中速域のトルクを犠牲にすることなく、高回転まで途切れることなく伸びる加速感を生み出しています。

ZにはMTもATもある!日産フェアレディZ NISMOのトランスミッションを紹介!

フェアレディZ NISMOは6速MTと7速ATの2つのトランスミッションを用意しています。クルマを自分で操っている感覚。これはMT車の最大の魅力であり、走ることの歓びを濃厚に感じることができる特有の快感です。

“Z”は誰にでもスポーツカーの魅力を楽しめるクルマであって欲しいという想いから「シンクロレブコントロール付6速MT」を搭載しました。これはシフトダウン時にクラッチを切ると、一瞬でエンジン回転数をトランスミッションの回転数と同期させ、あたかも高等テクニックであるヒール&トゥを使ったのかのようなスムーズな変速を可能にしました。

フェアレディZ Version TにはATがマニュアルモード付7速ATが備わる。

また、さらなるダイレクト感と扱いやすさを実現するために、クラッチはモータースポーツ業界でも定評のあるEXEDY製を採用しています。このクラッチは独自の踏力低減機構と高摩擦係数を実現した摩擦材を使用し、操作感の向上に加えて、摩擦による変化も抑えて、常にドライビングに集中できる環境を提供してくれます。

さらに6速MTはショートストロークを採用しており、手首の動きが少なく済み素早くスポーティなシフト操作が可能です。 一方のATはよりスムーズで高効率な変速が行える、マニュアルモード付7速ATを採用。より高いギヤ比に設定することを可能とした7速オーバードライブレシオでは、高速走行時の燃費と静粛性の向上にも貢献しています。

また、ロックアップ領域を2速以上のほぼ全域に拡大することで、ダイレクト感のあるシフトチェンジを実現しました。加えて、世界トップクラスの変速速度を実現したマニュアルモードを採用。ステアリングに装着されたマグネシウム製パドルシフトによりスポーティで自在な走りが堪能できます。

後輪駆動FRは絶滅危機?!フェアレディZ NISMOの駆動方式、サスペンション、レイズ製ホイールなどを解説

駆動方式はエンジンをフロントミッドに搭載し、フェアレディZ伝統のFR(後輪駆動)のみ。専用チューンされたサスペンションシステムと専用のレイズ製19インチアルミ鍛造ホイールを装着し、ビッグパワーを路面に確実に伝えてくれます。

またフェアレディZ NISMOはサスペションに加えて、ボディにもNISMO専用チューニングが施されています。サスペンション取り付け部の強化をはじめとする様々な補強によって高い剛性を確保したうえ、フロント、リアにヤマハ製のパフォーマンスダンパーを装着。

ダイレクトでキレのある操舵感と高い走行安定性、ダンピングの効いた乗り心地を実現しました。また、防音材の改良によってノイズを低減し、静粛性も向上させているのが特徴です。そしてブレーキにはR35 GT-Rと同様の高剛性ブレーキホースと高性能ブレーキフルードを採用し、操作性と耐熱性を向上させています。

高い空力性能を発揮するエアロパーツだけでなく、パワーアップしたエンジンそして別群の乗り心地と操舵感両立したサスペンション+タイヤ。

一般的なカスタムカーだとココまでのメニューが一般的ですが、ワークスチューンされたフェアレディZ NISMOはボディ剛性の強化や静粛性の向上といったシャシーまで手を入れられています。ここまでできるのはワークスブランドならではでしょう。

【現行Z34フェアレディZ NISMO vs 悪魔のZ(S30Z)】土屋圭市さんと柳田真孝選手が43分徹底解説!!

【現行Z34フェアレディZ NISMO vs 悪魔のZ(S30Z)】土屋圭市さんと柳田真孝選手が43分徹底解説!!後半にZ34とS30Zの走行インプレッションあり!!

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ