日産 フェアレディZ NISMO (Z34)を試乗レビュー!良い点・悪い点など徹底解説!!
更新日:2024.09.09
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2008年に登場した現行型フェアレディZ。今回は、フェアレディZ NISMO (Z34)の試乗インプレッションをお届けします。2020年9月には新型フェアレディZのプロトタイプも発表され、2021年にはフルモデルチェンジを行いニューモデルへの世代交代を行うことが噂されています。どんな新型フェアレディZになるか気になりますよね?その前、熟成の進んだフェアレディZのトップモデルであるNISMOの6速MT車の実力を徹底評価します。
文/写真・萩原 文博
文/写真・萩原 文博
日産 フェアレディZ NISMO (Z34)の良い点
若者のクルマ離れが叫ばれ、スポーツカーは売れないという受難な時代において、フェアレディZの販売が続いているのは素晴らしいことです。まさに「継続は力なり」という言葉が相応しく、スポーツカーは文化なので、若い世代に継承されていかなければならないものです。
1度でもその火が途絶えてしまうと復活させるためには数倍の労力が必要となるからです。2008年に登場した現行モデルのZ34型フェアレディZ。
1度でもその火が途絶えてしまうと復活させるためには数倍の労力が必要となるからです。2008年に登場した現行モデルのZ34型フェアレディZ。
古典的なスポーツカーのレイアウトであるFRを採用しており、クルマを操る楽しさを味わえます。中でも空力特性に優れたフェアレディZ NISMOは高速走行時にダウンフォースを最適化し、高い操縦安定性を発揮するのが魅力です。その高い走行性能だけでなく、インテリアの演出も見逃すことはできません。
黒を基調に赤をアクセントカラーとして採用したインテリアは、アルカンターラといった素材やステアリングのセンターに赤にマークを施すなどレーシーな雰囲気が漂います。
黒を基調に赤をアクセントカラーとして採用したインテリアは、アルカンターラといった素材やステアリングのセンターに赤にマークを施すなどレーシーな雰囲気が漂います。
さらにニスモが専用のチューンを施したレカロ製のバケットシートは乗員の身体をしっかりと支えてくれるので、熱い走りにも対応してくれ、非常に疲れにくいのが特徴です。
最高出力355psを発生する3.7LV型6気筒自然吸気エンジン+6速MTというパワートレインは、回転数の上昇に連れてどこまでも加速していきそうなフィーリングを味わえます。スポーツカーでもターボエンジンが主流となったご時世ではこのどこまでも加速していく自然吸気エンジン独特のフィーリングを味わえるクルマは貴重な存在です。
また6速MTはシフトダウンの時にレーサーのヒール&トゥのように回転数を合わせてくれるので、ドライバーに難しいテクニックを要求しないのも嬉しいことです。ハイパワーエンジン、ショートホイールベースそして後輪駆動という組み合わせでしか表現できない、クイックな回頭性とドライバーの意図するラインを自在にトレースできるコーナリング性能を実現しています。
まさにドライバーとクルマが人馬一体を味わえる国産スポーツカーの1台と言えるのがフェアレディZ NISMOと言えます。
また6速MTはシフトダウンの時にレーサーのヒール&トゥのように回転数を合わせてくれるので、ドライバーに難しいテクニックを要求しないのも嬉しいことです。ハイパワーエンジン、ショートホイールベースそして後輪駆動という組み合わせでしか表現できない、クイックな回頭性とドライバーの意図するラインを自在にトレースできるコーナリング性能を実現しています。
まさにドライバーとクルマが人馬一体を味わえる国産スポーツカーの1台と言えるのがフェアレディZ NISMOと言えます。
日産 フェアレディZ NISMO (Z34)の改善点
フェアレディZの改善点ですが、運転支援システムの拡充に尽きます。現在においてスポーツカーだから運転支援システムは必要ないというのは時代錯誤で、欧州のスーパースポーツカーは運転支援システムを搭載しています。
現在のフェアレディZの運転支援システムは軽自動車以下というレベル。この部分だけは新型に世代交代する前に改善してもらいたいです。
現在のフェアレディZの運転支援システムは軽自動車以下というレベル。この部分だけは新型に世代交代する前に改善してもらいたいです。
後輪駆動のスポーツカーという火をともし続けているのは素晴らしいことですが、TV-CFにも初代フェアレディZを登場させていることを考えると、日産にとってフェアレディZは代名詞とも言えるモデルです。
走行性能面では不満はありませんが、運転支援システムの脆弱さは見逃すことはできないです。誰もが安心して走行できるクルマに仕上げるためにも、この点の改善は行ってもらいたいです。
走行性能面では不満はありませんが、運転支援システムの脆弱さは見逃すことはできないです。誰もが安心して走行できるクルマに仕上げるためにも、この点の改善は行ってもらいたいです。
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