日産 新型 ルークスの収納スペースや荷室の使い勝手を解説!ルークスは最大320ミリ前後する後席ロングスライドが魅力!

日産の新型ルークスは、打倒N-BOXの大本命として、軽スーパーハイトワゴンジャンルに殴り込みをかけた日産の軽自動車です。今回は日産の新型ルークスについて、収納スペースや荷室の使い勝手について、カタログに乗らないようなポイントにも触れつつ、新型ルークスの魅力をご紹介・解説していきます。

文:自動車ジャーナリスト吉川賢一/写真:エムスリープロダクション鈴木祐子

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日産 新型 ルークスの収納スペースは小物から大物まで豊富にある!
日産 新型 ルークスの後席ロングスライドシートは左右独立可動式でとても便利!
日産 新型 ルークスの荷室はフルフラットになるし、長モノも楽勝に積める!

日産 新型 ルークスの収納スペースは小物から大物まで豊富にある!

日産 新型 ルークスのダッシュボード周辺のデザインや収納エリアは、基本的にデイズと共通です。異なるのは、エアコン吹き出し口の形状と、ダッシュボードの端部の形状のみ。

その他のステアリングホイールやシフトノブ、インパネのスイッチ、ナビゲーションなど、デイズとの共用部品としています。

大きめの収納スペースは、シフトノブとエアコン操作スイッチパネルの下にある引き出しと、その下にあるボックスです。ナビモニターのすぐ下にある、平らなくぼみは、助手席側左端にあるドリンクホルダー手前まで伸びており、スマホなど、長めの小物でものせることができます。

助手席シートのクッションの下には、2段底のアンダートレイがあり、例えば、下段には車検証、蓋をした上段には運転用シューズなど、少し大きめの荷物も収納することができます。

日産 新型 ルークスの使い勝手を考え抜かれたこれらの収納スペースは、ユーザーにとってはうれしい装備です。

日産 新型 ルークスの後席ロングスライドシートは左右独立可動式でとても便利!

今回の日産 新型 ルークスは、最大で320ミリも前後に動かせる、後席ロングスライドです。後席シートを一番前方までスライドさせると、荷室スペースはなんと、660ミリという広さに(表1参照)。この数字は、ライバル車のなかでも、最も広い数値です。これだけのスペースが確保できれば、大きめの荷物でも、後席シートを倒さずにそのまま載せることができそうです。

後席シートは6:4分割可倒式ですので、左右で独立してスライドさせることも出来ます。例えば家族連れで、助手席側の後席シートを前にスライドさせてお子さんを座らせ、運転席側の後席は逆に後ろへスライドさせておけば、必要な時運転席を少し後ろに下げるだけで、後席へ回らずとも、運転席に座ったまま後席のお子さんのお世話をすることもできそうです。

タントの運転席ロングスライドも便利ですが、後席のスライド量が大きいほうが、荷室の容量を増やすことができるので、何かと自由度が高そうです。

また、荷室床下にも荷物スペースがあります。深さは200ミリ程度ありますので、洗車グッズや遊び道具もしまい込むことができます。その他、荷室エリアの幅や奥行、そして高さなどを実測した結果は以下の通りです。

車種名 スペーシア タント N-BOX ルークス
荷室開口部幅[mm] 1020 1000 1060 1010
荷室開口部高さ[mm] 1100 1050 1160 1090
荷室入口の地面からの高さ[mm] 550 640 510 580
後席スライド一番後ろ[mm](荷室奥行き) 300 250 410 340
後席スライド一番まえ[mm]  
500
500 600 660
後席格納時[mm] 1450 1300 1500 1390

表1 軽スーパーハイトワゴンの荷室エリアの寸法比較(実測値)

日産 新型 ルークスの荷室はフルフラットになるし、長モノも楽勝に積める!

後席シートの折り畳みに関して1点、特徴があります。先代モデルでは、後席の背もたれを倒したあと、座面と背もたれを後席足元に折りたたむ「ダイブダウン方式」でしたが、日産 新型 ルークスではこれをやめ、背もたれを倒すと座面が前方下方にずれこむ「フォールアンドストー式」へと変更されています。

この方式は、これまでN-BOXや他社も採用している方式であり、荷室との段差をなくすことができるので、荷室の積載性が増やせるというメリットがありますが、操作する際に力が必要で、やや重たいと感じるほどでした。日産 新型 ルークスは女性視点を重視し、操作が軽くなる方式を採用しています。

その分、フルフラット時の荷室との段差はできてしまいますし、荷室スペースはやや狭くなりますが、日産 新型 ルークスでは、使い勝手を優先したようです。

フラットな荷室が欲しければ他社車を、使い勝手が欲しければ日産 新型 ルークスを選択するのが良いでしょう。

後席シートのロングスライドや、考え抜かれたシートアレンジなど、日産 新型 ルークスには使い勝手のよさそうなアイディアが満載です。しかし、ライバルであるN-BOXやタント、スペーシアでも同じように、使い勝手を考え抜かれたアイディアが豊富に織り込まれており、それぞれ独自の魅力があります。

軽スーパーハイトワゴンを購入される際には、シートアレンジはどういった方法で使うことが多いか、大きな荷物を積むことがあるか、など、ご自身がどういったクルマの使い方をするのかを考慮して、選ぶことをお勧めします。

次回はいよいよ、日産 新型 ルークスの一般道や高速道路を走行して感じた、ロードインプレッションをレポートしていきます。

吉川 賢一|よしかわ けんいち

モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。

吉川 賢一|よしかわ けんいち