ホンダ フィット(FIT)を試乗レビュー!走行性能や乗り心地、ロードノイズは?
更新日:2024.09.09
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今回の新型フィットには5つのスタイリングがあり、それぞれに、ハイブリッドのe:HEVとガソリンエンジンが用意されています。本記事では、最も売れ筋である、e:HEVのHOMEの試乗レビューを中心に、参考としてガソリンNESSとも比較しつつ、走行性能や乗り心地、ロードノイズといった、動的性能をレビュー(解説)してまいります。
文:自動車ジャーナリスト吉川賢一/写真:エムスリープロダクション鈴木祐子
※ 2020年4月現在
文:自動車ジャーナリスト吉川賢一/写真:エムスリープロダクション鈴木祐子
※ 2020年4月現在
ホンダ新型フィット(FIT)の高速直進性を解説 フィットe:HEV HOME 8点/ フィットガソリンNESS 8点
フィットe-:HEV HOMEは高速直進性が良く、ステアリングに手を添えてさえいれば、まっすぐに走り、路面外乱が入っても、サスペンションやタイヤが、きれいにたわんで衝撃を吸収するため、進路の乱れは少ないです。
横風を受けると、左右へ流される印象はありますが、それも微小な影響です。ただ、e:HEVは足回りが柔らかく、上下方向のフワ付きを感じることがあります。ガソリンのNESSの方がしっかりとした足回りであるように感じました。
横風を受けると、左右へ流される印象はありますが、それも微小な影響です。ただ、e:HEVは足回りが柔らかく、上下方向のフワ付きを感じることがあります。ガソリンのNESSの方がしっかりとした足回りであるように感じました。
また、新型フィットには、ホンダセンシングが全車標準装備されています。
ACC(アダプティブクルーズコントロール)は、きめ細やかな車間調節をしてくれ、LKA(レーンキープアシスト)は、動作が優秀で、適度なステアリング介入をしてくれます。一般道でも、積極的に使うことをおススメします。
ACC(アダプティブクルーズコントロール)は、きめ細やかな車間調節をしてくれ、LKA(レーンキープアシスト)は、動作が優秀で、適度なステアリング介入をしてくれます。一般道でも、積極的に使うことをおススメします。
ホンダ新型フィット(FIT)のコーナリング性能を解説 フィットe:HEV HOME 8点/ フィットガソリンNESS 8.5点
フィットe:HEV HOMEは、低中速(~60km/h)から少し重めの操舵力をしています。また、ハンドル操舵角に対する応答はキビキビとしていますが、ソフトな足周りが影響し、コーナーでのロールや加・減速時のピッチングによる視線変化はやや大きめです。
切り返しのシーンでは、ロールが「ゆさっ」と発生し、ボディモーションの大きさを感じさせられます。ガソリンNESSの方が、足周りはしっかりしている印象があります。
切り返しのシーンでは、ロールが「ゆさっ」と発生し、ボディモーションの大きさを感じさせられます。ガソリンNESSの方が、足周りはしっかりしている印象があります。
また、e:HEV HOMEには、VGRが標準装備されており(ガソリンNESSには未設定)、ハンドルをたくさん切る必要があるシーンでも、比較的少ない操舵角で楽に曲がることができます。視界の良さも手伝って、運転しやすいと感じるはずです。
新型ホンダフィット(FIT)の乗り心地性能を解説 フィットe:HEV HOME 8点/ フィットガソリンNESS 8点
フィットe:HEV HOMEの乗り心地は、先述したように、高速走行中に上下のフワ付きを感じますが、一般道では地面とのあたりが柔らかく、路面凹凸を綺麗にいなしているように感じます。
まるで、柔らかめのタイヤを履いているかのような印象があります。ガソリンNESSの方が、乗り心地はしっかりしています。
まるで、柔らかめのタイヤを履いているかのような印象があります。ガソリンNESSの方が、乗り心地はしっかりしています。
ちなみに、柔らかい方が「良い乗り心地」というわけではありません。当たりの柔らかさを求めていくと、上屋がフワフワした動きを始めます。
そうなると、車酔いの原因になってしまったり、フラフラして操縦安定性の悪化につながります。ボディモーションの抑えを保ちながら、適度に衝撃のいなしをできることが、良い乗り心地の条件です。
そうなると、車酔いの原因になってしまったり、フラフラして操縦安定性の悪化につながります。ボディモーションの抑えを保ちながら、適度に衝撃のいなしをできることが、良い乗り心地の条件です。
ホンダ新型フィット(FIT)ロードノイズを解説 フィットe:HEV HOME 8点/ フィットガソリンNESS 7.5点
フィットe:HEV HOMEに搭載されている、直列4気筒1.5Lガソリンエンジンがもつ動力性能は、必要十分なパワーをもっています。
アクセルペダルを踏み込むと、エンジン回転音はスムーズに上昇していきます。CVT車によくある「ラバーバンドフィール」は、ほとんど感じません。また、発電時のエンジン音は小さく、しかもアクセルペダルの踏み方に応じてエンジン音がリニアに上昇するので、フィーリングが良いです。
アクセルペダルを踏み込むと、エンジン回転音はスムーズに上昇していきます。CVT車によくある「ラバーバンドフィール」は、ほとんど感じません。また、発電時のエンジン音は小さく、しかもアクセルペダルの踏み方に応じてエンジン音がリニアに上昇するので、フィーリングが良いです。
ガソリンのNESSは、非力さが目立ってしまいます。e:HEVのように加速をしようにもパワーが沸き上がらず、アクセルペダルをハイブリッド車よりも多く踏み込むことになり、その結果、所望のスピードに到達するまでに少し時間がかかってしまいました。パンチのある加速を求めるには、e:HEV搭載のフィットの方がおすすめでしょう。
なお、フィットe:HEV HOMEのWLTCモード燃費は28.8km/L、300㎞走行した後の実燃費は、24.5km/Lでした。走行場所は、高速道路50%、ワインディング20%、渋滞のある一般道30%。特に燃費優先走行をせずに走行した結果です。ガソリンNESS(WLTCモード燃費は19.6km/L)の実燃費は、試乗時間の関係で、計測することができませんでした。
なお、フィットe:HEV HOMEのWLTCモード燃費は28.8km/L、300㎞走行した後の実燃費は、24.5km/Lでした。走行場所は、高速道路50%、ワインディング20%、渋滞のある一般道30%。特に燃費優先走行をせずに走行した結果です。ガソリンNESS(WLTCモード燃費は19.6km/L)の実燃費は、試乗時間の関係で、計測することができませんでした。
FIT CROSSTAR
インパクトがあって愛嬌のあるエクステリアデザイン、周囲が見やすく死角が少ない視界、快適な前席シート、広く使い勝手の良い荷室エリア、一般道での乗り心地、と、新型フィットは非常にバランスの取れたコンパクトカーに進化しています。
おそらく先代フィットと同じか、それ以上に売れるでしょう。次のカーオブザイヤーカーに最も近いクルマだと考えています。
おそらく先代フィットと同じか、それ以上に売れるでしょう。次のカーオブザイヤーカーに最も近いクルマだと考えています。