【プロ解説】マツダロードスター(ND)の安全装備を徹底解説!!

マツダ ロードスター RS 萩原文博

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マツダは、自社のモデルに搭載する先進運転支援システムを「i-ACTIVESENSE(アイ・アクティブセンス)」と呼んでいます。実のところロードスターのようなスポーツカーは生産数が少ないため、衝突被害軽減自動ブレーキなどの先進運転支援システムの搭載が、どのメーカーも遅れがちでした。しかし、マツダは2018年6月の商品改良において、ロードスターへ「i-ACTIVESENSE(アイ・アクティブセンス)」を全車標準装備としました。これでロードスターは全車、「サポカーSワイド」に該当することに。これはなかなかの快挙と言えることでしょう。では、実際にどんな先進運転支援システムがロードスターに搭載されているのかを説明したいと思います。

文・鈴木ケンイチ/写真・萩原文博

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
マツダロードスター(ND)の安全装備を一覧で紹介
マツダロードスター(ND)の自動ブレーキを解説
マツダロードスター(ND)の車線逸脱警報システムを解説
マツダロードスター(ND)のヘッドライトを解説
マツダロードスター(ND)のボディは安全性も高く、歩行者保護のためアクティブボンネットを採用
【試乗編】【マツダ ロードスター RS (ND)】4代目へと進化したロードスターの走りとは?! 試乗レビュー! PART 2
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マツダロードスター(ND)の安全装備を一覧で紹介

・エマージェンシー・シグナル・システム(ESS)
・SRSエアバッグシステム(フロントサイド)
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム(DSC)&トラクション・コントロール・システム(TCS)
・アドバンストスマートシティブレーキサポート(アドバンストSCBS)*夜間歩行者検知機能付
・スマートシティブレーキサポート [後退時](SCBS R)
・リアパーキングセンサー(センター/コーナー)
クルーズコントロール
・ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)
・車線逸脱警報システム(LDWS)
・後側方接近車両検知(RCTA)
・ヒル・ローンチ・アシスト(HLA)
・アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)
・ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)
・ドライバー・アテンション・アラート(DAA)
・交通標識認識システム(TSR)

マツダロードスター(ND)の自動ブレーキを解説

まず、一般的に自動ブレーキ(AEB)と呼ばれる衝突被害軽減自動ブレーキはアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートの名称で標準装備されます。これは走行中に前方の歩行者や先行車をカメラで検知し、衝突しそうになると自動でブレーキを作動させるというもの。先行車に対しては時速4~80㎞、歩行者に対しては時速10~80㎞で作動します。夜間の歩行者の検知精度も高められています。AT車はアクセルとブレーキペダルの踏み間違い時に加速を抑制する、誤発進抑制制御が設定されています。
後退時に追突被害軽減に働くのがスマート・シティ・ブレーキ・サポートです。作動速度は時速2~8㎞。これは超音波センサーを使って車両や障害物を検知して作動します。AT車は時速10㎞までに作動する誤発進抑制機能が用意されています。

マツダロードスター(ND)の車線逸脱警報システムを解説

車線から逸脱しそうなときに警告音で知らせる車線逸脱警報システムも標準装備です。作動は時速45㎞以上となります。また、走行時に斜め後ろの死角に、他の車両が接近したことを知らせるブラインド・スポット・モニタリングも全車標準です。ミラーに警告が表示されます。駐車場から後退して出るときに、左右から接近する車両を知らせるリア・クロス・トラフィック・アラートも備わっています。
リアパーキングセンサー(センター/コーナー)も備わっています。

マツダロードスター(ND)のヘッドライトを解説

先進ヘッドライトも標準となります。ベーシックな「S」と「S Special Package」には、対向車がくるとハイビームからロービームに自動で切り替わるハイビーム・コントロールシステム。上級グレードには、左右12ブロックのLEDを個別に点灯させて照射エリアを自動で調整するアダプティブLEDヘッドライトを採用。夜間の視認性向上と対向車への幻惑抑制を両立させる技術です。

さらに、時速55㎞以上から急ブレーキをかけると、ハザードランプを自動で高速点滅させるエマージェンシー・シグナル・システム(ESS)も標準装備となります。作動後にブレーキペダルをリリースすると、走行中であればハザードランプは消灯します。
安全に対する装備は充実しているものの、一方で、全車速追従機能のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や、ステアリングのアシスト機能付きの車線逸脱装備など、イージードライブを実現するため機能が用意されていないのが、スポーツカーのロードスターならではという点ではないでしょうか。

マツダロードスター(ND)のボディは安全性も高く、歩行者保護のためアクティブボンネットを採用

事故を予防するのが先進運転支援システムとなり、それでも事故が避けられないというときに頼りにするのがボディ本来の安全性能。いわゆるパッシブ・セーフティと呼ばれるものです。ロードスターは、基本骨格を可能な限り直線で構成するストレート構造と、各部を協調させて機能させる連続フレームワークというコンセプトを採用することで、軽量・高剛性なボディを実現しています。

また、超高張力鋼板や高強度アルミ材の採用、Aピラーの中に追加した鋼管と補強材、シートの後ろのロールバーなどにより高い衝突安全性能を実現しています。

さらに、万一の対歩行者の事故に備え、アクティブボンネットを採用。歩行者との衝突事故のときに、ボンネットの後端を瞬時にポップアップさせることで、歩行者の頭部の衝撃を緩和させるようになっています。

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