最強のGT-R?R32型 スカイラインGT-Rの強さと速さの理由に迫る!

スカイライン GT-Rは初代が1969年に登場して以来、多くのファンを虜にしてきました。R34型を最後に「スカイライン」の名称が外れてしまったものの、GT-Rは未だに日産の代表的な名車として知られています。
今回はもうすぐ50周年(2019年)を迎えるGT-Rのラインナップの中でも評価の高い「R32型 スカイラインGT-R(以下R32型GT-R)」を取り上げます。

Chapter
GT-Rとしては16年ぶりの復活
29戦29勝の伝説
901運動で誕生した代表的なモデル
「技術の日産」を体現するようなモデル

GT-Rとしては16年ぶりの復活

R32 Skyline GT-R

R32型GT-Rは2代目からは16年ぶりとなる久々の復活を果たしました。開発に際しての使命は全日本ツーリングカー選手権で勝つこと。
電子制御システムを搭載してハンドリング性能を高めたスポーティな4WDです。
馬力は当時の規制の中で最高値となる280馬力でしたが、あくまで規制内に収まるように馬力が調整されていたと言われています。
規制がなければ当時のモンスターマシンになっていたかもしれません・・・

29戦29勝の伝説

1990年に全日本・グループA耐久レースでデビューを果たしたR32型GT-Rはデビュー戦を勝利で飾ります。

その後も圧倒的な強さを誇り、93年にグループAが終わりを迎えるまで29戦29勝を達成しました。1991年のレースでは2位のポルシェ911に20周以上差を開けて勝つこともありました。その強さは「GT-RにはGT-Rでしか勝てない」と言われるほど。圧倒的な強さは圧倒的な人気を呼ぶことになります。当初は市販車としての人気よりもレースで勝つことを目標に開発したモデルでしたが、結果的にGT-Rのラインナップの中でも最高傑作との呼び声もある高い評価と屈指の人気を得ました。

901運動で誕生した代表的なモデル

R32 ギャラリー

R32型GT-Rは901運動の集大成と呼べる車でした。
901運動とは「1990年代の間に日産車の技術を世界一のレベルにまで上げる」ことを目的にした運動です。
日産が好きな方の中には901運動がきっかけで日産を好きになった方もいるのではないでしょうか。
この901運動の時期に、今回取り上げているR32型GT-Rを始めとして、Z32型フェアレディZ、インフィニティQ45など様々な名車が誕生しました。
それらの名車を名車たらしめていたのが日産独自のハンドリング技術やエンジン技術の数々。
この時期に日産のブランドイメージは大幅に上昇しました。

「技術の日産」を体現するようなモデル

R32 ギャラリー

R32型GT-Rのポイントは何と言っても最新技術です。
例えば、R32型GT-Rはアウディ クワトロのスポーツ4WDの概念を更に進めた日産独自のシステム「アテーサE-TS」を装備しています(GT-Rはそれまで後輪駆動でしたが、R32型GT-Rで4WDになりました)。
このシステムによって、0:100-50:50まで前輪と後輪のトルク配分を最適に制御できるようになりました。基本的には後輪駆動の状態で走り、場合によって前輪にトルクを配分することで4WDの安定性を得られます。
電子制御による駆動システムは現在のスポーティな自動車にも搭載されていて、まだ発展の余地があるシステムです。
1989年発売で既にそのような駆動システムが搭載されていたR32型GT-Rがどれだけ先進的な車だったか分かりますね。


もうすぐR36型GT-Rが発売されます。
901運動に際して生まれたR32型GT-Rのように、世界で戦えるGT-Rになってほしいですね。