日産 マーチの特別仕様車を解説|標準仕様車との違いは?

日産 ボレロ

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日産 マーチは1982年に初代モデルが登場し、コンパクトボディにおしゃれなデザイン、どんな人でも運転しやすい操縦性と軽やかな走行性が多くの人を魅了し、幅広い層から人気を博したコンパクトカーです。

日産を代表する1台といっても過言ではないほど、モデルチェンジを繰り返しながら長い歴史の中で進化を続けています。そんなマーチにはマーチをベースとした特別仕様車が存在します。マーチのおしゃれな特性を活かして、さらに洗練された特別仕様車に注目してみました。

文・PBKK
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マーチの特別仕様車「ボレロ」は30台限定
マーチの特別仕様車「ボレロ」はインテリアもクラシックでおしゃれ
マーチの特別仕様車は「30th Happiness」も
マーチの特別仕様車「30th Happiness」のインテリアは専用カラーのローズベージュ

マーチの特別仕様車「ボレロ」は30台限定

マーチといえばおしゃれなコンパクトボディです。取り回しの良いボディにかわいさを全面に押し出した親しみのあるエクステリアデザインは女性をはじめ多くの人の心をキャッチしています。

そのマーチのおしゃれなボディにエレガントさを加えたのが、特別仕様車 ボレロです。ボレロはオーテックジャパンが創立30周年記念のモデルとして作り上げました。オーテックは日産の架装子会社であり、ボレロの他にもマーチ ニスモや福祉車両なども手がけています。

多くの高度な特別仕様車を手がけてきたオーテックが作り上げたボレロは今後「名車」として歴史に名を残しそうなほど特別なモデルに仕上げられています。なんといってもボレロはわずか30台限定。車名にある「A30」も「AUTEC(オーテック)」の頭文字をとり、30周年と30台にちなんで付けられました。

マーチの特徴である最小回転半径4.5mを実現するコンパクトボディをボレロもそのまま受け継いでいますが、車体全長はボレロの方が長く、室内寸法もマーチよりも広げられています。そのためコンパクトボディながらも広い室内空間を実現し、上質なインテリアの効果もありラグジュアリーな居住空間が広がっています。

また乗り心地に直結する走行性能の部分でもボレロは優れています。オーテックの職人が慎重に手組みした「1.6リッター自然吸気エンジン」が搭載され、力強く速い走りを魅せます。軽快ながらも燃費効率も良く、23km/L(JC08モード)と低燃費を実現。かわいい見た目ながらも気持ち良い走りとユーザーからも高評価を得ている特別な1台です。

マーチの特別仕様車「ボレロ」はインテリアもクラシックでおしゃれ

ボレロの大きな魅力の1つであるおしゃれなボディデザイン。特徴であるフロントグリルはメッキ加飾のされたメッシュデザインとなっています。他にもメッキアウトサイドドアハンドル光輝モール付きのフロントバンパー存在感あるオーバーフェンダーなど細部までこだわりを見せ、洗練された大人の気品ある色気を漂わせています。

そんなボディデザインをより魅力的に演出するのがボディカラー。深みのある「ナイトベールパープル」、スタンダードで飽きさせない「ブリリアントホワイトパール」「ブリリアントシルバー」、上質な愛らしさをかもし出す「ナデシコピンク」の全4色が設定されています。

また見た目だけにとどまらず、インテリアも多くの人を魅了するデザインが採用されています。シートにはワインカラーを基調としたボーダー柄とライトグレーの2トーンカラーを採用。ライトグレーにより室内に奥行きと広がりを見せ、ボーダー柄のアクセントで引き締まった上質な空間を演出しています。

センタークラスターフィニッシャーもシートカラーと相性のいい貫禄のあるマーブルカラーで、存在感を与えながらも落ち着いた雰囲気が漂う室内空間に馴染むようなカラーを採用しました。オートエアコンやナビなどをひとつにまとめた配置も余計なものを感じさせず、シンプルながらもおしゃれで実用的となっています。

一見、ボレロは見た目のかわいさから女性をターゲットにしていると思われがちですが、この気品溢れるクラシックカラーの組み合わせは、若年層から高齢層まで幅広く人気を博し、特別なシーンはもちろん普段の日常をドラマチックに彩ってくれそうです。

マーチの特別仕様車は「30th Happiness」も

マーチは1982年の初代モデル発売以来、実に長きにわたり多くの人に愛されてきました。ノートやジューク、キューブなど日産からはマーチの他にもあらゆるコンパクトカーが排出されていますが、その中でもマーチはコンパクトカーの先駆けとなった日産を代表するコンパクトカーとして親しまれています。

そんな歴史あるコンパクトカー、マーチは2012年に30周年を迎えました。それに伴いマーチの特別仕様が2012年12月に登場。10年スパンのサイクルでフルモデルチェンジが行われ、今も進化をやめないマーチにふさわしい30周年を記念した特別仕様車「30th Happiness」です。

特別なマーチのために遊び心のあるかわいいロゴデザインも作られました。マーチ 12X/12X FOURがベース車となり、フロントバンパーロアグリルやアウトサイドドアハンドルインナードアハンドルにメッキ加飾が施され、より上質で華やかな1台へと仕上げられています。

また実用性も兼ね揃え、プライバシーガラスを標準装備。マーチのスタンダードモデルではプライバシーガラスはオプション装備だったので特別仕様車ならではの細かいところに気の利くありがたい装備です。UVカット断熱機能付きプライバシーガラスなので、夏場の強い日差しから車内を守ります。

また冬場は車内を温めた空気を外に逃がしにくくなります。プライバシーガラスは、あるとないとでは大違いで、車内で快適に過ごすための必須アイテムといえます。そんな装備が標準装備なのは嬉しいポイントです。

マーチの特別仕様車「30th Happiness」のインテリアは専用カラーのローズベージュ

マーチの特徴といえばおしゃれなデザイン。ボディだけではなくインテリアデザインもこだわり、グレードによってインテリアカラーも異なります。マーチを洗練された1台として仕上げるのはその絶妙などこにもないようなカラー。淡かったり、深みがあったりと実にバリエーション豊かです。

特別仕様車 30th Happinessにも専用のインテリアカラーが設定されています。スタンダードのマーチは「プラム」「ブラック」、特別仕様車 ボレロには「ワインカラー」など、シックで落ち着いたカラーが採用される中、30th Happinessには、30周年記念にふさわしい気品あるやわらかさが特徴的な「ローズヒップ」を採用しています。

上質で高級感溢れる「ローズベージュ」のカラーがシートに広がり、上質な室内空間を演出します。ラグジュアリー感があるのに乗車する毎日に馴染みやすく、飽きさせず、室内空間の奥行きをさらに広げてくれそうです。またドアクロストリムにもローズベージュのカラーを施すことで扉の差し色となり、ワンランク上のマーチへと仕上げています。

第一印象の決め手となるのはボディデザインですが、クルマの中でも一番関わることが多いのはもちろん車内です。車内で過ごす時間が多いほど、インテリアにもこだわりを持ちたくなります。

マーチの特別仕様車 30th Happinessはその願いを叶えます。華やかで存在感がありながらも毎日の生活に馴染み、日常のお買い物から特別な日までさまざまなシーンで活躍する1台となっています。
おしゃれなコンパクトボディと運転のしやすさで幅広い層から人気を集めるマーチ。30年以上もの長い歴史を持つ、日産を代表するコンパクトカーです。優れた安全装備や大量の荷物を積み込める荷室などはマーチには装備されていませんが、シンプル・使いやすい・おしゃれ の三拍子が揃っています。

そんなマーチには、マーチをより洗練させクラシックな印象が特徴のボレロや30周年を記念して作られた華やかな特別仕様車 30th Happinessなどの特別仕様車が存在し、多くのファンの心をギュッと掴んでいます。

どちらの特別仕様車にもそのモデル特有のセンスが光り、あらゆるカスタムにも対応し特性を最大限に活かすマーチは非常に柔軟なモデルといえるでしょう。マーチは今年2020年8月に5代目の発売が決定されています。すでに国外では販売されており、従来のマーチからは一新され、スポーティで精悍な顔立ちが特徴です。

かわいらしさを全面に押し出したマーチは4代目までとなり、そのマーチ4代目をベースとした特別仕様車は今後、幻の名車となっていくことでしょう。初代から続くファッショナブルなマーチ。人気の理由である、使いやすさやおしゃれなデザインがこれからどのようなニーズに合わせて進化していくのか楽しみです。
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