日産 マーチの長所(メリット)とは?

日産 マーチ

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経済的かつ使い勝手に特化したコンパクトカーは普通自動車の中でも人気あるクルマです。日産からも多くのコンパクトカーが販売されており、その中でもマーチは、クルマにあまり詳しくない方でも1度は車名を耳にしたことがある非常に有名な1台です。

ファッショナブルなデザイン性で女性をはじめ老若男女、幅広い層をターゲットにし、その運転のしやすさで免許取り立ての初心者から高齢ドライバーの心をぐっと掴みました。コンパクトなボディからは想像できないほどの魅力的な長所がたくさん詰め込まれているマーチ。今回はそんな日産 マーチの長所に焦点を当てて解説していきます。

文・PBKK
Chapter
マーチは日産を代表するコンパクトカー
運転しやすいコンパクトボディ
おしゃれなデザインと豊富なカラーリング
低燃費ながら軽快な走りを実現

マーチは日産を代表するコンパクトカー

日産 マーチは1982年に初代モデルが発売開始されました。基本デザインは、アルファロメオやBMW 3200CSなどのデザインを手がけたイタリアを代表するカーデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロが行い、国内のキャッチコピーに「スーパーアイドル」が採用されるなど、非常にセンスの高いコンパクトカーとして登場しました。

今でも昭和の名車として紹介されるほど、コンパクトカーの歴史にマーチは名を強く刻んでいます。そのファッション性の高いデザインはマーチ2代目以降にも受け継がれ、現在でも「マーチといえばおしゃれなクルマ」で人気を博しています。2代目であるK11型は、強い押し出しに丸みを持たせ、初代モデルよりもやわらかな印象です。

1992年グッドデザイン賞を獲得し、マーチの快進撃は続きます。もちろん優れているのはデザイン性のみならず当時では珍しい欧州の走行性能や快適性に着目し、合理的なパッケージを実現させたことでコンパクトカー市場を一世風靡し「コンパクトカーの革命児」を呼ばれたほどです。

マーチの印象が一新されたのは3代目であるK12型。2002年に2度目のフルモデルチェンジが行われ、ボディデザインが大幅に変更されました。ルーフからボンネットまで続く流れるようなラインに丸みを帯びたシルエット、くりくりとしたカエルの目のようなヘッドランプで個性豊かなエクステリデザインへと生まれ変わっています。

他では見たことのないような独特なフロントフェイスは国内だけではなく国外でも人気を博し、再び2002年グッドデザイン賞を獲得。現在でもファンの多いマーチK12型です。現行モデルである4代目はこのK12型のDNAを受け継ぎ、かわいさの中にもスタイリッシュさを交え、存在感あるモデルに仕上げられています。

運転しやすいコンパクトボディ

マーチの大きな特徴として挙げられるのがコンパクトなボディサイズです。やや強い押し出しで存在感がありながら、ハッチバックのリヤには丸みを持たせ、スマートかつコンパクトに仕上げられています。そのコロンとしたフォルムはまるでおもちゃのクルマのよう。

優れたデザイン性ながら小回りの利くコンパクトボディで、運転しやすいと多くのユーザーから高評価を得ており、初心者におすすめできるエントリーモデルとしても人気を集めています。マーチの車体寸法は、全長3,780mm×全幅1,665mm×全高1,530mm

日産の販売するコンパクトカーの中では、全長・全高はトップに短く、小さく設計されています。全長が短ければ短いほど取り回しに優れており、それに加えてマーチは運転席から盛り上がったフェンダーとボンネットが確認できるので、より操縦性が高いコンパクトカーといえます。そして、なんと言ってもマーチの最小回転半径は4.5m

同じく日産から販売されているハッチバック型のノートは4.7mなので、0.2mとわずかながらもマーチの方が優れた小回りの良さです。マーチがコンパクトボディで運転しやすさに特化していることは十分わかりました。でもコンパクトカーって室内が窮屈なのでは?なんて方もいるのではないでしょうか。

マーチは室内にも運転のしやすさを沢山散りばめています。前席は、後席よりもやや幅広く設計されており、自然な姿勢で運転できるコックピットを実現。また自分の心地良いドライビングポジションを決められる「運転シートリフター」や高さの調節ができる「チルトステアリング」も装備しており、ドライバーには嬉しい機能が満載です。

狭い道でのクルマや歩行者とのすれ違い、曲がり道や縦列駐車などの際に、能力を最大限発揮する日産 マーチ。普段の日常から仕事、レジャーまで幅広いシーンで乗りこなせそうです。

おしゃれなデザインと豊富なカラーリング

コンパクトカーといえば、経済的で実用的というイメージですが、最近のコンパクトカーはデザイン性に優れ、スポーティーでスタイリッシュなエクステリアデザインを持つコンパクトカーが数多く排出されています。

日産 マーチもその1つです。しかしマーチのデザイン性は、初代モデルから国内外で高い評価を受け、コンパクトカー市場でもひときわ目立った存在となりました。グッドデザイン賞をはじめデザインに関する賞を多く獲得しており、デザインに置いてかなりの定評があるコンパクトカーです。

マーチの現行モデルは、ファンの多い先代モデルであるK12型のDNAを受け継ぎながら細かい部分にこだわりを加え、ポップで独特なかわいさを持つフロントフェイスからスタイリッシュで引き締まった印象を与えるフロントフェイスへと進化を遂げました。

K12型は、丸みのあるシルエットとアーチ型のサイドウインドウにより、レトロな雰囲気を醸し出していました。現行モデルにもそれは引き継がれていますが、K12型と比べて洗練された近代的なデザインに仕上げられています。

さらにおしゃれなデザインに加え、全11色の豊富なカラーバリエーションもマーチの魅力の1つです。2013年のマイナーチェンジに合わせて登場した「ナデシコピンク」は、甘くやわらかで、昔ながらの日本女性を想起させるようなカラーとなっています。

しかしながら、かわいらしさだけが全面に押し出されているわけではなくタイヤやフロントグリルなどのブラックカラーがスパイスとなり、やわらかな雰囲気の中にも芯がある、現代の女性が活躍する社会をあらわしているかのようで好感が持てます。

その他にも「ナイトベールパープル」や「チタニウムカーキ」など深みのある絶妙なカラーが設定されています。飽きさせないスタンダードカラーから個性を出すのにぴったりなカラーまで幅広く揃っているのでお気に入りのカラーがきっと見つかるでしょう。

低燃費ながら軽快な走りを実現

日々の運転でどうしても欠かせないのがガソリンの消費。昔に比べてガソリンの価格は高騰し続けており、年間の走行距離が多いと悩みの種になってしまう方もいるでしょう。またクルマを運転することで必ず発生してしまうのが二酸化炭素の排出です。世界的にも問題視されている環境問題の1つとしてクルマなどの排気量が挙げられます。

そこで排気量を抑える地球にやさしいエコカーやハイブリッドカー、燃費効率の良いクルマに注目が集められています。日産 マーチは2010年に基本性能が改良され、より燃費効率の良いコンパクトカーへと進化を遂げました。

新開発の「1.2リッター3気筒エンジン」を搭載し、軽量ながらも低燃費を実現。26km/L(10・15モード燃費)を達成しました。さらに、信号待ちの停車時などでエンジンを自動的に停止し、ガソリン節約に貢献するアイドリングストップを採用

アイドリングストップ時にドライバーがステアリングを切り始めるとエンジンが再始動したり、ブレーキペダルを踏む力でアイドリングストップを制御するなど、ドライバーに寄り添った運転を実現しました。

3気筒エンジンでよく耳にするアイドリングストップ時の独特の振動や音はアウトバランサーを採用することで抑制しています。ガソリンの消費や排気量を抑えながら、軽やかな走りを実現するマーチは、経済的かつ環境性能に優れたクルマといえるでしょう。
日産を代表するコンパクトカーであるマーチは、運転のしやすいボディに加えおしゃれなデザインも魅力的です。マーチといえば「かわいくておしゃれなクルマ」という印象が強いですが、ほかにも低燃費で経済的という魅力も持っています。

すでに欧州ではフルモデルチェンジされた5代目のマーチが販売されていますが、ついに2020年8月に日本国内でも発売されることが決まりました。従来の丸くてかわいいマーチから一新されクールでスタイリッシュなエクステリアデザインへと生まれ変わっています。

現行モデルである4代目のマーチからどのような魅力が5代目の新型マーチに受け継がれていくのでしょうか。30年以上、多くの人に愛され世界で活躍し、進化し続けるマーチ。長い歴史を持つコンパクトカーとしてこれからも楽しみな1台です。
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