日産 マーチK13型の前期/後期、先代/当代間の違い

日産 マーチ

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マーチは、低価格でありながら軽やかな走行性と高いデザイン性を兼ね揃え、さまざまなニーズに合わせた魅力を十分に詰め込んだコンパクトカーです。初代モデルの発売以来から、時代とともに改良が重ねられ、直近では2010年にフルモデルチェンジが行われ、2013年にはマイナーチェンジされています。

現行モデルで4代目となる日産のマーチ。モデルチェンジ前とはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、2010年のフルモデルチェンジと2013年のマイナーチェンジを併せ、先代モデルである3代目と現行モデルの4代目を比較しながら解説していきます。

文・PBKK
Chapter
日産 マーチとは?
マーチK13型は新プラットフォームを採用

日産 マーチとは?

マーチの初代モデルは1982年に発売開始しました。第2次オイルショックののちに省エネブームが到来しコンパクトカーに需要が高まる中で、低価格ながら優れたファッション性と操作のしやすいコンパクトボディを持つマーチの登場は、コンパクトカー市場を活気づけました。

マーチをきっかけに他社もさまざまなニーズに応えるべく多くのコンパクトカーを投入。海外ではマイクラの名称で親しまれ、2011年の時点で世界累計販売台数600万台を突破しています。

1992年には初のフルモデルチェンジが行われ、初代モデルの良さはそのままに日産初のCVTなどの最新技術をいち早く搭載したマーチ2代目が誕生。10年後の2002年にもフルモデルチェンジを行い、マーチ3代目には日産車の中で初の「インテリジェントキー」を採用しています。また大きく変わったのはシステム面だけではありません。
丸みのあるヘッドランプとルーフからボンネットまで流れるように続くなだらかなボディを採用。従来のマーチとは印象が異なり、個性的でスタイリッシュながらも可愛さと親しみのある1台へと生まれ変わりました。

全体的にコロンとしたおもちゃのようなそのボディデザインと運転のしやすさで、女性ドライバーからの支持を着実に獲得し、現行モデルにもそれは受け継がれています。

現行モデルのグレードは、スタンダードモデルの「S」、装備が充実した「X」、上位グレードの「G」、さらにスポーツモデルの「NISUMO(ニスモ)」、特別仕様車の「Bolero(ボレロ )」の5種類。ニーズの多様化に合わせて、幅広いグレードを設定しています。

車名の由来である「行進曲」のように軽やかな走りを見せる日産のマーチは今も多くの人に愛される日産の代表車です。

マーチK13型は新プラットフォームを採用

現行モデルである4代目は、2010年にフルモデルチェンジが行われ、クルマづくりの基となる基本性能の部分が大きく改良されています。世界160ヶ国で販売開始し、これまでは日本とイギリスで生産されていましたが、今回は日本国内での生産はせず、タイ・中国・インド・メキシコ・ブラジル・台湾の6カ国で生産されています。

発売から約2週間で月間販売目標台数4000台を超える12,147台の受注を得ており、いいスタートを切りました。現行モデルには新プラットフォーム「Vプラットフォーム」が採用。これにより、レイアウトの最適化とシンプルなボディ構造を実現しました。
車体寸法は、全長3,780mm×全幅1,665mm×全高1,530mmとなっており、先代モデルと比べ、全長は61mm長く、全幅は5mm広げられ、全高は10mm低くなりました。さらにホイールベースは2,450mmと、20mmも延長し、コンパクトながら広い室内空間を実現しています。

また軽量であることも特徴です。重量945kgと、先代モデルと比べ、プラットフォーム単体で50kgの減量に成功しています。延長されたホイールベースと四隅に配置されたタイヤにより拡幅されたリアトレッドで踏ん張りを強調し、マーチの特徴である可愛らしいボディに存在感をプラスしています。

サスペンション形式は従来同様に前独立懸架ストラット式・後トーションビーム式を採用。駆動方式はFFのほか、後輪をモーターで駆動する「e-4WD」をラインナップし、こちらも先代モデルと同じ設定とされています。

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