日産 マーチK13型の前期/後期、先代/当代間の違い
更新日:2024.09.09
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マーチは、低価格でありながら軽やかな走行性と高いデザイン性を兼ね揃え、さまざまなニーズに合わせた魅力を十分に詰め込んだコンパクトカーです。初代モデルの発売以来から、時代とともに改良が重ねられ、直近では2010年にフルモデルチェンジが行われ、2013年にはマイナーチェンジされています。
現行モデルで4代目となる日産のマーチ。モデルチェンジ前とはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、2010年のフルモデルチェンジと2013年のマイナーチェンジを併せ、先代モデルである3代目と現行モデルの4代目を比較しながら解説していきます。
文・PBKK
現行モデルで4代目となる日産のマーチ。モデルチェンジ前とはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、2010年のフルモデルチェンジと2013年のマイナーチェンジを併せ、先代モデルである3代目と現行モデルの4代目を比較しながら解説していきます。
文・PBKK
日産 マーチとは?
マーチの初代モデルは1982年に発売開始しました。第2次オイルショックののちに省エネブームが到来しコンパクトカーに需要が高まる中で、低価格ながら優れたファッション性と操作のしやすいコンパクトボディを持つマーチの登場は、コンパクトカー市場を活気づけました。
マーチをきっかけに他社もさまざまなニーズに応えるべく多くのコンパクトカーを投入。海外ではマイクラの名称で親しまれ、2011年の時点で世界累計販売台数600万台を突破しています。
1992年には初のフルモデルチェンジが行われ、初代モデルの良さはそのままに日産初のCVTなどの最新技術をいち早く搭載したマーチ2代目が誕生。10年後の2002年にもフルモデルチェンジを行い、マーチ3代目には日産車の中で初の「インテリジェントキー」を採用しています。また大きく変わったのはシステム面だけではありません。
マーチをきっかけに他社もさまざまなニーズに応えるべく多くのコンパクトカーを投入。海外ではマイクラの名称で親しまれ、2011年の時点で世界累計販売台数600万台を突破しています。
1992年には初のフルモデルチェンジが行われ、初代モデルの良さはそのままに日産初のCVTなどの最新技術をいち早く搭載したマーチ2代目が誕生。10年後の2002年にもフルモデルチェンジを行い、マーチ3代目には日産車の中で初の「インテリジェントキー」を採用しています。また大きく変わったのはシステム面だけではありません。
丸みのあるヘッドランプとルーフからボンネットまで流れるように続くなだらかなボディを採用。従来のマーチとは印象が異なり、個性的でスタイリッシュながらも可愛さと親しみのある1台へと生まれ変わりました。
全体的にコロンとしたおもちゃのようなそのボディデザインと運転のしやすさで、女性ドライバーからの支持を着実に獲得し、現行モデルにもそれは受け継がれています。
現行モデルのグレードは、スタンダードモデルの「S」、装備が充実した「X」、上位グレードの「G」、さらにスポーツモデルの「NISUMO(ニスモ)」、特別仕様車の「Bolero(ボレロ )」の5種類。ニーズの多様化に合わせて、幅広いグレードを設定しています。
車名の由来である「行進曲」のように軽やかな走りを見せる日産のマーチは今も多くの人に愛される日産の代表車です。
全体的にコロンとしたおもちゃのようなそのボディデザインと運転のしやすさで、女性ドライバーからの支持を着実に獲得し、現行モデルにもそれは受け継がれています。
現行モデルのグレードは、スタンダードモデルの「S」、装備が充実した「X」、上位グレードの「G」、さらにスポーツモデルの「NISUMO(ニスモ)」、特別仕様車の「Bolero(ボレロ )」の5種類。ニーズの多様化に合わせて、幅広いグレードを設定しています。
車名の由来である「行進曲」のように軽やかな走りを見せる日産のマーチは今も多くの人に愛される日産の代表車です。
マーチK13型は新プラットフォームを採用
現行モデルである4代目は、2010年にフルモデルチェンジが行われ、クルマづくりの基となる基本性能の部分が大きく改良されています。世界160ヶ国で販売開始し、これまでは日本とイギリスで生産されていましたが、今回は日本国内での生産はせず、タイ・中国・インド・メキシコ・ブラジル・台湾の6カ国で生産されています。
発売から約2週間で月間販売目標台数4000台を超える12,147台の受注を得ており、いいスタートを切りました。現行モデルには新プラットフォーム「Vプラットフォーム」が採用。これにより、レイアウトの最適化とシンプルなボディ構造を実現しました。
発売から約2週間で月間販売目標台数4000台を超える12,147台の受注を得ており、いいスタートを切りました。現行モデルには新プラットフォーム「Vプラットフォーム」が採用。これにより、レイアウトの最適化とシンプルなボディ構造を実現しました。
車体寸法は、全長3,780mm×全幅1,665mm×全高1,530mmとなっており、先代モデルと比べ、全長は61mm長く、全幅は5mm広げられ、全高は10mm低くなりました。さらにホイールベースは2,450mmと、20mmも延長し、コンパクトながら広い室内空間を実現しています。
また軽量であることも特徴です。重量945kgと、先代モデルと比べ、プラットフォーム単体で50kgの減量に成功しています。延長されたホイールベースと四隅に配置されたタイヤにより拡幅されたリアトレッドで踏ん張りを強調し、マーチの特徴である可愛らしいボディに存在感をプラスしています。
サスペンション形式は従来同様に前独立懸架ストラット式・後トーションビーム式を採用。駆動方式はFFのほか、後輪をモーターで駆動する「e-4WD」をラインナップし、こちらも先代モデルと同じ設定とされています。
また軽量であることも特徴です。重量945kgと、先代モデルと比べ、プラットフォーム単体で50kgの減量に成功しています。延長されたホイールベースと四隅に配置されたタイヤにより拡幅されたリアトレッドで踏ん張りを強調し、マーチの特徴である可愛らしいボディに存在感をプラスしています。
サスペンション形式は従来同様に前独立懸架ストラット式・後トーションビーム式を採用。駆動方式はFFのほか、後輪をモーターで駆動する「e-4WD」をラインナップし、こちらも先代モデルと同じ設定とされています。
マーチK13型は充実したパワートレインを搭載
マーチの現行モデルに搭載されるエンジンは、新開発の「1.2リッター直列3気筒エンジン」を採用しています。先代モデルに搭載されていた4気筒エンジンと比べ、低フリクションで、熱効率の良さがアピールポイントとなっています。さらに、アウターバランサーの採用により3気筒エンジンで気になるアイドリングストップ時の振動を抑制。最高出力79ps/6000rpm、最大トルク10.8kgm/4400rpmのパフォーマンスで、先代モデルの1.2リッター直4より11psと1.5kgm下げられています。
エンジンに組み合わされたトランスミッションは、こちらも新開発の「エクストロニックCVT」を搭載。コンパクトなプラットフォームに対応する小型のトランスミッションを採用しています。そのため、変速のためのプーリーも小さくなりましたが、副変速機を付けることで8段AT並みというワイドな変速比幅を実現しています。
エンジンに組み合わされたトランスミッションは、こちらも新開発の「エクストロニックCVT」を搭載。コンパクトなプラットフォームに対応する小型のトランスミッションを採用しています。そのため、変速のためのプーリーも小さくなりましたが、副変速機を付けることで8段AT並みというワイドな変速比幅を実現しています。
現行モデルのマーチでは、FFモデル・4WDモデルの全車に上記のパワートレインを採用。10・15モード燃費は、FFモデルで24km/L、4WDモデルでも20km/Lを実現しました。さらにFFモデルの上位グレードにはアイドリングストップ機能も標準装備され、10・15モード燃費で26km/Lを記録しています。
「フレンドリーエコハッチバック」のコンセプトの基つくられた現行モデルは、75%の減税エコカー対象となっており、高性能・低燃費でありながら経済的で親しみのあるコンパクトカーとして注目を集めることでしょう。
「フレンドリーエコハッチバック」のコンセプトの基つくられた現行モデルは、75%の減税エコカー対象となっており、高性能・低燃費でありながら経済的で親しみのあるコンパクトカーとして注目を集めることでしょう。
マーチK13型のエクステリアデザインは先代モデルを継承
マーチの特徴の1つとして挙げられるのが、しなやかな丸いフォルムと個性豊かなカラーバリエーション。日常から特別なシーンまでおしゃれに彩るカラーが揃っており、ヨーロッパの街並みを走っても見劣らないデザインが魅力です。
現行モデルのエクステリアは、ユーザーから人気を博していた先代モデルのデザインが踏襲しながらも、細かな部分に華やかさを加え、よりスタイリッシュなデザインに仕上げられています。
丸みのあるルーフとアーチ型のサイドウィンドウは先代モデルと変わりませんが、ヘッドライトと上下に分けられた大きなフロントバンパーは、先代モデルと比べ、現行モデルのほうが表情豊かに見えます。
現行モデルのエクステリアは、ユーザーから人気を博していた先代モデルのデザインが踏襲しながらも、細かな部分に華やかさを加え、よりスタイリッシュなデザインに仕上げられています。
丸みのあるルーフとアーチ型のサイドウィンドウは先代モデルと変わりませんが、ヘッドライトと上下に分けられた大きなフロントバンパーは、先代モデルと比べ、現行モデルのほうが表情豊かに見えます。
先代モデルがクリクリとした瞳を持つ「カエル」なら現行モデルは「うさぎ」のようなフロントフェイスです。さらにはフロントグリルのメッキ加飾、ヘッドライトのクロームグリルにより、親しみのある表情にシャープさが加わり個性的で上質な存在感を放っています。
そんなエクステリアデザインをさらに盛り上げるのが、ボディカラー。
爽やかで若さあふれる「スプリンググリーン」、シックでミステリアスな「ナイトベールパープル」、ホワイトパールがエレガントな「ブリリアントホワイトパール」、やわらかな甘さを漂わせる「ナデシコピンク」、情熱的で華やかな「ラディアンレッド」、凛とした佇まいの「ピュアブラック」、乗ってるだけで元気を感じるビタミンカラー「サンライズオレンジ」、上質で飽きのこない「ブリリアントシルバー」、マーチの人気カラーである「カプリブルー」、夜に溶け込みそうな「ダークブルー」、大人の品格があらわれる「チタニウムカーキ」の全11色。
深みのある絶妙なカラーが設定されており、選ぶのに迷ってしまいます。
そんなエクステリアデザインをさらに盛り上げるのが、ボディカラー。
爽やかで若さあふれる「スプリンググリーン」、シックでミステリアスな「ナイトベールパープル」、ホワイトパールがエレガントな「ブリリアントホワイトパール」、やわらかな甘さを漂わせる「ナデシコピンク」、情熱的で華やかな「ラディアンレッド」、凛とした佇まいの「ピュアブラック」、乗ってるだけで元気を感じるビタミンカラー「サンライズオレンジ」、上質で飽きのこない「ブリリアントシルバー」、マーチの人気カラーである「カプリブルー」、夜に溶け込みそうな「ダークブルー」、大人の品格があらわれる「チタニウムカーキ」の全11色。
深みのある絶妙なカラーが設定されており、選ぶのに迷ってしまいます。
マーチK13型はモダンさと実用性を両立した車内空間を実現
インテリアデザインも負けていません。現行モデルのインテリアカラーには「プラム」「ナチュラルグレー」「ブラック」の高級感を演出するカラーを採用しています。シルバーステッチを施したシート、ドアのスエード調クロスは、マーチのインテリアをより上質に際立たせています。
さらに、センタークラスターも先代モデルに比べ、より洗練されたインテリアデザインに変更されました。センタークラスターの周囲やステアリング、シフトノブ、フロントパワーウインドウスイッチペース、エアコン吹き出し口などにシルバーフィニッシャーを採用。
またスピードメーターの周囲にクロームリング、エアコンセンター吹き出し口ノブにメッキ加飾、メッキインナーハンドルを採用することで、質感の高いインテリアを実現しています。マーチのスタイリッシュで可愛いボディデザインに、華やかなインテリアを加えることで、コンパクトカーとは思えない質の良い1台に仕上げられています。
さらに、センタークラスターも先代モデルに比べ、より洗練されたインテリアデザインに変更されました。センタークラスターの周囲やステアリング、シフトノブ、フロントパワーウインドウスイッチペース、エアコン吹き出し口などにシルバーフィニッシャーを採用。
またスピードメーターの周囲にクロームリング、エアコンセンター吹き出し口ノブにメッキ加飾、メッキインナーハンドルを採用することで、質感の高いインテリアを実現しています。マーチのスタイリッシュで可愛いボディデザインに、華やかなインテリアを加えることで、コンパクトカーとは思えない質の良い1台に仕上げられています。
デザイン性の高いインテリアに加え、マーチのコックピットは運転しやすさも兼ね揃えています。広々と遠くまで見渡せるガラスエリアに合わせて、さらに操作のしやすさに貢献しているのは「チルトステアリング」です。
マーチの現行モデルには、ステアリングの高さを変えられる「チルト機構」を全車に標準装備させているため、快適なドライビングポジションに調整可能です。操作のしやすいように、ダッシュボード下にオーディオやナビ、コントロールパネルをコンパクトにまとめ、シートにも高品質で優れた防水加工シートを採用するなど、ドライバーのことを考えられた実用的な車内となっています。
マーチの現行モデルには、ステアリングの高さを変えられる「チルト機構」を全車に標準装備させているため、快適なドライビングポジションに調整可能です。操作のしやすいように、ダッシュボード下にオーディオやナビ、コントロールパネルをコンパクトにまとめ、シートにも高品質で優れた防水加工シートを採用するなど、ドライバーのことを考えられた実用的な車内となっています。
日産のマーチは発売以来から幾度も改良を重ね、進化し続けてきました。モデルチェンジ前に比べ、現行モデルは基本性能も上がり、燃費が向上しています。またエクステリアデザインも細部にまでこだわりを見せ、実用的な機能まで装備されています。
30年以上も多くの人に愛され続けてきた日産を代表するコンパクトカーといっても過言ではないマーチは、より洗練されたモデルへと生まれ変わりました。これからもさらなる進化を遂げて、次世代へと活躍する姿がたのしみな1台です。
30年以上も多くの人に愛され続けてきた日産を代表するコンパクトカーといっても過言ではないマーチは、より洗練されたモデルへと生まれ変わりました。これからもさらなる進化を遂げて、次世代へと活躍する姿がたのしみな1台です。