トンネルで火災に遭遇した時の緊急対応方法

日常、車を使用して移動される方はトンネルを通過することもあるかと思います。その身近なトンネルという閉鎖的な環境で事故にあったら、と想像したことがある方もきっと多いはずです。中でも極めて危険なのがトンネル内での火災事故です。

万が一巻き込まれたら重大な被害を受けかねない、トンネル内での火災事故において緊急対応方法について解説いたしますので、よく確認して落ち着いて対応できるよう心構えを作っておきましょう。

文・PBKK

Chapter
過去におけるトンネル火災事故
トンネルにおいて火災に巻き込まれてしまった場合の対処法

過去におけるトンネル火災事故

トンネル1

日本のトンネル火災事故として最大規模だったのが、1979年(昭和54年)年7月11日に東名高速道路日本坂トンネルの下りルート(現上り右ルート)において発生した、いわゆる日本坂トンネル火災事故です。

死者7名、負傷者2名を出したこの事故は、日本のトンネルにおける火災対策を一新させた重大事故でした。当時としては最新の火災対策が施されていたにも関わらず、火勢が強すぎて全く役に立たず、数日にわたって火が燃え続けました。

事故車両に可燃性の強い物質が乗せられていたのも一因なのですが、事故発生の告知不備によって火災を知らずにトンネルに侵入し、結果的に被害を大きくしてしまった面もあります。この影響によって日本のトンネル内における防災対策が改められ、長距離トンネルにおいては各地で対策が施されています。

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トンネルにおいて火災に巻き込まれてしまった場合の対処法