入り口が斜め、照明がところどころ切れている理由など…トンネルにまつわる雑学

トンネル

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トンネルは、山間部はもちろん、ときには都市部でも見ることができます。国土に山地の多い日本では、トンネル建設という技術は、道路設計においてとても重要な役割をはたしているのです。それだけに、ドライバーの日常風景に溶け込んでいるトンネルですが、よく見るとさまざまな工夫が施されています。そんなトンネルに関係する雑学を紹介しましょう。
Chapter
オレンジ色の照明の正体とは
断続的に照明が切れている理由
トンネルの入り口が斜めになっている

オレンジ色の照明の正体とは

トンネル内の照明には、白とオレンジがあることに気づいているドライバーは多いでしょう。

オレンジの照明は、古くから使われており、その正体は、低圧ナトリウム灯と呼ばれるもので、光色はオレンジイエローの単色光になります。この照明は電気代が安いこと、そして視認性に優れている点が特徴です。

特に視認性については、オレンジ色の光の特徴である波長の長さを利用したもので、これにより排気ガスやホコリがトンネル内に充満して視認性が下がった場合でも、ドライバーが前方の障害物などを視認する助けになっているのです。

現在は、トンネルの換気設備も充実し、低圧ナトリウム灯よりも寿命や電気代コストに優れる蛍光灯やLEDが採用されることが多いです。地域によっては、いまだに低圧ナトリウム灯のところもあります。

断続的に照明が切れている理由

トンネル内の照明は、入り口、内部、出口の3つに分けることができます。トンネル照明の目的は、前述したように、トンネル内の視認性を高め、障害物などの発見をしやすくすることで、内部の照明は、その目的にあった配置や器具が設置されています。

トンネル内を走行していると、日中でも日が当たらない関係で真っ暗です。実際はトンネルに照明が設置されているので、真っ暗ではありませんが、その照明が部分的に消えていることがあります。これは、事故防止のための工夫のひとつです。

トンネル内の明るさと、トンネルから出た時の外界の明るさ、これら2つをできるだけ近づけることがより安全な運転に必要であり、そのための調整として部分的に照明が消灯されていることがあります。

なお、照明灯に一定の間隔をあけて設置した場合、照明の真下とそれ以外では明るさに差が生まれ、ドライバーの目にはちらつきが発生し、不快な感じをうけることがあります。それを避けるためには、光の周波数をコントロールすれば良いことがわかっており、光の周波数に配慮した照明と設置方法になっていますが、新しい照明では照明の明るさを調整して、同様の効果を生み出している場合もあります。

トンネルの入り口が斜めになっている

時折見かける入り口が斜めになっているトンネルにもその理由があるのです。トンネルの入り口を斜めにすることで開放感が増します。トンネル走行時にはトンネルの狭さから圧迫感を感じやすいですが、開放感を増すことで運転手のトンネル走行時の負担を少しでも取り除こうというのが狙いです。

景色の開けた道路からトンネルに入ると、運転手の不安やストレス、疲労感を増大させる原因にもなりかねます。運転手が判断を誤らずに安全に運転するための工夫がトンネルには施されているのです。

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