選挙カーの作り方とは?看板は手作りなの?
更新日:2024.09.09
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選挙になると街を賑わす選挙カー。これについては様々な印象を皆様お持ちと思いますが、車種選定など、どんな決め事決め事があるのか、今回は紹介してみようと思います。
街を賑わす選挙カー、気になる「レギュレーション」は?
2019年は12年一度の亥年の選挙イヤーといわれています。春の統一地方選挙、夏の参議院選挙が立て続けにあるからです。ですから例年よりも「選挙カー」に触れる機会が多いともいえます。
今回触れる選挙カーは、選挙期間中に廻すいわゆる「候補者カー」について、です。これは選挙期間中に「候補者が1台のみ使用できる」と公職選挙法で定められています。
使用できる車種も、法令でしっかりと定められています。ざっくりまとめると…
・乗車定員4人以上10人以下の小型自動車(上部・側部・後部が開放しているものを除く)
・4輪駆動式の自動車で車両重量2トン以下のもの(上部・側部・後部が開放しているものを除く)
・それ以外の乗車定員10人以下の乗用自動車
つまり、オープンカーや大型バスなどはNG、ということになります。オープンカーがNGな理由は、「候補者の品位に欠ける」とみなされた過去の事例があった為とも。また加えていえば原付以外の自動二輪車も使用可能、ということなのですが、やはり性質上(車上から訴える)、ほぼ使う人はいない状況です。
今回触れる選挙カーは、選挙期間中に廻すいわゆる「候補者カー」について、です。これは選挙期間中に「候補者が1台のみ使用できる」と公職選挙法で定められています。
使用できる車種も、法令でしっかりと定められています。ざっくりまとめると…
・乗車定員4人以上10人以下の小型自動車(上部・側部・後部が開放しているものを除く)
・4輪駆動式の自動車で車両重量2トン以下のもの(上部・側部・後部が開放しているものを除く)
・それ以外の乗車定員10人以下の乗用自動車
つまり、オープンカーや大型バスなどはNG、ということになります。オープンカーがNGな理由は、「候補者の品位に欠ける」とみなされた過去の事例があった為とも。また加えていえば原付以外の自動二輪車も使用可能、ということなのですが、やはり性質上(車上から訴える)、ほぼ使う人はいない状況です。
選挙カーはどうやって作るのか?
前述の規定を満たしていれば、どんな車種でも基本的にOK、ということになります。
選挙カーの製作はいくつかパターンがあります。
・業者にオーダー&リースする
現在一番多いのがこのパターンです。選挙カー専門の業者もありますし、また大手カーリース会社も請け負っているところがあります。プロが作るだけあって、看板のデザインや音響装備なども非常によくできていますし、なにより候補者の手間がかからないのが最大のメリットです。
しかし、リース代に加え、製作費もかかるので結果コストがかなり大きくなってしまうデメリットもあります。ただしリースの場合は、公費で一日あたり自動車の借り上げ代、15,300円以内の額を請求できますので、7日間の選挙であれば最大107,100円が戻ってくることになります。
ただし、リース代と製作費はこの数倍かかる、とお伝えしておきましょう…。
・自分のクルマをDIYで選挙カーに仕上げる
最近ではネット入稿で看板印刷なども可能になっておりますし、車載用の音響装置もネット通販で買える時代です。DIYで作成してしまう、というケースも散見されます。
メリットはコストがかからないということと、リースではないので選挙期間以外も(政治活動として)使用が可能となる点が挙げられます。
もちろん、デメリットは非常に手間がかかることと、ある程度の知識・技術は必須という点です。公道を走行するものですから、強度、あと看板に欠かせない音響装備・照明装備とバッテリー容量の確保などが必要となります。
どちらも一長一短。予算がある陣営はリースが良いでしょうし、手作り選挙を行う方はDIY、ということになりますね。
選挙カーの製作はいくつかパターンがあります。
・業者にオーダー&リースする
現在一番多いのがこのパターンです。選挙カー専門の業者もありますし、また大手カーリース会社も請け負っているところがあります。プロが作るだけあって、看板のデザインや音響装備なども非常によくできていますし、なにより候補者の手間がかからないのが最大のメリットです。
しかし、リース代に加え、製作費もかかるので結果コストがかなり大きくなってしまうデメリットもあります。ただしリースの場合は、公費で一日あたり自動車の借り上げ代、15,300円以内の額を請求できますので、7日間の選挙であれば最大107,100円が戻ってくることになります。
ただし、リース代と製作費はこの数倍かかる、とお伝えしておきましょう…。
・自分のクルマをDIYで選挙カーに仕上げる
最近ではネット入稿で看板印刷なども可能になっておりますし、車載用の音響装置もネット通販で買える時代です。DIYで作成してしまう、というケースも散見されます。
メリットはコストがかからないということと、リースではないので選挙期間以外も(政治活動として)使用が可能となる点が挙げられます。
もちろん、デメリットは非常に手間がかかることと、ある程度の知識・技術は必須という点です。公道を走行するものですから、強度、あと看板に欠かせない音響装備・照明装備とバッテリー容量の確保などが必要となります。
どちらも一長一短。予算がある陣営はリースが良いでしょうし、手作り選挙を行う方はDIY、ということになりますね。
車種で選挙の情勢も変わる!?
首長選挙・国政選挙など大規模の選挙だとハイエースなどの大型1BOXを使用するのが常です。一方で地域を細やかに廻る地方議員選挙などでは軽自動車が好まれるケースが非常に多いですね。それと、気を付けなければならないのが「乗車定員」です。
一般的にドライバー、助手席に候補者、リアシートにウグイスさん2名と4名乗車での遊説となりますから、上限が4人乗りの軽自動車で十分、ということになります。しかし選挙に「応援弁士」は欠かせない存在。政党に属している候補であればなおさらです。
で、この応援弁士が選挙カーに乗りたい!と主張した場合、軽自動車は4名以上乗れませんから、誰か一人降ろす必要があります。その場合、候補者が降りるか、ウグイスどちらかを降ろす必要があるので、思わぬ調整が必要なケースも出てきます。
そういう意味では、本当はハイエースのようなモデルが最適…といいたいところなのですが、市街地・住宅地を細かく回るのには適さないため、軽自動車や小型車が望ましいのが事実です。選挙カーなんてうるさいだけだし、どんなクルマ使っても大差ないでしょ、と思われるかもしれませんが、さにあらず、です。
近年では、選挙カーで名前を多く聞かせた場合のほうが票が確実に増える、とした調査結果も出ているほどです。なんとも不思議な日本の選挙制度ですが、こうした理由から現在の選挙カーは製作・使用されているといったところでしょうか。
でも一番大切なのは、クルマよりも政策…。とはいえ政治への関心を持つ入り口として機能しているのが選挙カー、と言えるかもしれません。
一般的にドライバー、助手席に候補者、リアシートにウグイスさん2名と4名乗車での遊説となりますから、上限が4人乗りの軽自動車で十分、ということになります。しかし選挙に「応援弁士」は欠かせない存在。政党に属している候補であればなおさらです。
で、この応援弁士が選挙カーに乗りたい!と主張した場合、軽自動車は4名以上乗れませんから、誰か一人降ろす必要があります。その場合、候補者が降りるか、ウグイスどちらかを降ろす必要があるので、思わぬ調整が必要なケースも出てきます。
そういう意味では、本当はハイエースのようなモデルが最適…といいたいところなのですが、市街地・住宅地を細かく回るのには適さないため、軽自動車や小型車が望ましいのが事実です。選挙カーなんてうるさいだけだし、どんなクルマ使っても大差ないでしょ、と思われるかもしれませんが、さにあらず、です。
近年では、選挙カーで名前を多く聞かせた場合のほうが票が確実に増える、とした調査結果も出ているほどです。なんとも不思議な日本の選挙制度ですが、こうした理由から現在の選挙カーは製作・使用されているといったところでしょうか。
でも一番大切なのは、クルマよりも政策…。とはいえ政治への関心を持つ入り口として機能しているのが選挙カー、と言えるかもしれません。