全塗装のメリットとデメリット・費用を徹底解説!

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自動車を初年度登録してからの経過年数の平均である平均車齢は、平成30年末現在は8.6年となっており、車齢は年々延びる傾向にあります。ちなみに、平成元年の平均車齢は4.75年でしたので、平均車齢は1.8倍になっています。(軽自動車を除く乗用車 出典:自検協)

文・YOKOHAMA
外資系WEBサイトのライターとして10年以上、自動車関連の展示会、イベント取材情報をメインに情報発信。新カーグッズの情報などユーザーのカーライフが楽しくなる記事を執筆中。
Chapter
元気なクルマなのに、見た目が残念なクルマが増加傾向
全塗装で車の見た目を整えよう
全塗装のメリット、デメリットとは
全塗装の際気をつけることとは
全塗装の費用の目安は

元気なクルマなのに、見た目が残念なクルマが増加傾向

以前は車検が来たら乗り換える、10年たったらそろそろ寿命というような話を聞いたこともあります。しかし、最近は景気や社会環境の影響もありますが、クルマの品質が良くなり、多少古くなっても充分使用できるという状況に変わってきたことも要因だと考えられます。

読者の中には、平均車齢で8.6年なので、初年度登録後10年以上経過しているマイカーを利用している方も数多くいらっしゃるかと思います。そのようなエンジンやトランスミッションは問題なく元気なのに、塗装が劣化して、見た目の使用感が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

全塗装で車の見た目を整えよう

塗装劣化の主な要因は、太陽光の紫外線による劣化や雨や雪などの使用環境による影響の他、洗車機による磨き傷によるものなどが挙げられます。そのため、屋根付きの駐車場でコーティングをしている場合と屋外駐車場で洗車機にかけている場合で同じ年式でも劣化具合が異なります。

また、使用場所や保管場所が海に近い場合や降雪地域で融雪剤を使用している地域の場合なども、塩分によるボディへのダメージが大きくなる傾向があります。

塗装が劣化した場合、表面の軽微なものであればコンパウンドで整えてリフレッシュする方法もあります。しかし、劣化がさらに進んでしまっている場合は、オールペイント(全塗装)をする必要があります。

全塗装のメリット、デメリットとは

全塗装をするメリットはもちろん、新車のような塗装の輝きを得られることや、自分の好きなカラーを選択し、自分だけのオリジナルカラーの愛車に仕上げることができることが挙げられます。

全塗装するデメリットは、塗装するカラーや車種によって買取査定が下がる場合がある点やそれなりの塗装コストがかかる点が挙げられます。そのため、クルマの買取価値をUPさせる目的のために全塗装するというのではなく、自分のために愛車を輝かせたいという方に向いています。

全塗装の際気をつけることとは

全塗装の方法については、すべての部品を取り外して行う方法と大きな部品だけ取り外して行う方法、取り外さないで行う方法などがあります。すべての部品を取り外して細かな部分まできれいに塗装する方法が最も仕上がりが良くなりますが、手間がかかる分工賃が高くなります。

また、よりきれいな仕上がりを目指す場合は、下地の処理も重要になります。もちろん塗装するクルマに傷やヘコミがある場合は、その修復も必要となります。

なお、全塗装は業者の職人の技や細部までのこだわりによって仕上がりが影響することもあるようなので、依頼する業者が手掛けたクルマの仕上がり具合や口コミを参考にしたほうがよいでしょう。

予算ありきでお任せで全塗装を依頼すると、せっかく全塗装したのに、その仕上がりに不満を持つ可能性があります。そこで、全塗装の依頼する前には、一度塗装するクルマのボディの状況を確認して、どの程度のこだわりと予算で全塗装を行うかを考えておく必要があります。

全塗装の費用の目安は

全塗装の価格は、比較的価格設定が安い業者の場合、ベース価格は軽自動車で10万円前後から、大型車SUVなどで15万前後から設定されています。

ただ、塗料色がメタリック、パールの場合追加料金が発生しますし、元のカラーから変更した場合や、へこみの修復や下地処理、磨きの費用、パーツの着脱料などが追加になる場合もあるため、正確な価格を知るためには、全塗装するクルマを業者に持ち込んで見積もりをしていただく必要があります。
最近では全塗装するほかに、ラッピングフィルムで全塗装のようなイメージチェンジができる方法も広まって来ています。売却する際に元の色に戻したいという場合などは、ラッピングという方法も併せて検討することをおススメします。
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