停車中にクルマが「カタカタ」と揺れている。これって故障のサイン?

新車にまつわる「慣らし運転」の必要性、あるいはサスペンションやエンジンなどの動きがよくなるなど、「当たりがつく」という都市伝説的な話がある。確かに昔は、取扱説明書に慣らし運転に関する記載があったが、いまではほとんどない。新型車の品質が高まり(完成検査不正問題とは別の問題)、サプライヤーも含めた生産精度が高まっている中、新車から走り出した途端、サスペンションでもエンジンでも劣化に向かっていくというのが事実だろう。では、「停車中にカタカタと揺れている」という現象は、故障などトラブルの前兆なのだろうか。

文・塚田勝弘

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走行中の異音や振動は危険
停車時に気づいたのなら早めの手当を
プロに任せよう

走行中の異音や振動は危険

走行 タイヤ

走っている最中にいままで経験したことのない振動や異音に遭遇した場合、何らかの異常、トラブルが発生している可能性が非常に高く、なるべく早く安全な場所に停車し、まずは見える範囲で確認する必要がある。

タイヤを縁石に当てた後は、ホイールアライメントが狂っていたり、タイヤそのものに損傷が出始めていたりする可能性もある。

アクセルやブレーキペダルに起因する振動や異音も危険なので放置は厳禁だが、エンジンなど警告灯(ワーニング)が付きっぱなしの場合は、ディーラーなどでこちらもできるだけ早く見てもらうのがベストだ。

輸入車の場合には、故障ではないのにワーニングが付きっぱなしということもあるが、初めての点灯ならやはりプロに見てもらいたい。

停車時に気づいたのなら早めの手当を

信号待ち

では、「停車中にカタカタと揺れている」場合はどうだろうか?

古いクルマだとアイドリングが大きくなりがちだが、あまりにもひどい場合は、点火プラグの異常の可能性もある。また、ファンベルトや古いクルマだとタイミングベルトの寿命や異常の可能性もある。

筆者も古い某輸入車で衝撃とともに、タイミングベルトが切れたことがあり(幸い低速走行中)、クルマ周辺に白煙が立ちこめたこともある。さらには、かなりチューニングしていた自動車雑誌編集部の社用車がレインボーブリッジを走行中にマフラーから白煙が出て突然エンジン出力が失われたこともある。

いずれも幸い事故にはならなかったが、普段のメンテナンス、停車時(アイドリング)などにもう少し気を配っておけば避けられたかもしれない。

プロに任せよう

「振動して音を出す」という原則からも分かるように、例えば、ベルト類の緩みや滑りなら、走行中やアイドリング時でもエンジン回転を上げていくと「キュルキュル」とした音がする場合もある。

あるいは、インパネなどのパネル間の隙間が大きくなったり、古くなったりすると、アイドリング時でも共振することもある。機械的に問題ないのなら、筆者の場合は、古いテレビを叩いて直していたように、音源付近のパネルを手で叩くと一時的に収まる場合もある。

停車中にカタカタと振動や異音がある場合、エンジンオイルの劣化や、アイドリング時の振動ならISCV(アイドル・スピード・コントロール・バルブ)が原因というケースも考えられる。ほかにも、トランスミッションのトラブルも考えられる。

メカに詳しい人なら自分で直せてしまう場合もあるが、古いクルマやエンジンオイルやタイヤ交換もプロに任せるというのなら、プロにお任せするのがベストだろう。