旧車なのに未来感あふれるクルマ5選
更新日:2024.09.09
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過去と未来を行き来する映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場してくるデロリアンDMC-12は、1985年の公開当時は非常に未来的なモデルに映ったという方も多いはず。デロリアンは未来のクルマを具現化したモデルだが、旧車なのに未来感あふれるクルマというのは昔から存在する。ここでは5台をピックアップしよう。
文・塚田勝弘
文・塚田勝弘
流麗なクーペスタイル「スバル アルシオーネ/アルシオーネSVX」
1972年生まれの筆者にとって、今では旧車なのに未来的な感覚を抱かせる代表格がスバル・アルシオーネだ。
奇しくも先述したデロリアンDMC-12と同じ1985年デビューで、日本ではバブル真っ最中だった。販売的には振るわなかったが、ロングノーズに配されたリトラクタブルヘッドライト、スクエアなフォルム、スパッと切り落としたテールなどが印象的だ。
「いまでもなんとか乗れる」という点では、後継のアルシオーネSVXだろう。ジウジアーロ(イタルデザイン)の手によるデザインは、アルシオーネよりも洗練されていて、パノラマのようなウインドウスクリーンも未来的。
奇しくも先述したデロリアンDMC-12と同じ1985年デビューで、日本ではバブル真っ最中だった。販売的には振るわなかったが、ロングノーズに配されたリトラクタブルヘッドライト、スクエアなフォルム、スパッと切り落としたテールなどが印象的だ。
「いまでもなんとか乗れる」という点では、後継のアルシオーネSVXだろう。ジウジアーロ(イタルデザイン)の手によるデザインは、アルシオーネよりも洗練されていて、パノラマのようなウインドウスクリーンも未来的。
日本製SUVでは未だにインパクト大「いすゞ ビークロス」
筆者が自動車雑誌編集部に在籍していた頃、編集部の駐車場に止まっていたいすゞ ビークロスは、コンセプトカーがそのまま市販化されたようなインパクトがあった。
しかも、ベース車は比較的コンサバティブなクロカン四駆のビックホーンのショート版。現在の板金技術でリニューアルしても非常に目を惹きそうなインパクトがいまだにある。
1997年から2000年までの生産と短命だったためタマ数は少なく、いま乗るにはハードルは高い。
しかも、ベース車は比較的コンサバティブなクロカン四駆のビックホーンのショート版。現在の板金技術でリニューアルしても非常に目を惹きそうなインパクトがいまだにある。
1997年から2000年までの生産と短命だったためタマ数は少なく、いま乗るにはハードルは高い。
これぞアバンギャルドの代表格「シトロエン DS」
旧車なのに未来的といえば、シトロエン DSは外せないだろう。残念ながらほとんど市場に出回らない。前から見ても後ろから見てもインパクト大。とくにサイドビューの未来感は、自動車史上イチバンといえるかも。
メカニズム面も先進的で、ハイドロ(ハイドロニューマチックシステム)をサスペンションやパワステ、ブレーキなどに使うなど、超個性派集団、シトロエンを代表するモデルといえそう。
メカニズム面も先進的で、ハイドロ(ハイドロニューマチックシステム)をサスペンションやパワステ、ブレーキなどに使うなど、超個性派集団、シトロエンを代表するモデルといえそう。
EVで復活したら大ブレイクするかも!?「BMW イセッタ」
BMWのイセッタがEVとして復活するという噂も最近あったが、元々、イタリアのイソ社が販売していたイセッタ。BMW以外にもライセンス生産されていた。
いまでは愛好家の秘蔵品? 博物館級の旧車になっていて、シトロエンDS同様に、「いま乗れる」という点では残念ながら満たしていない。
愛らしい顔つきに目が奪われるが、フロントのゲートから乗り降りするドア(正面ドア)機構に加えて、超スモールカーに2人乗りというコンセプトは、現在からこれからのシティコミューターにも通じるものがある。
いまでは愛好家の秘蔵品? 博物館級の旧車になっていて、シトロエンDS同様に、「いま乗れる」という点では残念ながら満たしていない。
愛らしい顔つきに目が奪われるが、フロントのゲートから乗り降りするドア(正面ドア)機構に加えて、超スモールカーに2人乗りというコンセプトは、現在からこれからのシティコミューターにも通じるものがある。
ドアが収納される!?「BMW Z1」
ドア後方にあるボタンを押すと、ドアがサイドシル内に格納されるというBMW Z1は、フォルムこそ古典的だが、ドアの開閉という意味では、BMW i8やテスラ モデルXのように上方に開くガルウイング式よりもインパクト大だ。このドアの開閉方式だけでも十分未来的といえそう。
8,000台程度しか生産されない希少性も特徴で、BMW好きのモト冬樹さんも乗っていたそうだ。
8,000台程度しか生産されない希少性も特徴で、BMW好きのモト冬樹さんも乗っていたそうだ。
塚田 勝弘|つかだ かつひろ
自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。