デロリアン、初代ゴルフなど…ジウジアーロデザインのクルマたち

デロリアン DMC-12

イタリアを代表するカーデザインの巨匠ジョルジェット・ジウジアーロ。直線を基調としながらも洗練された美しさ、気品を漂わせる造形美は、時代を超えてあらゆる人に愛されてきました。今回は、そのジウジアーロデザインのクルマをいくつか紹介しましょう。

文・吉川賢一

Chapter
稀代のデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロとは
いすゞ117クーペ
アルファロメオ ブレラ
デロリアン DMC-12
フォルクスワーゲン ゴルフ(初代)
ダイハツ ムーヴ(2代目標準モデル)
スバル アルシオーネ SVX
時代を超えたジウジアーロデザインの魅力

稀代のデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロとは

1938年イタリア ピエモンテ州に生まれたジョルジェット・ジウジアーロは、高校を中退してフィアットのデザイン部門に入社。1959年にはカロッツェリア「ベルトーネ」にスカウトされ、最初の腕を振るうことになります。

その後、1965年に「カロッツェリア ギア」のチーフデザイナーとなり、1968年には自らの会社「イタルデザイン」を設立します。

1981年には、自動車分野以外の製品をデザインする「ジウジアーロ デザイン」を興し、一眼レフカメラや家具、パスタやキーボード、釣り用リールやテレビ番組のセットなども手がけるようになります。

現在までに彼が手がけたとされる車両は、イタルデザイン以前のBMW 3200CS(1961年)、アルファロメオ ジュリア スプリントGT(1963年)、マセラティ ギブリ(1966年)、フィアット ディーノクーペ(1967年)に始まり、マセラティ メラク(1972年)、VW ゴルフ(1974年)、BMW M1(1978年)、アウディ 80(1978年)、 フィアット パンダ(1980年)、いすゞ ピアッツァ(1981年)、サーブ 9000(1984年)、トヨタ アリスト(1991年)などなど。

日本車のデザインも数多く手がけており、ジウジアーロデザインは、小型車から高級スポーツカーにいたるまで、さまざまな車種に採用されています。

それでは、ジウジアーロがデザインした魅力的なクルマをいくつかピックアップしてみました。

いすゞ117クーペ

現在も根強い人気を誇る「いすゞ 117クーペ」は、1966年3月のジュネーブモーターショーで発表されたカロッツェリア ギア時代のジウジアーロが担当した高級クーペです。

フロントはジウジアーロデザインの特徴である直線を基調とし、リアに向かって流れるような曲線がエレガントな雰囲気を醸し出しながらも、スポーツマインドを十分に感じることのできるデザインです。

初期型は生産工程の一部が手作業となったため量産車としては高額な価格設定となり、若者には手の届きにくいクルマとなっていましたが、美しいデザインと相まって、それもこのクルマを憧れの存在にさせる理由となっていたのでしょう。

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