不自由の中の楽しみ!車中泊の基礎テクニック4つを教えます

アウトドアレジャー派やニューファミリーの中には、車中泊をしている人が多くいます。「車で寝るなんて…」と言う人もいますが、工夫をすれば想像以上に快適に寝ることができます。今回は車中泊の基礎テクニックをお伝えしたいと思います。
文・山崎友貴
車の中の仮眠と車中泊の違い
アウトドアレジャー派やニューファミリーの中には、夜中のうちに移動して、現地で車中泊をするという人が多くいます。宿泊費が節約できる上に、休日の時間を有効に使えるからです。
車の中の仮眠と車中泊の違いは明確にあるわけではありませんが、シートを倒して2〜3時間程度の睡眠を取るのは仮眠、しっかりと装備などを整えて寝ることを車中泊と言っている場合が多いようです。ただ、キャンピングカーのような宿泊設備を持っている車で寝るのは、車中泊に定義されないことがほとんどです。
では、そんな車中泊の基礎テクニックを確認してみましょう。
①愛車の凹凸をいかに消すか
車中泊をする場合、まず大前提になるのが「脚を伸ばして寝る」ということです。最近の車は、軽自動車やコンパクトカーでもフルフラットシートを備えている車種が多くなっています。車中泊をするという文化は、非常に日本的なものであり、輸入車でフルフラットになる車種は一部です。
ただ、いくらフルフラットになると言っても、凹凸がないベッドのようなシートはありません。シートを倒すと表面が波打って、体格によっては背中や腰が曲がって、とても寝られるものではないのです。
車中泊派は、愛車の凹凸をいかに消すか、それぞれ工夫をしているのです。手っ取り早いのは、自宅で使っている布団を使うことです。マットレスと敷き布団をシートの上に置けば、凹凸の大部分を消すことができるはずです。ただ、布団の場合はかさばるのがネックになります。
使わない時にはコンパクトにしまえるのが、エアマット(ベッド)です。エアマットは空気を入れて使うため、凹凸はまず気になりません。空気を調整して堅さが変えられるので、寝心地を調整することも可能です。エアマットの弱点は大きさ。大抵はシングルかダブルが設定されており、車種によっては車内にうまくフィットしないことも。
最近はミニバンやSUVの車内を意識した商品も売られていますが、購入する場合はサイズを十分にチェックしましょう。マットは大きい場合は、空気の入っていない状態で折り曲げて、それをガムテープで留めれば、膨らませた時に小さくすることが可能です。
予算があるなら、ベッドマットを購入するのも手です。これを使えば、完全に平らな面で快適に寝ることができます。少々高価なのと、車種が限られてくるのが、デメリットかもしれません。
エアマットやベッドマットを使用する場合は、掛け布団かシェラフを用意しましょう。シェラフは、夏は封筒型、冬はマミー型を使うとベストですが、どちら選ぶならマミー型だけでオールシーズン使うことが可能です。
最後に、かならず枕を用意しましょう。枕があるとないとでは、まるで快眠度が違います。一番いいのは、家で使っている枕を持っていくことです。
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