教習車にマツダのアクセラが多いワケとは?メリットを紹介!
更新日:2024.09.09
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マツダのアクセラは教習車として人気があります。しかし自動車マーケットのシェアはトヨタ、ホンダ、日産がトップ3。なぜマツダ アクセラが多くの教習所で採用されているのでしょうか?教習車としてのアクセラのスペックや、マツダの教習車が人気な理由なども含めて、今回は昨今の教習車事情をご紹介します。
マツダ アクセラは教習車として人気
マツダの調べによると、2014年度(2014年4月~2015年2月)の教習車販売台数の内、約半数の49%がマツダの「アクセラ」です(2位はトヨタの「コンフォート」でシェア率は約16%)。その1年前の2014年4月の時点でも約1/3を占めていましたが、更にシェアを伸ばしています。なぜアクセラが教習車としてここまで人気を博しているのでしょうか。
基本性能の高さと細かな配慮
教習車用のアクセラは、自動車教習所の指導要領を踏まえて開発されました。スカイアクティブに代表されるように、マツダのクルマが持つ技術力は高く評価されています。また、その基本性能の高さに加えて、教習車特有のニーズにも応えています。例えば、一般車のブレーキランプには通常の電球が使われていますが、ブレーキを頻繁に使うことになる教習生のことを考えて教習車ではLEDライトが採用されています。このような細かな配慮も人気の理由です。
マツダ アクセラは快適な運転が可能
「人馬一体」という言葉を掲げるように、マツダはドライバーと車の一体感を大切にします。その1つとしてマツダが重要視するのは、ドライバーが運転席に座った際のフィット感です。一般車のアクセラと同じく、教習車もドライビングポジションが配慮されているため、ドライバーは自然な姿勢で運転をすることができます。自然な姿勢で運転できるということは、運転による疲れも少ないということです。これは、教官にとってもありがたいはず。アクセラは教習生だけでなく、教官の間でも人気が高いのでしょう。
マツダ アクセラの魂動デザインは教習車でも好評
アクセラは2014 ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーのトップ3に選ばれた非常にデザイン性の高い車です。現在、教習車を選ぶ基準として、従来の「扱いやすさ」や「耐久性や整備性」だけでなく、「外観のカッコよさ」を挙げる教習所が増えています。なぜなら、路上を走る教習車は教習所にとっては走る広告に等しいからです。ちなみに、6種あるカラーラインナップの中でも人気の色はソウルレッド。白がメインだった従来の教習車とは異なる傾向です。他の教習所との違いを打ち出すために、アクセラのようなデザイン性の高い教習車が人気を呼んでいます。
なぜマツダは教習車に力を入れるのか?
最近の若者にとってよくある話が「自動車免許は持っているけれど、ペーパードライバー」。つまり、教習所で自動車免許を取得したのはよいものの、その後自動車に乗る機会がほとんどないという人が多いです。ほとんどの人にとって、自動車教習所は人が初めてクルマを運転する場所。ここで「クルマを運転するのってこんなに楽しいのか!」と走る楽しさを知ることができれば、免許取得後も運転をする機会を自発的に持つようになるかもしれません。これは、自動車メーカーにとっても嬉しいはず。ぜひ、マツダに限らず教習車に力を入れるメーカーが増えてほしいものです。
ホンダから新しい教習車が登場
ところが、他の自動車メーカーも教習車に注目しているようです。ホンダから教習車として登場したのが2014年末に発売されたばかりの5ナンバーセダン「グレイス」。そのコンパクトなサイズから、初めて車を運転するドライバーにとっても運転しやすいのではないでしょうか。トヨタやマツダが高いシェア率を誇る教習車マーケットにどれだけ入り込むことができるのか、期待の1台です。
教習車としてのマツダの役割
日産や三菱など、かつて教習車を扱っていた自動車メーカーはありますが、今では撤退しています。冒頭で紹介した販売台数が示すように、教習車マーケットは決して大きくはありません。そこから得られる利益も決して大きくはないでしょう。そんなマーケットにマツダが自社で専用車両を開発してまで残り続けるのは実利的な面よりも「初めて自動車と出会う場で運転する歓びを味わってほしい」という想いがあるからです。教習車用のアクセラの影響力次第で今後の自動車業界が再び盛り上がりを見せるかもしれません。