ロードスターに影響を受けた車たち
更新日:2024.09.09
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1989年に発売された、マツダ/ユーノス・ロードスターは日本を飛び出して世界のメーカーにも影響を与えました。ロードスターを目指して開発やモデルチェンジを行ったと言われるような車もあります。
しかし、必ずしもロードスターの与えた影響が良いものだったとは限りません。中にはロードスターを目指すあまり、それまでと全く異なるスポーツカーが生まれることもありました。
しかし、必ずしもロードスターの与えた影響が良いものだったとは限りません。中にはロードスターを目指すあまり、それまでと全く異なるスポーツカーが生まれることもありました。
- Chapter
- トヨタ MR-S
- ホンダ CR-X delsol
- 2代目ロードスター NB系
トヨタ MR-S
1999年に登場したのがトヨタ「 MR-S」です。
リアミッドシップにNAエンジンを積み、後輪駆動+オープンカーというトヨタにしては挑戦的な1台でした。
そして、車重は約1000kg、価格は168万円というコスパの高いスポーツカーでしたが、なぜか売れませんでした。なぜでしょうか?
リアミッドシップにNAエンジンを積み、後輪駆動+オープンカーというトヨタにしては挑戦的な1台でした。
そして、車重は約1000kg、価格は168万円というコスパの高いスポーツカーでしたが、なぜか売れませんでした。なぜでしょうか?
予想される理由は先代のMR-2と大きく路線変更したことです。MR-2はミッドシップスポーツとして人気を呼びました。
しかし、MR-SでオープンカーになったことでMR-2のファンが離れてしまった可能性があります。
また、同時期に2代目のロードスターが販売されており、「オープンカーならロードスターの方がいい」というドライバーもいたかもしれません。しかし、リアトランクまで外して純粋なスポーツカーを目指し、コスパも上々のMR-Sの売れ行きがイマイチであることは残念です。
しかし、MR-SでオープンカーになったことでMR-2のファンが離れてしまった可能性があります。
また、同時期に2代目のロードスターが販売されており、「オープンカーならロードスターの方がいい」というドライバーもいたかもしれません。しかし、リアトランクまで外して純粋なスポーツカーを目指し、コスパも上々のMR-Sの売れ行きがイマイチであることは残念です。
ホンダ CR-X delsol
そして、次はホンダの3台目CR-Xである「CR-X delsol」。初代と2代目のCR-XはFFスポーツとして若者を中心に人気を博しました。
特に2代目は、よりスポーティなハンドリングを意識した作りにすることで更に若者人気は高まりましたが、それに比例して事故も増加。そこで3代目のCR-X delsolはスポーツ路線ではなく、ファンカーに方向転換します。そして、MR-Sと同じくオープンモデルとなりました。delsolはスペイン語で太陽を意味します。ネーミングからもオープンカーとしての気合が伝わってきます。
しかし、こちらもMR-Sと同じ結末を迎えました。それまでのモデルから大きく舵を切ったことで既存のファンがロードスターに流れてしまったと思われます。ロードスターがいなければ売れていたかもしれません・・・
特に2代目は、よりスポーティなハンドリングを意識した作りにすることで更に若者人気は高まりましたが、それに比例して事故も増加。そこで3代目のCR-X delsolはスポーツ路線ではなく、ファンカーに方向転換します。そして、MR-Sと同じくオープンモデルとなりました。delsolはスペイン語で太陽を意味します。ネーミングからもオープンカーとしての気合が伝わってきます。
しかし、こちらもMR-Sと同じ結末を迎えました。それまでのモデルから大きく舵を切ったことで既存のファンがロードスターに流れてしまったと思われます。ロードスターがいなければ売れていたかもしれません・・・
2代目ロードスター NB系
最後はロードスター自身です。しかし、初代ではなく2代目。例えば、兄弟がいたとして兄が優秀だと、弟が兄と比べられることは容易に想像できます。大ヒットした初代がある以上、2代目の開発陣にはプレッシャーがかかります。
課題はロードスターに限らず、ライトウェイトスポーツカー全般に言える「衝突安全対策と排気ガス規制への適応」でした。この課題をこなしつつ、初代以上のロードスターを完成させるために剛性上昇と軽量化を徹底。
そして、初代のロードスターの魅力を落とさないことを意識しました。そのため、剛性や重量は変わったにもかかわらず、ボディサイズは一切変わっていません。こうして、初代の影に重圧を感じながらも軸のぶれない2代目が誕生しました。
2代目のロードスターは全世界で30万台弱の大ヒットモデルとなっています。
課題はロードスターに限らず、ライトウェイトスポーツカー全般に言える「衝突安全対策と排気ガス規制への適応」でした。この課題をこなしつつ、初代以上のロードスターを完成させるために剛性上昇と軽量化を徹底。
そして、初代のロードスターの魅力を落とさないことを意識しました。そのため、剛性や重量は変わったにもかかわらず、ボディサイズは一切変わっていません。こうして、初代の影に重圧を感じながらも軸のぶれない2代目が誕生しました。
2代目のロードスターは全世界で30万台弱の大ヒットモデルとなっています。
2代目ロードスターに関しては、開発の際に迷走したものの初代と大きく変わることはありませんでしたが、MR-SとCR-Xはロードスターの影響が悪く働いてしまったのかもしれません。
やはり、良くも悪くも初代ロードスターは影響力の強い車です。
やはり、良くも悪くも初代ロードスターは影響力の強い車です。