マツダ 3代目 アクセラの12のグレードを徹底比較!

マツダ 3代目アクセラ

※この記事には広告が含まれます

マツダを代表する車種の1つとして2003年に登場したマツダ アクセラは、ハッチバックとセダンという2つのボディタイプが設定され幅広い世代から支持を集めてきました。

2013年にはマツダ 3代目アクセラ(BM2FS/BM2AS/BM5FS/BMLFS/BM2FP/BM2AP/BM5FP/BMLFP/BYEFP型)へとフルモデルチェンジし、SKYACTIVテクノロジーを採用したガソリンとディーゼルエンジン、そしてハイブリッドという3種類のパワートレインをラインナップしたことから注目を集めました。

現在は「MAZDA3」へと車名が変わってしまいましたが、車名が変更される前の3代目アクセラにはどのようなグレードがあったのでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
マツダ 3代目アクセラ 15C グレード
マツダ 3代目アクセラ 15S グレード
マツダ 3代目アクセラ 15S PROACTIVE グレード
マツダ 3代目アクセラ 15S L Package グレード
マツダ 3代目アクセラ 15XD グレード
マツダ 3代目アクセラ 15XD PROACTIVE グレード
マツダ 3代目アクセラ 15XD L Package グレード
マツダ 3代目アクセラ 22XD PROACTIVE グレード
マツダ 3代目アクセラ 22XD L Package グレード
マツダ 3代目アクセラ HYBRID-C グレード
マツダ 3代目アクセラ HYBRID-S PROACTIVE グレード
マツダ 3代目アクセラ HYBRID-S L Package グレード

マツダ 3代目アクセラ 15C グレード

「15C」は、マツダ 3代目アクセラのエントリーグレードにあたるモデルです。

エンジンはSKYACTIVテクノロジーを採用した高圧縮比のP5-VPS型を搭載し、排気量1.5L 直列4気筒で最高出力82kW(111PS)/6,000rpm、最大トルク144Nm(14.7kgm)/3,500rpmを発生。

少ない燃料で効率よく燃焼させることで従来のガソリンエンジンよりも燃費性能が向上し、燃費性能はJC08モードで2WD(前輪駆動)が20.4km/L、4WD(4輪駆動)でも17.8km/Lを達成。現在はWLTCモードが主流となっていますが、当時のガソリンエンジン車としては優れた性能を誇っていました。

また、トランスミッションには6MT(マニュアルトランスミッション)も設定され、こちらも19.2km/Lという純粋なガソリンエンジン車としては優れた数値でした。
一方で、「15C」では価格を抑えるために装備が省略され、ステアリングは樹脂製、ホイールも16インチのスチールホイールが装着されるなどシンプルな仕上がりとなっています。

価格は全グレード中もっとも低く、ハッチバック、セダンともにAT(オートマチックトランスミッション)とMTの2WD(前輪駆動)が182万5,200円、ATの4WD(四輪駆動)が204万6,600円となっています。

マツダ 3代目アクセラ 15S グレード

「15S」は、快適装備や安全装備を充実させたスタンダードグレードと言えるモデルです。

エンジンは「15C」と同じP5-VPS型ですが、エクステリア(外装)ではホイールが16インチアルミホイールへと変更されデザイン性を向上。インテリア(内装)ではシフトパネルやインナードアハンドルがピアノブラックやサテンクロームメッキに加飾され、メーターフードも皮革調となり、ステアリングにも本革巻きが採用され質感を高めています。

エアコンもマニュアル式からフルオートエアコンへと変更され、「15C」では4つのみだったスピーカーも6つに増え、キーレスエントリーシステムもリモコンによる電波式から、キーを取り出すこと無く解錠と施錠が可能なアドバンストキーレスへとグレードアップ。

安全装備では周囲が確認できる「360°ビュー・モニター」と「フロントパーキングセンサー」がオプション装備可能となるなど、安全性能が高められていることも見逃せません。

価格は2WDのATとMTが195万4,800円、4WDはATのみで217万6,200円となり、「15C」と比べてそれぞれ12万9,600円高くなっています。

マツダ 3代目アクセラ 15S PROACTIVE グレード

「15S PROACTIVE」は、「15S」の上位グレードにあたり、下位グレードでは装備不可能だったオプションが充実したモデルとなっています。

例えば運転席は下位グレードと同様のマニュアル調整式となっていますが、オプション装備としてより細かな調整が可能な電動式の10Wayパワーシートがラインナップされ、フロントシート(前席)にはシートヒーターもオプション装備可能とされています。
安全装備ではレーンキープ・アシスト・システム、交通標識認識システム、ドライバー・アテンション・アラートが標準装備され、ヘッドランプも夜間の視認性に優れるアダプティブ・LED・ヘッドライトを装備。安全面も強化されています。

価格は2WDのATとMTが214万9,200円、4WDはATのみで237万600円と、「15S」の各モデルからそれぞれ19万4,400円アップしています。

マツダ 3代目アクセラ 15S L Package グレード

「15S L Package」は、「15S PROACTIVE」よりもさらに装備を充実させたガソリンエンジンモデルの最上級グレードです。

「15S PROACTIVE」ではオプション装備扱いだった運転席10Wayパワーシートやフロントシートヒーターが標準装備され、エクステリアではホイールに高輝度ダーク塗装が施された18インチアルミホイールが奢られるなど、最上級グレードにふさわしい内容となっています。

また、安全装備では「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」や自動ブレーキに相当する「スマート・ブレーキ・サポート」も奢られています。

一方で価格も上がり、2WDのATとMTが239万7,600円、4WDが261万9,000円と、最廉価の「15C」との価格差はそれぞれ57万2,400円に達しました。

マツダ 3代目アクセラ 15XD グレード

「15XD」は、マツダ 3代目アクセラのディーゼルエンジン搭載モデルのなかで、エントリーグレードに位置づけられた1台です。

エンジンは排気量1.5L 直列4気筒のS5-DPTS型を搭載し、従来のディーゼルエンジンよりもレスポンスを向上させつつ、黒煙の原因ともされるNOxやススの発生を低減するなどさまざまなノウハウが注ぎ込まれていました。

また、ディーゼルエンジンの特徴とも言える優れた低速トルクを持ち、最高出力77kW(105PS)/4,000rpm、最大トルク270Nm(27.5kgm)/1,600〜2,500rpmと、ガソリンエンジンよりもスムーズな発進加速力を発揮。燃費性能もJC08モードで21.6km/Lを達成していました。
価格は233万8,200円で、ガソリンエンジンモデルの最上級グレード「15S PROACTIVE」に比べると5万9,400円低いですが、エントリーグレードの「15C」からは51万3,000円もアップしていることから、価格面からは「ガソリンエンジンモデルの上位グレード」とされていたことが伺えます。

マツダ 3代目アクセラ 15XD PROACTIVE グレード

「15XD PROACTIVE」は、「15XD」の上位グレードにあたるモデルです。

エクステリアは「15XD」と共通ですがインテリアでは「15XD」では選択できないオプション装備が設定され、運転席の電動式10Wayパワーシートやフロントシート用シートヒーター、大径の18インチアルミホイール、さらにステアリングヒーターといった快適性やデザイン性を高めるオプションがラインナップされていました。

駆動方式は「15XD」と同じく2WDのみ、トランスミッションもATのみで、価格は244万800円と、「15XD」に比べて10万2,600円高くなっています。

マツダ 3代目アクセラ 15XD L Package グレード

「15XD L Package」は1.5L 直列4気筒のディーゼルエンジンモデルのなかでもっとも高級志向のグレードでした。

下位グレードではオプション扱いとされていた装備が標準装備となり、運転席の10Wayパワーシートやシートヒーター、18インチアルミホイール、安全装備では「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」や「スマート・ブレーキ・サポート」が標準で備わっています。

価格は268万9,200円で、「15XD PROACTIVE」から24万8,400円アップしています。

マツダ 3代目アクセラ 22XD PROACTIVE グレード

「22XD」は、1.5L 直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載する「15XDシリーズ」の上級モデルにあたり、エンジンは1排気量を拡大した2.2L 直列4気筒のSH-VPTR型を搭載していました。

スペックも15XDシリーズに搭載されていたS5-DPTS型を上回り、最高出力129kW(175PS)/4,500rpm、最大トルク420Nm(42.8kgm)/2,000rpmを発生。駆動方式も2WDと4WDを設定され、燃費性能はJC08モードで2WDが19.6km/L、4WDも18km/Lを誇ります。

また、各種装備では「15S PROACTIVE」や「15XD PROACTIVE」とほぼ共通で、好みに合わせたオプションを選び、カスタマイズすることを可能とした1台でもありました。

価格は2WDが279万1,800円、4WDが301万3,200円で、「15XD L Package」と比べると7万円から最大で10万2,600円高くなっています。

マツダ 3代目アクセラ 22XD L Package グレード

「22XD L Package」は、マツダ 3代目アクセラの最上級グレードにあたるモデルです。

エンジンは「22XD」と同じSH-VPTR型を搭載しつつ快適装備を充実させ、運転席はパワーシートとなったほか、フロントシートにはシートヒーター機能が追加され、安全装備では「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」も標準装備されるなど、最上級グレードにふさわしい仕上がりとなっています。

さらに、「22XD L Package」では2WDと4WDそれぞれに6速MTが設定され、運転する楽しさを重視したマツダらしいこだわりが感じられるモデルだったとも言えるでしょう。

価格はAT・MTともに共通で、2WDが308万8,800円、4WDが331万200円と、「22XD PROACTIVE」からそれぞれ29万7,000円高くなっています。

マツダ 3代目アクセラ HYBRID-C グレード

「HYBRID-C」は、マツダ 3代目アクセラのハイブリッドモデルであり、そのなかでもエントリーグレードに位置づけられた1台です。

ハイブリッドモデルはセダンのみ設定され、パワーユニットは2L 直列4気筒のガソリンエンジンであるPE-VPH型にモーターを組み合わせたものを搭載。

エンジンは最高出力73kW(99PS)/5,200rpm、最大トルク142Nm(14.5kgm)/4,000rpm、モーターは最高出力60kW(82PS)、最大トルク207Nm(21.1kgm)をそれぞれ発生。燃費性能はJC08で30.8km/Lを達成していました。

価格は250万5,600円で、ガソリンエンジンモデルの最上級グレード「15S L Package」よりも10万8,000円高い値段設定でした。

マツダ 3代目アクセラ HYBRID-S PROACTIVE グレード

「HYBRID-S PROACTIVE」は、「HYBRID-S」の上位グレードにあたるモデルです。

他のPROACTIVEグレード同様に各種装備が充実し、エクステリアではヘッドランプがハロゲンタイプから視認性に優れるLEDとなり、インテリアではアクティブ・ドライビング・ディスプレイが標準装備されています。

価格は265万1,400円と、「HYBRID-C」から14万5,800円アップしています。

マツダ 3代目アクセラ HYBRID-S L Package グレード

マツダ 3代目アクセラのハイブリッドモデルのなかで最上級グレードに位置づけられているのが「HYBRID-S L Package」です。

パワーユニットのスペックは他のハイブリッドグレードと変わりませんが、フロントフォグランプがLED化されたほか、下位グレードには設定されていないオプション装備としてチルトアップ機構付き電動スライドガラスサンルーフがラインナップされるなど、最上級グレードにふさわしい内容となっています。

一方で価格は287万9,000円まで上がり、「HYBRID-S」との価格差は22万7,600円となっています。
3代目アクセラには、ガソリンエンジンとディーゼルエンジン、そしてハイブリッドの3種類がラインナップされ、なかでもディーゼルエンジンには経済的な1.5Lと高級志向の2.2Lを設定、さらに2WDと4WDに加えてMTも選べるなど豊富な選択肢が魅力的なクルマでした。

一方で中古車を検討する場合、ディーゼルエンジンモデルは極端に数が少なく、大手中古車Webサイトでは7台が掲載されるのみとなっています。そのため、中古車でおすすめなのは必然的にガソリンエンジンモデルとなりますが、そのなかでも装備が充実している「15S L Package」は、お買い得感のあるグレードと言えるでしょう。

※ 2020年12月現在
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細