いつか消えそうな自動車の装備たち|コラムシフト、フォグランプなど…
更新日:2024.09.09
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これまでに登場したクルマの装備には、時代によって淘汰され、無くなってしまったものも少なくありません。
今回は、最近の電動化、自動化によって今後消えていきそうな装備、高性能化によって不要となった装備などを紹介していきます。
文・赤井 福
今回は、最近の電動化、自動化によって今後消えていきそうな装備、高性能化によって不要となった装備などを紹介していきます。
文・赤井 福
消えそうな装備:コラムシフト
1940年代から1960年代ごろまで、クルマのミッションといえば、MTのコラムシフトが一般的でした。ステアリングコラムに繋がるレバーを、Hパターンに動かすものでしたが、ギアの多段化が進むと操作性の悪さと構造の複雑さから、フロアシフトに移行しました。
再度、コラムシフトブームが起きるのは1990年代から2000年ごろで、ミニバンブームと、規格変更にともなう背の高い軽自動車の登場によって、フロントシートの足元空間が必要となり、コラムATを採用するようになりました。
その後、シフトチェンジがリンケージを介したものから電気式に進化したことで、インパネにシフトレバーを配置する車種が増えています。
再度、コラムシフトブームが起きるのは1990年代から2000年ごろで、ミニバンブームと、規格変更にともなう背の高い軽自動車の登場によって、フロントシートの足元空間が必要となり、コラムATを採用するようになりました。
その後、シフトチェンジがリンケージを介したものから電気式に進化したことで、インパネにシフトレバーを配置する車種が増えています。
消えそうな装備:フォグランプ
現在、フォグランプは絶滅が危惧される装備のひとつになっています。黄色の光は、雨天時の視界確保に効果的で、ひと昔前には上級グレードの証として、雨や霧の際のドライビングサポートとしてしっかりと機能していました。
しかし、ヘッドランプがハロゲンからHID、さらに現在のLEDに変わり、白色のフォグランプが多くなりました。白色光は、光量の増加という意味では雨天時の視界確保に効果がありますが、霧では逆に見にくくなります。
それを受けてレクサスでは、現行型のISがセダンとして初めてフォグランプの採用をやめました。最高級セダンのLSやクーペのLCでもフォグランプは採用されていません。
フォグランプを廃止したことについて、メーカーでは「LEDヘッドランプの高性能化により、十分な光量が確保されており、フォグランプは不要と判断した」と言っています。今後、フォグランプの付いたクルマはダサい。なんて時代が来るのかもしれませんね。
しかし、ヘッドランプがハロゲンからHID、さらに現在のLEDに変わり、白色のフォグランプが多くなりました。白色光は、光量の増加という意味では雨天時の視界確保に効果がありますが、霧では逆に見にくくなります。
それを受けてレクサスでは、現行型のISがセダンとして初めてフォグランプの採用をやめました。最高級セダンのLSやクーペのLCでもフォグランプは採用されていません。
フォグランプを廃止したことについて、メーカーでは「LEDヘッドランプの高性能化により、十分な光量が確保されており、フォグランプは不要と判断した」と言っています。今後、フォグランプの付いたクルマはダサい。なんて時代が来るのかもしれませんね。
消えそうな装備:マフラーカッター
少し前まで、純正オプションでも数多く用意されていたドレスアップパーツです。細くて見栄えの悪い純正マフラーの出口に装着して、スポーティな見た目に手軽に変身させるパーツです。純正よりも少し太めのメッキ加工やチタン風加工にすることで、後ろからの見栄えを良くしていました。
ハイブリッドやEVが増えた現在は、マフラー出口をリアバンパーの内側に隠すことが多くなっていますし、マフラーをあえて見せるデザインの場合は、バンパーと一体化したデザインとすることが多く、マフラーカッターの出番が減りました。
現在では純正オプションでマフラーカッターが用意されるクルマは極めて少なく、マフラーカッターというパーツの存在が消滅しつつあります。
ハイブリッドやEVが増えた現在は、マフラー出口をリアバンパーの内側に隠すことが多くなっていますし、マフラーをあえて見せるデザインの場合は、バンパーと一体化したデザインとすることが多く、マフラーカッターの出番が減りました。
現在では純正オプションでマフラーカッターが用意されるクルマは極めて少なく、マフラーカッターというパーツの存在が消滅しつつあります。
自動車の装備には、その時代の流行や世相が大きく反映されます。現在はさまざまなものの高性能化が進み、同時にむやみな重量増加を嫌った結果、余計なものが省かれていくというクルマ作りになっています。
これから消えていく装備、それに変わって登場する新しい装備について注目してみると、クルマ選びの基準が変わるかもしれません。
これから消えていく装備、それに変わって登場する新しい装備について注目してみると、クルマ選びの基準が変わるかもしれません。