お隣の国、韓国でいま一番売れている車はなに?
更新日:2024.09.09
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日本ではほとんど見かけないけれど、欧米では知名度が高い、韓国の自動車メーカー。ヒュンダイ、キア、韓国GM、サンヨン、ルノーサムスンなどの乗用車メーカーがあります。欧米への販売台数も着々と伸ばしている韓国メーカーですが、韓国国内では、いったいどんな車種が売れているのでしょうか。
文・吉川賢一
文・吉川賢一
ヒュンダイ サンタフェ
ヒュンダイのサンタフェは、本格的なクロスオーバーSUVです。2000年の7月に発売されて以来、人気の車種となりました。しかし、2013年に発表された3代目サンタフェに、「屋根から雨漏りをする」という、前代未聞といわれる欠陥が発生。これにより、ヒュンダイは大量リコールに追い込まれ、韓国市場のクロスオーバーSUVは、キアのソレントなどに人気が移っていました。
2018年2月に発表された4代目のサンタフェは、デザインや技術面で一新され、SUVらしさが一段と強い車として誕生しました。ヒュンダイの特徴でもある大きなカスケードグリルを装着したボディは、全長4,770mm、全幅1,890mmと大きく、そのおかげで室内空間も広くなっています。
乗り心地やハンドリングなど、すべての面で改良されただけでなく、安全性と利便性をあげるため、さまざまな運転支援システムが搭載され、快適に走行できるようになっています。
この新型サンタフェは、2018年2月の発売から5ヶ月間に、54,548台を販売。この5ヶ月間の韓国国内販売台数で1位となっています。
ちなみに同期間の2位はヒュンダイのグレンジャー、3位もヒュンダイのポーターです。
2018年2月に発表された4代目のサンタフェは、デザインや技術面で一新され、SUVらしさが一段と強い車として誕生しました。ヒュンダイの特徴でもある大きなカスケードグリルを装着したボディは、全長4,770mm、全幅1,890mmと大きく、そのおかげで室内空間も広くなっています。
乗り心地やハンドリングなど、すべての面で改良されただけでなく、安全性と利便性をあげるため、さまざまな運転支援システムが搭載され、快適に走行できるようになっています。
この新型サンタフェは、2018年2月の発売から5ヶ月間に、54,548台を販売。この5ヶ月間の韓国国内販売台数で1位となっています。
ちなみに同期間の2位はヒュンダイのグレンジャー、3位もヒュンダイのポーターです。
ヒュンダイ サンタフェ 画像ギャラリー
ヒュンダイ グレンジャー
グレンジャー=壮麗という名前にふさわしい、ヒュンダイの大型高級セダンです。
北米をメインに、過去には日本でも発売されていました。初代のグレンジャーは、ソウルオリンピック開催に備えて三菱自動車と共同開発され、1986年に発売。1992年に2代目、1998年には3代目、2005年に4代目が発表されています。5代目のグレンジャーHGは、発売以来最高人気の車となっています。
2017年に韓国国内で一番売れた車がグレンジャーで、2018年に入ってからも1月と2月は販売台数18,585台で、韓国国内でもっとも売れた車となりました。
北米をメインに、過去には日本でも発売されていました。初代のグレンジャーは、ソウルオリンピック開催に備えて三菱自動車と共同開発され、1986年に発売。1992年に2代目、1998年には3代目、2005年に4代目が発表されています。5代目のグレンジャーHGは、発売以来最高人気の車となっています。
2017年に韓国国内で一番売れた車がグレンジャーで、2018年に入ってからも1月と2月は販売台数18,585台で、韓国国内でもっとも売れた車となりました。
ヒュンダイ グレンジャー 画像ギャラリー
ヒュンダイ ポーター
2016年にもっとも売れたのは、ヒュンダイの小型トラック、ポーターでした。年間販売台数が96,950台で、2番目に売れたヒュンダイのアバンテよりも3,000台以上多く売れています。
セダンやSUVといった乗用車ではなく、商用に使われることが多い小型トラックが多く売れるというのは、興味深い現象です。これは、販売価格が値上げされるリスクに備え、2016年の上半期に売り上げが大きく伸びたこと、韓国の経済状況に不安を抱いた多くの方が「自営業者になろう」としたことが理由だといわれています。
ポーターは、1トントラックなので、小売業や運送業など、自営で仕事をするために有効な車です。失職したり失業したりした際に、自分で商売する備えとして購入する人が多かったと言われています。
セダンやSUVといった乗用車ではなく、商用に使われることが多い小型トラックが多く売れるというのは、興味深い現象です。これは、販売価格が値上げされるリスクに備え、2016年の上半期に売り上げが大きく伸びたこと、韓国の経済状況に不安を抱いた多くの方が「自営業者になろう」としたことが理由だといわれています。
ポーターは、1トントラックなので、小売業や運送業など、自営で仕事をするために有効な車です。失職したり失業したりした際に、自分で商売する備えとして購入する人が多かったと言われています。
韓国国内では、国産のヒュンダイがもっとも売れていますが、最近では、国内メーカーの販売台数が減り、輸入車への関心が高まっているそうです。
メルセデス・ベンツやBMW、フォルクスワーゲンなどのヨーロッパブランドや、レクサスを始めトヨタやホンダといった日本車の人気も高まっています。
メルセデス・ベンツやBMW、フォルクスワーゲンなどのヨーロッパブランドや、レクサスを始めトヨタやホンダといった日本車の人気も高まっています。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。