韓国の自動車メーカーと言えば、ヒョンデ!他にどんなメーカーがある?
更新日:2025.08.25

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韓国の自動車メーカーと言えば、ヒョンデがメジャーな存在です。
日本市場では、2010年に一度撤退しましたが、2022年に再度参入。EV車を中心にシェアを拡大しています。とはいえ、日本ではまだ馴染みのないメーカーといって良いでしょう。ところが、世界的に見れば第3位の超大手メーカーなんです(2024年世界新車販売台数)。
そんな韓国の自動車産業には、ヒョンデ以外にどんなメーカーがあるのでしょうか?
日本市場では、2010年に一度撤退しましたが、2022年に再度参入。EV車を中心にシェアを拡大しています。とはいえ、日本ではまだ馴染みのないメーカーといって良いでしょう。ところが、世界的に見れば第3位の超大手メーカーなんです(2024年世界新車販売台数)。
そんな韓国の自動車産業には、ヒョンデ以外にどんなメーカーがあるのでしょうか?
Hyundai Motor Company
韓国最大手の自動車グループ、現代自動車グループ(Hyundai Motor Group/日本表記:ヒョンデ)について軽く触れておきましょう。
ヒョンデの設立は1967年。最初に手掛けたのはフォードの4ドアセダン、コルチナのCKD(ノックダウン)生産でした。1975年には三菱の技術支援を受け、自社開発モデル「ポニー」を発表(量産開始は1976年)。その後もしばらく三菱ベースの車両を展開し、メーカーとしての地位を築きます。
1998年には、前年に経営破綻した起亜自動車(Kia)を買収。その後、2000年に自動車部門がスピンオフされ、現代自動車グループの体制が整いました。ヒョンデ単体では2016年の世界販売約485万台を記録し、同年のホンダ(約500万台)と同規模です。
また、高級車ブランド「ジェネシス」は2015年に発表され、2016年から北米販売を開始。2021年以降に販売が大きく伸び、2022年は米国で過去最高を更新しています。
ヒョンデの設立は1967年。最初に手掛けたのはフォードの4ドアセダン、コルチナのCKD(ノックダウン)生産でした。1975年には三菱の技術支援を受け、自社開発モデル「ポニー」を発表(量産開始は1976年)。その後もしばらく三菱ベースの車両を展開し、メーカーとしての地位を築きます。
1998年には、前年に経営破綻した起亜自動車(Kia)を買収。その後、2000年に自動車部門がスピンオフされ、現代自動車グループの体制が整いました。ヒョンデ単体では2016年の世界販売約485万台を記録し、同年のホンダ(約500万台)と同規模です。
また、高級車ブランド「ジェネシス」は2015年に発表され、2016年から北米販売を開始。2021年以降に販売が大きく伸び、2022年は米国で過去最高を更新しています。
起亜自動車
起亜自動車は、韓国第2位の自動車メーカーです。クルマ好きなら、ロータスのライセンス生産車であった起亜「エラン」(日本名「ビガート」)を記憶されているかもしれません。
1997年9月に経営破綻(法的整理)し、1998年12月に現代自動車が買収。現在は現代自動車グループ(Hyundai Motor Group)の一員です。社名「起亜」は、「起=立ち上がる」「亜=アジア」に由来し、“アジアからの躍進”を意味します。
現行モデルはグループ共通のプラットフォームやパワートレインを共有する“兄弟車”関係が多く、たとえばヒョンデ・ソナタと起亜・K5、トゥーソンとスポーテージ、BEVではE‑GMPを使うアイオニック5とEV6などが挙げられます(デザインやチューニングは各ブランドで差別化している)。
1997年9月に経営破綻(法的整理)し、1998年12月に現代自動車が買収。現在は現代自動車グループ(Hyundai Motor Group)の一員です。社名「起亜」は、「起=立ち上がる」「亜=アジア」に由来し、“アジアからの躍進”を意味します。
現行モデルはグループ共通のプラットフォームやパワートレインを共有する“兄弟車”関係が多く、たとえばヒョンデ・ソナタと起亜・K5、トゥーソンとスポーテージ、BEVではE‑GMPを使うアイオニック5とEV6などが挙げられます(デザインやチューニングは各ブランドで差別化している)。
ルノーサムスン自動車
サムスンと言えば、スマートフォンやタブレットをはじめ、日本でも名の知れた電子機器メーカーですね。1997–98年の通貨危機を経て、2000年にフランスのルノーがサムスンの自動車会社(Samsung Motors Inc.)の主要持分を取得し「ルノーサムスン自動車」が発足。2022年には社名を「ルノーコリア自動車(Renault Korea Motors)」に変更しています。
ルノーと言えば日産とも提携していることは有名ですが、日産もルノーサムスンと深い関係にあります。2014年から2019年にかけて日産は北米向けSUV「ローグ」(日本などではエクストレイル相当)の生産を釜山工場に委託し、2015年には需要増で増産しました。この受託は2019年秋に契約終了となり、その年末までに生産を終えています。もともと、アライアンスのシナジー創出と釜山工場の生産性・コスト競争力向上(ターンアラウンド加速)を狙って始まった受託生産でした。
ルノーと言えば日産とも提携していることは有名ですが、日産もルノーサムスンと深い関係にあります。2014年から2019年にかけて日産は北米向けSUV「ローグ」(日本などではエクストレイル相当)の生産を釜山工場に委託し、2015年には需要増で増産しました。この受託は2019年秋に契約終了となり、その年末までに生産を終えています。もともと、アライアンスのシナジー創出と釜山工場の生産性・コスト競争力向上(ターンアラウンド加速)を狙って始まった受託生産でした。
韓国GM(GM KOREA)
GM KOREAはアメリカのゼネラルモーターズ(GM)の子会社です。
前身は大宇(デウ)自動車で、2000年に経営破綻。その後、2002年にGMを中心とするコンソーシアムが主要資産を取得し、新会社「GM Daewoo Auto & Technology(GMDAT)」が発足しました。
そのGMDATは2011年1月に社名変更を発表し、同年3月に現在の「GM Korea(韓国GM)」へ改称。国内の販売ブランドもChevroletに統一されています。
2014〜2017年は赤字が続き、2018年には群山工場を閉鎖するなど再編を行いましたが、2022年に黒字転換。2023年は純利益約1.5兆ウォン、2024年は年間販売49.9万台(7年ぶり高水準)と、足元は回復基調です。なおGMは2017年に欧州事業のOpel/VauxhallをPSAへ売却。これに伴い、韓国生産で欧州へ出していた「Opel Karl/Vauxhall Viva」も2019年に終了するなど影響はありましたが、韓国GMの縮小には2013年の“Chevrolet欧州撤退”決定も大きく作用しました。
前身は大宇(デウ)自動車で、2000年に経営破綻。その後、2002年にGMを中心とするコンソーシアムが主要資産を取得し、新会社「GM Daewoo Auto & Technology(GMDAT)」が発足しました。
そのGMDATは2011年1月に社名変更を発表し、同年3月に現在の「GM Korea(韓国GM)」へ改称。国内の販売ブランドもChevroletに統一されています。
2014〜2017年は赤字が続き、2018年には群山工場を閉鎖するなど再編を行いましたが、2022年に黒字転換。2023年は純利益約1.5兆ウォン、2024年は年間販売49.9万台(7年ぶり高水準)と、足元は回復基調です。なおGMは2017年に欧州事業のOpel/VauxhallをPSAへ売却。これに伴い、韓国生産で欧州へ出していた「Opel Karl/Vauxhall Viva」も2019年に終了するなど影響はありましたが、韓国GMの縮小には2013年の“Chevrolet欧州撤退”決定も大きく作用しました。