韓国の大統領、文在寅氏の儀典車に選ばれた車とは?
更新日:2024.09.09
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朝鮮半島での緊張感が高まっている状況下の2017年5月10日、韓国大統領選を制した、文在寅(ムン・ジェイン)新大統領の就任の際に使用された儀典車両が話題を呼んでいます。韓国には、起亜自動車を傘下に納める大メーカー現代自動車がありますが、文在寅大統領の儀典車両は、国内メーカーのモデルとなったのでしょうか?
*2017年当時の内容です
*2017年当時の内容です
韓国の大統領文在寅氏が乗り込んだクルマは?
北朝鮮がミサイル発射実験を繰り返し、アメリカや中国との緊張感が極めて高いレベルにある中、韓国大統領選挙が行われました。前大統領、朴槿恵氏の弾劾による辞職という衝撃的な事態から行われた大統領選であり、多くの韓国国民の関心事でありました。
さて、その大統領選を制した文在寅(ムン・ジェイン)氏が、第19代韓国大統領として2017年5月10日に就任にともなう式典のために乗車した儀典車両に注目してみました。
ちなみに前大統領の朴槿恵氏が就任の際に乗車したのは韓国のメーカー、現代自動車の最高級モデル「エクウス」でした。
さておき、文在寅新大統領が乗車したのは、なんとメルセデス-マイバッハ S600 ガードだったようです。
さて、その大統領選を制した文在寅(ムン・ジェイン)氏が、第19代韓国大統領として2017年5月10日に就任にともなう式典のために乗車した儀典車両に注目してみました。
ちなみに前大統領の朴槿恵氏が就任の際に乗車したのは韓国のメーカー、現代自動車の最高級モデル「エクウス」でした。
さておき、文在寅新大統領が乗車したのは、なんとメルセデス-マイバッハ S600 ガードだったようです。
メルセデス-マイバッハ S600 ガードとはどんなクルマなのか?
韓国の儀典車両に限らず、どの国でもVIPの乗るクルマというのは注目を浴びるもの。自国に自動車メーカーがあれば、大概はそのトップモデルを使うわけですが、韓国大統領がメルセデスの最高級車を使ったという点でさまざまな反響があったようです。
では、このメルセデス-マイバッハ S600 ガードというクルマについて、見ていきましょう。
マイバッハは1909年にドイツで創業されたエンジンメーカーでした。創業者のヴィルヘルム・マイバッハ氏はダイムラーの主任技師だったそうです。その後1952年にダイムラー傘下となり、1997年以降はダイムラーベンツの最高級ブランドとして復活。2017年現在は、メルセデスのサブブランドとしてハイグレードモデルを生産しています。
さて、今回注目を浴びたメルセデス-マイバッハ S600 ガードというモデルですが、メルセデス S600がベース車両となっています。居住性、ラグジュアリー性能はそのままですが、その装備は全く異なるコンセプトで仕立てられています。
まず、マシンガンで攻撃されても貫通しないレベルの積層構造となった防弾ガラス。これは、万が一破壊されても、室内に破片が飛び散らないようポリカーボネートコーティングが施されている徹底ぶり。
ボディには通常モデルとは異なる特殊鋼を用いており、至近距離での爆発にも耐える防護性能を持っているそうです。
また襲撃された際に弱点となるタイヤには、ランフラットタイヤを組み合わせ、襲撃を受けた場合でもそのまま走行し安全な場所へと避難できる仕様となっています。
エンジンはS600同様の6.0リッターV12ツインターボ。最高出力530ps、最大トルク830Nmという凄まじい出力を兼ね備えたモンスターマシンです。ただし、前述の防護機能のために重量増となっているので最高速、加速などのスペックは落とされているようです。これは仕方ないことですよね。
結果として、銃撃、爆風などから保護する基準とされる、弾道保護レベルで最高のVR10という評価を民間車両では初めて認定を受けたモデルとなっています。
その高いセキュリティ能力を考えれば、どの国の要人が使っても決しておかしくはないモデルであるといえるでしょう。
では、このメルセデス-マイバッハ S600 ガードというクルマについて、見ていきましょう。
マイバッハは1909年にドイツで創業されたエンジンメーカーでした。創業者のヴィルヘルム・マイバッハ氏はダイムラーの主任技師だったそうです。その後1952年にダイムラー傘下となり、1997年以降はダイムラーベンツの最高級ブランドとして復活。2017年現在は、メルセデスのサブブランドとしてハイグレードモデルを生産しています。
さて、今回注目を浴びたメルセデス-マイバッハ S600 ガードというモデルですが、メルセデス S600がベース車両となっています。居住性、ラグジュアリー性能はそのままですが、その装備は全く異なるコンセプトで仕立てられています。
まず、マシンガンで攻撃されても貫通しないレベルの積層構造となった防弾ガラス。これは、万が一破壊されても、室内に破片が飛び散らないようポリカーボネートコーティングが施されている徹底ぶり。
ボディには通常モデルとは異なる特殊鋼を用いており、至近距離での爆発にも耐える防護性能を持っているそうです。
また襲撃された際に弱点となるタイヤには、ランフラットタイヤを組み合わせ、襲撃を受けた場合でもそのまま走行し安全な場所へと避難できる仕様となっています。
エンジンはS600同様の6.0リッターV12ツインターボ。最高出力530ps、最大トルク830Nmという凄まじい出力を兼ね備えたモンスターマシンです。ただし、前述の防護機能のために重量増となっているので最高速、加速などのスペックは落とされているようです。これは仕方ないことですよね。
結果として、銃撃、爆風などから保護する基準とされる、弾道保護レベルで最高のVR10という評価を民間車両では初めて認定を受けたモデルとなっています。
その高いセキュリティ能力を考えれば、どの国の要人が使っても決しておかしくはないモデルであるといえるでしょう。
マイバッハ S600ガード 画像ギャラリー
韓国国内では様々なリアクションが
この大統領の儀典車には何の車が使われるのか、韓国では話題になっていたようです。ヒステリックに「韓国メーカーでなければだめだ!」というリアクションが多いのかと思いきや、そうした反応は少なかったようです。むしろ、安全なクルマを使用すべきという反応が大半であったそうです。そりゃそうですよね。
他方で、「現代自動車はやめておくべき」といった声や、「現代でさえなければどこの車でもいい」なんて声もあり、支持されていたのだとか。現代自動車も朴槿恵大統領の疑惑に絡んでいたとされるメーカーで、それがブランドイメージに影響を与えたと言えるかもしれません。
さて、新大統領に就任した文在寅氏ですが、それまで北朝鮮との融和路線で知られていました。しかし現在、北朝鮮は周辺諸国と高いレベルの緊張状態にあり、就任早々、非常に難しい舵取りを余儀なくされるという状況になっています。
日本にとっても隣国であり、ましてこの情勢ですから、新大統領の動向にもしばらく注視したいところですね。
他方で、「現代自動車はやめておくべき」といった声や、「現代でさえなければどこの車でもいい」なんて声もあり、支持されていたのだとか。現代自動車も朴槿恵大統領の疑惑に絡んでいたとされるメーカーで、それがブランドイメージに影響を与えたと言えるかもしれません。
さて、新大統領に就任した文在寅氏ですが、それまで北朝鮮との融和路線で知られていました。しかし現在、北朝鮮は周辺諸国と高いレベルの緊張状態にあり、就任早々、非常に難しい舵取りを余儀なくされるという状況になっています。
日本にとっても隣国であり、ましてこの情勢ですから、新大統領の動向にもしばらく注視したいところですね。