同じタイヤなのに!タイヤ販売店とディーラーでタイヤの性能が違う!?

タイヤ
新車が納車されたときに装着されているタイヤは、同じ銘柄であってもアフターマーケットで販売されているタイヤと性能が違うことをご存知でしょうか。新車装着タイヤは、同じサイズ、銘柄であっても、クルマの個性や特性に合わせて、さまざまな調整をしたタイヤが装着されているのです。

文・赤井福

新車装着タイヤの良いところ、悪いところ

新車装着タイヤは耐摩耗性能が高いというのは、ディーラーに訪れるお客様の車でも確認することができました。過走行となるユーザーのタイヤ交換サイクルが、新車のときと市販タイヤに交換してからでは、3,000〜5,000km程度、新車装着タイヤのほうが長いのです。

これはエコタイヤでもスポーツタイヤでも同様でした。おそらく、メーカー側はユーザーから「タイヤがすぐに減った、これは欠陥だ」といった内容のクレームに対応するため、タイヤメーカーにタイヤのライフを長めに設定させているものと思われます。そのため、コンパウンドが硬くなり、乗り心地やグリップが悪化しますが、転がり抵抗は減るため、燃費は良くなるでしょう。

ライバル車より0.1km/Lでも燃費を良くしたい自動車メーカーにとっては、クレーム対策から、燃費向上までを担えるタイヤの耐摩耗性向上は良いことずくめなのです。


新車時しか履くことのできない新車装着タイヤは、各クルマの特性に合わせて専用チューニングされた特別仕様です。

メーカーの考えるクルマの特徴を最大限に発揮させるタイヤをしっかりと堪能し、減ってきたらクルマの特徴にあった市販タイヤに履き替えましょう。

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文・赤井福
フリーライター。大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。
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