輸入車の車幅はなぜ広い?日本での運転事情と扱いやすいモデルを解説
更新日:2025.05.30

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輸入車の車幅(全幅)は、なぜ日本車に比べて広い傾向があるのでしょうか?
日本の狭い道路や駐車場では輸入車は運転しづらいのでは、と不安になる方もいるでしょう。
本記事では、輸入車の車幅が広めに設計されている理由や、日本で輸入車を運転する際の注意点をやさしく丁寧に解説します。さらに、車幅が比較的狭く日本でも乗りやすいおすすめ輸入車モデル5選を比較表付きでご紹介します。輸入車 車幅に関する疑問をこれ一つで解決し、快適な輸入車選びの参考にしてください。
日本の狭い道路や駐車場では輸入車は運転しづらいのでは、と不安になる方もいるでしょう。
本記事では、輸入車の車幅が広めに設計されている理由や、日本で輸入車を運転する際の注意点をやさしく丁寧に解説します。さらに、車幅が比較的狭く日本でも乗りやすいおすすめ輸入車モデル5選を比較表付きでご紹介します。輸入車 車幅に関する疑問をこれ一つで解決し、快適な輸入車選びの参考にしてください。
- Chapter
- 輸入車の車幅が広い4つの理由
- 海外市場のニーズと税制の違い
- 高速域の安定性を優先したワイドトレッド
- 衝突安全基準強化によるボディの横幅増
- 世界的トレンド:モデルチェンジで大型化
- 日本で幅広輸入車を運転するときの4大注意点
- 住宅街の狭路・曲がり角でのすれ違い対策
- 駐車場区画とドア開閉クリアランス
- 運転支援装備で車幅感覚を補う方法
- 最小回転半径をスペックで確認
- 輸入車の車幅を選ぶときにチェックすべき4項目
- 駐車スペースの実寸と車幅の余裕
- 走行エリアの道路幅・幅員制限標識
- 5ナンバー/3ナンバー規格と維持費
- 使い方と運転スキルに合うサイズ選び
- 車幅が1.75m以下!日本で扱いやすい輸入車おすすめ5選(比較表あり)
- フィアット500|全幅162.5cmの超コンパクト輸入車
- ルノー トゥインゴ|165cm幅&最小回転半径4.3m
- アウディA1スポーツバック|174cmのプレミアムコンパクト
- プジョー 208|174.5cm幅のスタイリッシュフレンチコンパクト
- VWポロ|175cm幅で安全装備充実の実用ハッチ
- 車幅を知って快適な輸入車選びをしよう
輸入車の車幅が広い4つの理由
海外市場のニーズと税制の違い
多くの海外市場では、日本の「5ナンバー」規格(全長4.7m以下、全幅1.7m以下など)のように、車体の大きさ、特に車幅によって税区分が厳密に定められているケースは一般的ではありません。そのため、自動車メーカーは世界市場を見据えて最適なサイズや性能を追求しやすく、結果として日本の基準から見ると車幅が広めに設計される傾向があります。
そのため、海外の小型車カテゴリーのモデルでも、日本の5ナンバー枠(全幅1700mm)を超えることは珍しくありません。
そのため、海外の小型車カテゴリーのモデルでも、日本の5ナンバー枠(全幅1700mm)を超えることは珍しくありません。
高速域の安定性を優先したワイドトレッド
アウトバーンなど高速道路が多い欧州では、直進安定性のためにワイドトレッド化(左右のタイヤ間の距離を広げること)が進んでいます。これにより車全体の幅も広くなりがちです。
衝突安全基準強化によるボディの横幅増
世界的に衝突安全基準が厳しくなる中で、側面衝突時の乗員保護構造を強化したり、サイドエアバッグなどの安全装備を充実させたりするためにドアや車体側面が厚くなり、結果として車幅が拡大する傾向があります。
世界的トレンド:モデルチェンジで大型化
各メーカーがグローバルモデル(世界各国で販売する共通の車種)への移行を進めるなかで、より広い室内空間や高い快適性、安全性を求める市場の要求に応えるため、世代交代のたびにボディサイズが少しずつ拡大する流れが続いています。
日本で幅広輸入車を運転するときの4大注意点
住宅街の狭路・曲がり角でのすれ違い対策
住宅街の細い道では、対向車とのすれ違いや曲がり角で十分なスペースが取りにくいことがあります。特に車幅が1800mmを超えるようなSUVなどは、より慎重なハンドル操作と周囲への配慮が必要です。
駐車場区画とドア開閉クリアランス
日本の駐車場、特に機械式駐車場や商業施設の古い駐車場、一部コンビニエンスストアなどでは、駐車スペースの幅が狭めに設定されていることがあります。車幅が大きいと、駐車できてもドアを十分に開けられず乗り降りが困難になる場合があるため、購入前に自宅やよく利用する駐車場の幅を確認しておくと安心です。
運転支援装備で車幅感覚を補う方法
最近の輸入車には、360度カメラ(アラウンドビューモニター)やパーキングセンサー、ブラインドスポットモニターといった運転支援機能が充実しているモデルが多くあります。
これらの機能を積極的に活用しつつ、最初は交通量の少ない広めの道で車幅感覚を掴む練習をすると、よりスムーズに慣れることができるでしょう。
これらの機能を積極的に活用しつつ、最初は交通量の少ない広めの道で車幅感覚を掴む練習をすると、よりスムーズに慣れることができるでしょう。
最小回転半径をスペックで確認
車幅だけでなく、ホイールベース(前輪と後輪の間の距離)が長い輸入車は、小回りが利きにくい(最小回転半径が大きい)ことがあります。カタログなどで最小回転半径の数値を確認し、日本の道路環境での取り回しやすさを事前に把握しておきましょう。
輸入車の車幅を選ぶときにチェックすべき4項目
駐車スペースの実寸と車幅の余裕
自宅の駐車場や頻繁に利用する駐車スペースの実際の寸法を測り、車の全幅と比較して、ドアの開閉や乗り降りに十分な余裕(一般的に片側20〜30cm程度)があるかを確認しましょう。
走行エリアの道路幅・幅員制限標識
日常的に走行するエリアに幅員制限(通行できる車両の幅の制限)のある狭い道や、すれ違いが困難な山道などが含まれる場合は、できるだけ車幅の小さい車種を選ぶ方が運転のストレスが少なくなります。
5ナンバー/3ナンバー規格と維持費
現在の日本の税制では、自動車のナンバー区分(5ナンバーか3ナンバーか)自体によって、自動車税(種別割)や自動車重量税の税額が直接変わることはありません。自動車税は主にエンジンの総排気量、自動車重量税は車両の重量に基づいて決まります。
そのため、これらの主な維持費の観点からはナンバー区分による差を過度に気にする必要はなく、むしろご自身の駐車環境やよく走る道幅など、物理的な扱いやすさを基準に車幅を検討するのが良いでしょう。
そのため、これらの主な維持費の観点からはナンバー区分による差を過度に気にする必要はなく、むしろご自身の駐車環境やよく走る道幅など、物理的な扱いやすさを基準に車幅を検討するのが良いでしょう。
使い方と運転スキルに合うサイズ選び
毎日の買い物で立体駐車場を頻繁に利用するのか、週末に長距離の高速道路クルーズを楽しむのがメインなのかなど、ご自身の主な車の利用シーンを具体的に想定することが大切です。
また、ご自身の運転スキルや車幅感覚に自信がない場合は、無理せず扱いやすいサイズの車から選ぶと、購入後の失敗が少なくなります。
また、ご自身の運転スキルや車幅感覚に自信がない場合は、無理せず扱いやすいサイズの車から選ぶと、購入後の失敗が少なくなります。
車幅が1.75m以下!日本で扱いやすい輸入車おすすめ5選(比較表あり)
車種名 | メーカー | 車幅(全幅) | 全長 | カテゴリ(車種) |
---|---|---|---|---|
フィアット 500 | フィアット (伊) | 1,625 mm | 3,570 mm | シティカー (3ドアHB) |
ルノー トゥインゴ | ルノー (仏) | 1,650 mm | 3,645 mm | シティカー (5ドアHB) |
アウディ A1 SB | アウディ (独) | 1,740 mm | 4,045 mm | プレミアムコンパクト |
プジョー 208 | プジョー (仏) | 1,745 mm | 4,095 mm | コンパクトカー(5ドアHB) |
フォルクスワーゲン ポロ | VW (独) | 1,750 mm | 4,090 mm | コンパクトカー(5ドアHB) |
フィアット500|全幅162.5cmの超コンパクト輸入車
超コンパクトなサイズで取り回しは抜群。愛らしいイタリアンデザインも魅力的で、日本の5ナンバーサイズに収まるため街中での運転もしやすく、小排気量エンジンにより自動車税も比較的抑えられるなど、維持費の面でもメリットがあります。
ルノー トゥインゴ|165cm幅&最小回転半径4.3m
リアエンジン・リアドライブレイアウトならではの驚異的な小回り性能(最小回転半径4.3m)が最大の特長。カラフルで個性的なデザインも魅力で、街乗りが楽しくなる一台です。
アウディA1スポーツバック|174cmのプレミアムコンパクト
アウディならではの高級感ある内外装と、しっかりとした走り、高い静粛性が特長です。コンパクトなボディサイズでありながら、上質な移動空間と運転の楽しさを味わえます。
プジョー 208|174.5cm幅のスタイリッシュフレンチコンパクト
個性的かつシャープなエクステリアデザインと、先進的で質感の高いインテリア「i-Cockpit」が魅力のフレンチコンパクト。軽快なハンドリングと快適な乗り心地を両立しています。
VWポロ|175cm幅で安全装備充実の実用ハッチ
フォルクスワーゲンならではの堅実な造りと、クラス水準を超える先進の安全運転支援システムを備えた実用的な輸入コンパクトカー。扱いやすいサイズ感でありながら、日常の足から長距離ドライブまで幅広く対応します。
車幅を知って快適な輸入車選びをしよう
輸入車の車幅が広い背景には、海外市場の道路環境や税制、高速走行時の安定性や衝突安全性の追求など、複数の理由が考えられます。日本では道路や駐車場が比較的狭い場所も多いため、輸入車を選ぶ際には、購入前に自宅の駐車スペースやよく走行するエリアの道幅などを確認し、選ぶ車の車幅がご自身の環境に適しているかをしっかりとチェックすることが大切です。
一般的に、車幅が1.6mから1.75m程度の輸入車であれば、日本の道路環境でも比較的扱いやすく、輸入車ならではの魅力あるカーライフを快適に楽しめるでしょう。
この記事を参考に、ご自身のライフスタイルに合った一台を見つけてください。
一般的に、車幅が1.6mから1.75m程度の輸入車であれば、日本の道路環境でも比較的扱いやすく、輸入車ならではの魅力あるカーライフを快適に楽しめるでしょう。
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