英国紳士の気分が味わえるイギリス車のおすすめ5選
更新日:2024.09.09
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かつての輸入車は、いま以上に生産された場所のお国柄が反映されていました。なかでもイギリスの自動車メーカーが手掛けてきたクルマは、歴史の重みがあるぶん、どこか違った雰囲気が漂います。今回は、そんな英国車を厳選して紹介。ステアリングを握れば、英国紳士の気分が味わえるかもしれません。
文・西山昭智
文・西山昭智
おすすめイギリス車①:ランドローバー レンジローバー(2代目)
当時の新車価格 650万円(2000年 4.OSE)
英国車といえば、この車を連想される方も多いであろうレンジローバー。ランドローバー社の手がけるフラッグシップモデルで、1970年に初代モデルが登場しました。
レンジローバーは、優れたオフロード走破性を持つSUVでありながら、高級車のような佇まいと上質なインテリアを纏い、昨今トレンドになっているプレミアムSUVの嚆矢とも言われます。
現在、販売されているレンジローバーは4代目で、イヴォークやスポーツ、ヴェラールなど兄弟も増えましたが、おすすめしたいのは1995年にデビューした2代目。通称"セカンドレンジ"と呼ばれるモデルです。
丸目だった初代”クラシックレンジ”のスタイリングを上手に残しつつも、新しい雰囲気を生み出すことに成功し、いま見てもそのスタイリングに古臭さは感じません。
1995年には、4.0SEと4.6HSEが日本で販売され、翌年には上級グレードのオートバイオグラフィーが仲間入りをしました。このオートバイオグラフィーのインテリアは、専用の2トーンカラーシートに代表される本革とウォルナットを贅沢に使用。またスター型のアルミホイールを奢るなど、高級車ならではの質感で仕上げられていました。
英国車といえば、この車を連想される方も多いであろうレンジローバー。ランドローバー社の手がけるフラッグシップモデルで、1970年に初代モデルが登場しました。
レンジローバーは、優れたオフロード走破性を持つSUVでありながら、高級車のような佇まいと上質なインテリアを纏い、昨今トレンドになっているプレミアムSUVの嚆矢とも言われます。
現在、販売されているレンジローバーは4代目で、イヴォークやスポーツ、ヴェラールなど兄弟も増えましたが、おすすめしたいのは1995年にデビューした2代目。通称"セカンドレンジ"と呼ばれるモデルです。
丸目だった初代”クラシックレンジ”のスタイリングを上手に残しつつも、新しい雰囲気を生み出すことに成功し、いま見てもそのスタイリングに古臭さは感じません。
1995年には、4.0SEと4.6HSEが日本で販売され、翌年には上級グレードのオートバイオグラフィーが仲間入りをしました。このオートバイオグラフィーのインテリアは、専用の2トーンカラーシートに代表される本革とウォルナットを贅沢に使用。またスター型のアルミホイールを奢るなど、高級車ならではの質感で仕上げられていました。
おすすめイギリス車②:ジャガー XJシリーズ(X308)
当時の新車価格 833万円(2003年 XJ8 3.5)
かつて英国を代表する自動車メーカーのひとつだったジャガー。2018年現在は、ランドローバーとともにインド・タタモーターズの傘下に入り、コンパクトSUVのE-PACEからスポーツモデルのFタイプまで、幅広くラインナップを揃えています。そのなかでジャガーを代表するモデルといえば、ラグジュアリーサルーンのXJシリーズではないでしょうか?
1968年に初代が登場。1979年にデビューしたシリーズⅢは、後の品質向上によって、非常に高い人気となりました。このシリーズⅢの4灯丸形ヘッドライト、ライバルのBMWやメルセデス・ベンツに対して、前後の長いオーバーハングや、低くスポーティなシルエット、ネコ脚と形容される乗り心地などが特徴でした。
1986年にXJは、フルモデルチェンジによってXJ40シリーズに進化。さらに1994年にはX300系となり、その改良版となるのがX308系です。
X300系では、XJ40シリーズで角型4灯になったヘッドライトを4灯丸形ヘッドライトに戻し、クラシックな雰囲気が蘇りました。X308系も同様で、見た目はもちろん内装もジャガーらしい雰囲気で、コノリーレザーとウッドパネルを多用した内装の意匠はエレガントそのもの。エンジンは、すべてV型8気筒に統一されています。
なお、X308系の後継となるX350系では、オールアルミボディを採用。さらにX351系では、過去のXJシリーズとは決別した斬新なスタリングを身に纏ったことでも話題を集めました。
かつて英国を代表する自動車メーカーのひとつだったジャガー。2018年現在は、ランドローバーとともにインド・タタモーターズの傘下に入り、コンパクトSUVのE-PACEからスポーツモデルのFタイプまで、幅広くラインナップを揃えています。そのなかでジャガーを代表するモデルといえば、ラグジュアリーサルーンのXJシリーズではないでしょうか?
1968年に初代が登場。1979年にデビューしたシリーズⅢは、後の品質向上によって、非常に高い人気となりました。このシリーズⅢの4灯丸形ヘッドライト、ライバルのBMWやメルセデス・ベンツに対して、前後の長いオーバーハングや、低くスポーティなシルエット、ネコ脚と形容される乗り心地などが特徴でした。
1986年にXJは、フルモデルチェンジによってXJ40シリーズに進化。さらに1994年にはX300系となり、その改良版となるのがX308系です。
X300系では、XJ40シリーズで角型4灯になったヘッドライトを4灯丸形ヘッドライトに戻し、クラシックな雰囲気が蘇りました。X308系も同様で、見た目はもちろん内装もジャガーらしい雰囲気で、コノリーレザーとウッドパネルを多用した内装の意匠はエレガントそのもの。エンジンは、すべてV型8気筒に統一されています。
なお、X308系の後継となるX350系では、オールアルミボディを採用。さらにX351系では、過去のXJシリーズとは決別した斬新なスタリングを身に纏ったことでも話題を集めました。
おすすめイギリス車③:ミニ(クラシック)
当時の新車価格 178.9万円(1997年 メイフェア)
21世紀となった現在のミニといえば、BMWの手がけるコンパクトカーというイメージですが、その出自はイギリスを代表する大衆車です。
1959年に初代が発売され、2000年まで生産が続けられた息の長いロングセラーモデルは、なんといってもその可愛らしいスタイリングが特長。全長3,075×全幅1,530×全高1,330mm、ホイールベースはわずか2,035mmというサイズにもかかわらず、大人4名が乗車できるようになっています。
現在の軽自動車でも全長は約3.4mなので、約3mがどれほどコンパクトか想像できるかと思います。それに大人4人乗車を可能としたのは、技術者だったアレック・イシゴニスの存在が大でした。
ミニマムなサイズに大人4人が乗車ができるようにするため、エンジンを横置きに、さらにミッション(トランスアクスル)をその下に配置する2階建て構造にしていました。このレイアウトは、イシゴニス方式と呼ばれています。また、現在では主流の横置きFFを世界中に広めたことでも知られています。
およそ半世紀の間には、いくつものスペシャルが登場し、1990年代には英国を代表するデザイナー、ポール・スミスとのコラボレーションも行っています。
21世紀となった現在のミニといえば、BMWの手がけるコンパクトカーというイメージですが、その出自はイギリスを代表する大衆車です。
1959年に初代が発売され、2000年まで生産が続けられた息の長いロングセラーモデルは、なんといってもその可愛らしいスタイリングが特長。全長3,075×全幅1,530×全高1,330mm、ホイールベースはわずか2,035mmというサイズにもかかわらず、大人4名が乗車できるようになっています。
現在の軽自動車でも全長は約3.4mなので、約3mがどれほどコンパクトか想像できるかと思います。それに大人4人乗車を可能としたのは、技術者だったアレック・イシゴニスの存在が大でした。
ミニマムなサイズに大人4人が乗車ができるようにするため、エンジンを横置きに、さらにミッション(トランスアクスル)をその下に配置する2階建て構造にしていました。このレイアウトは、イシゴニス方式と呼ばれています。また、現在では主流の横置きFFを世界中に広めたことでも知られています。
およそ半世紀の間には、いくつものスペシャルが登場し、1990年代には英国を代表するデザイナー、ポール・スミスとのコラボレーションも行っています。
おすすめイギリス車④:ローバー 75
当時の新車価格 498万円(2004年 ベースグレード)
1901年に誕生し、2005年にブランド自体が消滅してしまったローバー。かつて名車を数多く手がけてきた英国きっての自動車メーカーのひとつでした。代表的なモデルといえば、前述のランドローバーですが、こちらで紹介したいのは、ローバー 75というミドルサイズセダンです。
英国らしい雰囲気を感じさせるデザインは、リチャード・ウーリーというデザイナーによるもの。丸形4灯ヘッドライトやバーチカル型のフロントグリル、大胆に入ったサイドラインや英国らしさあふれるテールランプの形状など、一瞬にして英国車ということが分かる佇まいだけでなく、内装もまさに英国そのものの雰囲気を醸し出しています。
ウッドパネルとレザーインテリアの組み合わせや上品なパイピングシート、楕円を基調にしたガーニッシュやクラシカルなアナログ時計など、ジャガーとはまた違った意味での英国らしさがあふれています。
1901年に誕生し、2005年にブランド自体が消滅してしまったローバー。かつて名車を数多く手がけてきた英国きっての自動車メーカーのひとつでした。代表的なモデルといえば、前述のランドローバーですが、こちらで紹介したいのは、ローバー 75というミドルサイズセダンです。
英国らしい雰囲気を感じさせるデザインは、リチャード・ウーリーというデザイナーによるもの。丸形4灯ヘッドライトやバーチカル型のフロントグリル、大胆に入ったサイドラインや英国らしさあふれるテールランプの形状など、一瞬にして英国車ということが分かる佇まいだけでなく、内装もまさに英国そのものの雰囲気を醸し出しています。
ウッドパネルとレザーインテリアの組み合わせや上品なパイピングシート、楕円を基調にしたガーニッシュやクラシカルなアナログ時計など、ジャガーとはまた違った意味での英国らしさがあふれています。
おすすめイギリス車⑤:ロールス・ロイス シルバーセラフ
当時の新車価格 3,180万円(1998年)
世界最高峰のプレミアムブランドとして、君臨し続けるロールス・ロイス。シルバーセラフは、1998年から2003年まで生産されていたモデルで、ファントムに代表されるようなショーファードリブンではなく、運転を楽しむドライバーズカーという位置づけでした。
スタイリングはロールス・ロイス然としたもので、フロントマスクにはおなじみのパルテノングリルとスピリットオブエクスタシーも鎮座。エンジンは、BMWが開発したV12エンジンが採用されています。
内装にはウォルナットと本革レザーを贅沢に使い、シフトレバーはコラム式。センターコンソールの各パネルは化粧板で隠すことができ、ロールス・ロイスの伝統を感じさせる仕上がりとなっています。
同じ顔つきのベントレー アルナージが兄弟車で、こちらはパルテノングリルの代わりにメッシュグリルが使われています。発売当時は3,180万円だったものの現在は10分の1近くまで価格が下がっています。
世界最高峰のプレミアムブランドとして、君臨し続けるロールス・ロイス。シルバーセラフは、1998年から2003年まで生産されていたモデルで、ファントムに代表されるようなショーファードリブンではなく、運転を楽しむドライバーズカーという位置づけでした。
スタイリングはロールス・ロイス然としたもので、フロントマスクにはおなじみのパルテノングリルとスピリットオブエクスタシーも鎮座。エンジンは、BMWが開発したV12エンジンが採用されています。
内装にはウォルナットと本革レザーを贅沢に使い、シフトレバーはコラム式。センターコンソールの各パネルは化粧板で隠すことができ、ロールス・ロイスの伝統を感じさせる仕上がりとなっています。
同じ顔つきのベントレー アルナージが兄弟車で、こちらはパルテノングリルの代わりにメッシュグリルが使われています。発売当時は3,180万円だったものの現在は10分の1近くまで価格が下がっています。
英国車といえばエレガントなデザインとウッドパネルとレザーを使った贅沢なインテリアが特長で、明らかにほかの国の自動車とは違った雰囲気を漂わせています。
その一方で、スーパーセブンに代表されるライトウェイトスポーツやアストンマーチンなどのスーパーカーまで、英国発の自動車メーカーは個性あふれる自動車を輩出してきました。
発売当時は高根の花だった英国車も、最近では価格もこなれてきているので十分手が届くものになっています。かつての憧れを、いまこそ実現してみるのはいかがでしょうか。
西山昭智
大学卒業後自動車雑誌の編集部へ入社。アメリカ車を皮切りに輸入中古車やスーパーカー専門誌の編集部を経て独立。現在も紙媒体の自動車雑誌で編集および執筆を行なっている。正規販売ディーラーや中古車専門店などに取材を行なうことが多く、現場でしか聞けない業界の裏話的なものも取り扱い中。好きな車はフランス車。