マイバッハとメルセデス・マイバッハはこんなに違う!新旧比較してみた!
更新日:2024.09.09
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2002年にダイムラー・ベンツ(現ダイムラー)の独立したブランドとして復活を遂げたMAYBACH(マイバッハ)。その後、マイバッハのブランド廃止を経て、2014年にメルセデスのブランドとして再登場しました。この新旧のマイバッハを、発売当時の車両価格やボディサイズ、内装の豪華装備の違いをみていきましょう。
文・西山昭智
文・西山昭智
マイバッハとメルセデスマイバッハの比較①|車両価格を比較
先代マイバッハ
2002年9月に日本での販売が開始されたマイバッハ。当初は、57と62のラインナップで、それぞれ右/左ハンドルが用意されていました。
その新車価格は、57の左ハンドル車が3,900万円、57の右ハンドル車は4,023万円。62の左ハンドル車は4,520万円、62の右ハンドル車は4,643万円でした。
価格はほぼ毎年改訂され、最終の2010年モデルでは、57が4,850万〜5,620万円(57S含む)、62が5,550万〜6,460万円にまで上昇しています。
さらにこの年にはマイバッハのオープンモデルであるランドレーが登場。こちらは、左ハンドル車が1億4,200万円、右ハンドル車が1億4,350万円というプレミアムなプライスタグが付けられていました。※当時の価格には5%の消費税が含まれています。
その新車価格は、57の左ハンドル車が3,900万円、57の右ハンドル車は4,023万円。62の左ハンドル車は4,520万円、62の右ハンドル車は4,643万円でした。
価格はほぼ毎年改訂され、最終の2010年モデルでは、57が4,850万〜5,620万円(57S含む)、62が5,550万〜6,460万円にまで上昇しています。
さらにこの年にはマイバッハのオープンモデルであるランドレーが登場。こちらは、左ハンドル車が1億4,200万円、右ハンドル車が1億4,350万円というプレミアムなプライスタグが付けられていました。※当時の価格には5%の消費税が含まれています。
メルセデス・マイバッハ
2014年に刷新され、2015年2月に日本で発売されたメルセデス・マイバッハのグレードは、S550とS600の2つのみ。
当時の価格は、S550が2,200万円、S600が2,500万円。9月に登場したS550のフルタイム4WDバージョンのS550 4MATICは、S550と同じ2,200万円に設定されました。
その後、価格改定やモデル名の変更が行われ、2018年現在はS560(2,278万円)、S560 4MATIC(2,278万円)、S650(2,791万円)というラインナップになっています。※価格には8%の消費税が含まれます。
当時の価格は、S550が2,200万円、S600が2,500万円。9月に登場したS550のフルタイム4WDバージョンのS550 4MATICは、S550と同じ2,200万円に設定されました。
その後、価格改定やモデル名の変更が行われ、2018年現在はS560(2,278万円)、S560 4MATIC(2,278万円)、S650(2,791万円)というラインナップになっています。※価格には8%の消費税が含まれます。
マイバッハとメルセデスマイバッハの比較②|ボディサイズ、エンジンスペックを比較
先代マイバッハ
ショートホイールベースの57は、全長5,723×全幅1,980×全高1,573mm、ホイールベース3,390mm。一方のロングホイールベースである62は、全長6,165×全幅1,980×全高1573mm、ホイールベース3,827mmで、乗車定員は4名です。
車両重量は、57が2,735kgで、62が2,855kg。エンジンは57、62共通で5.5L水冷V型12気筒ツインターボを搭載し、最高出力は405kW(550ps)、最大トルクは900Nm。駆動方式はFR、トランスミッションは5速ATを採用。
2005年に登場したSモデルは6.0L水冷V型12気筒ツインターボエンジンで、最高出力は450kW(612ps)、最大トルクは1,000Nmまでパワーアップしています。
2010年に登場するランドレーは、62Sをベースにしたオープンモデルで、スペックはS62に準じています。
車両重量は、57が2,735kgで、62が2,855kg。エンジンは57、62共通で5.5L水冷V型12気筒ツインターボを搭載し、最高出力は405kW(550ps)、最大トルクは900Nm。駆動方式はFR、トランスミッションは5速ATを採用。
2005年に登場したSモデルは6.0L水冷V型12気筒ツインターボエンジンで、最高出力は450kW(612ps)、最大トルクは1,000Nmまでパワーアップしています。
2010年に登場するランドレーは、62Sをベースにしたオープンモデルで、スペックはS62に準じています。
メルセデス・マイバッハ
現在も販売されているメルセデス・マイバッハは、ボディサイズが一種類のみで、全長5,460×全幅1,900×全高1,495mm、ホイールベース3,365mm。車両重量は2,300kgと初代マイバッハよりも小さくなっていることが分かります。
乗車定員は5名ですが、オプションを選ぶと4名定員にすることが可能。ハンドルは発売当初は全モデル左ハンドルのみでしたが、現在はS560のみ右ハンドルで、それ以外は左ハンドルとなっています。
エンジンはS550が、最高出力335kW(455ps)、最大トルク700Nmの4.7L水冷V型8気筒ツインターボ。S600は、最高出力390kW(530ps)、最大トルク830Nmの6.0L水冷V型12気筒ツインターボ。トランスミッションは、S550が9速AT、S600が7速ATでした。
現在は、S560とS560 4MATICが、最高出力345kW(469ps)、最大トルク700Nmの4.0L V8ツインターボ。S650は、最高出力463kW(630ps)、最大トルク1,000Nmの6.0L V12ツインターボ。トランスミッションは、S560が9速AT、S650が7速ATを採用しています。
乗車定員は5名ですが、オプションを選ぶと4名定員にすることが可能。ハンドルは発売当初は全モデル左ハンドルのみでしたが、現在はS560のみ右ハンドルで、それ以外は左ハンドルとなっています。
エンジンはS550が、最高出力335kW(455ps)、最大トルク700Nmの4.7L水冷V型8気筒ツインターボ。S600は、最高出力390kW(530ps)、最大トルク830Nmの6.0L水冷V型12気筒ツインターボ。トランスミッションは、S550が9速AT、S600が7速ATでした。
現在は、S560とS560 4MATICが、最高出力345kW(469ps)、最大トルク700Nmの4.0L V8ツインターボ。S650は、最高出力463kW(630ps)、最大トルク1,000Nmの6.0L V12ツインターボ。トランスミッションは、S560が9速AT、S650が7速ATを採用しています。
マイバッハとメルセデスマイバッハの比較③|内装の豪華装備を比較
先代マイバッハ
先代マイバッハの室内には、当時の最新装備が数多く採用されていました。リアシートには左右それぞれに9.5インチモニターが付き、21スピーカーのBOSEサラウンドシステムを搭載。オプションを選ぶとセンターに19インチという大画面の液晶モニターを設置することもできます。
62のリアシートにはフルサポートリクライニングシートが標準装備され、フロントシートとリアシートの間を液晶ティンテッドパネルで遮断する電動ガラスパーティションをオプションで選ぶことも可能。内装に使われるのはグランドナッパレザーという上質な素材で、色もマイバッハだけに用意された6色から選ぶことができました。
さらに3種類のウッドパネルも選ぶことができ、内装の仕上げは熟練した職人によるハンドメイド。そのため1日にわずか5台しか生産できないというのもマイバッハならではのエピソードといえるでしょう。
また、ひと際豪華な装備を誇っていたのがオープンモデルのランドレーです。そのひとつにフラコンパフュームアトマイザーというオプションがあり、これはセンターコンソールの上に置かれたガラス製の丸い置物に香水瓶をセットすると、コンプレッサーによって車中にフレグランスの香りが広がるというもの。リアシートの居住性を香りの面からでもサポートしてくれます。
62のリアシートにはフルサポートリクライニングシートが標準装備され、フロントシートとリアシートの間を液晶ティンテッドパネルで遮断する電動ガラスパーティションをオプションで選ぶことも可能。内装に使われるのはグランドナッパレザーという上質な素材で、色もマイバッハだけに用意された6色から選ぶことができました。
さらに3種類のウッドパネルも選ぶことができ、内装の仕上げは熟練した職人によるハンドメイド。そのため1日にわずか5台しか生産できないというのもマイバッハならではのエピソードといえるでしょう。
また、ひと際豪華な装備を誇っていたのがオープンモデルのランドレーです。そのひとつにフラコンパフュームアトマイザーというオプションがあり、これはセンターコンソールの上に置かれたガラス製の丸い置物に香水瓶をセットすると、コンプレッサーによって車中にフレグランスの香りが広がるというもの。リアシートの居住性を香りの面からでもサポートしてくれます。
メルセデス・マイバッハ
S550(S560)とS600(S650)は、おおざっぱにいえば搭載するエンジンのみの違いです。
メルセデス・ベンツSクラスのロングボディよりもさらに20cm長いホイールベースを採用しているため、車内はゆったりと足もとも広々としています。
基本は5名乗車ですが、ファーストクラスパッケージを選択すると4名乗車仕様となり、リアシートにはフットレスト、最大43.5度までリクライニングさせることが可能なバックレストが装備されます。
またシートには、ホットストーン式リラクゼーション機能、保温/保冷機能が付いたドリンクホルダー、ドイツの老舗銀食器メーカー「ROBBE&BERKING」に特注したシャンパングラスが収納されているボックスなど、フットレストを使いバックレストを倒せば、まるでラウンジでお酒を楽しむような時間がマイバッハの車内で過ごせます。
メルセデス・ベンツSクラスのロングボディよりもさらに20cm長いホイールベースを採用しているため、車内はゆったりと足もとも広々としています。
基本は5名乗車ですが、ファーストクラスパッケージを選択すると4名乗車仕様となり、リアシートにはフットレスト、最大43.5度までリクライニングさせることが可能なバックレストが装備されます。
またシートには、ホットストーン式リラクゼーション機能、保温/保冷機能が付いたドリンクホルダー、ドイツの老舗銀食器メーカー「ROBBE&BERKING」に特注したシャンパングラスが収納されているボックスなど、フットレストを使いバックレストを倒せば、まるでラウンジでお酒を楽しむような時間がマイバッハの車内で過ごせます。
先代マイバッハ(62S)
メルセデス・マイバッハ(S600)
先代のマイバッハ57/62と、現行のメルセデス・マイバッハ。同じような立ち位置ながらいろいろな面で違いがあることが分かりました。
特に車両価格ではその違いが顕著で、新型マイバッハがあくまでメルセデス・ベンツSクラスの派生形という立ち位置なのに対し、先代マイバッハはとにかく圧倒的に高額。オープンモデルにいたっては1億円を超えるという高額ぶりは現在でもなかなか見かけません。
また香りにまでこだわるなど、先代モデルの目指した豪華さは際立っています。ボディサイズも値段も装備もずいぶん違う2車ですが、いずれもメルセデス・ベンツの誇る超プレミアムサルーンであることだけは間違いありません。
特に車両価格ではその違いが顕著で、新型マイバッハがあくまでメルセデス・ベンツSクラスの派生形という立ち位置なのに対し、先代マイバッハはとにかく圧倒的に高額。オープンモデルにいたっては1億円を超えるという高額ぶりは現在でもなかなか見かけません。
また香りにまでこだわるなど、先代モデルの目指した豪華さは際立っています。ボディサイズも値段も装備もずいぶん違う2車ですが、いずれもメルセデス・ベンツの誇る超プレミアムサルーンであることだけは間違いありません。
西山昭智
大学卒業後自動車雑誌の編集部へ入社。アメリカ車を皮切りに輸入中古車やスーパーカー専門誌の編集部を経て独立。現在も紙媒体の自動車雑誌で編集および執筆を行っている。正規販売ディーラーや中古車専門店などに取材を行なうことが多く、現場でしか聞けない業界の裏話的なものも取り扱い中。好きな車はフランス車。