【最新版】12気筒エンジンの魅力と現行新車11選を一挙紹介!
更新日:2025.08.28

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12気筒エンジンを積んだ車は、エンジン音の重厚さや力強い加速感など、独特の魅力があります。現在購入可能、または注目されている希少な12気筒エンジン搭載の新車モデル11選を、ご紹介します。
- Chapter
- 2025年版|現行12気筒エンジン搭載の新車モデル11選
- 【ハイブリッド×V12】ランボルギーニ・レヴエルト
- 【限定復活モデル】ランボルギーニ・カウンタック LPI 800-4
- 【フェラーリ初SUV】プロサングエの12気筒が熱い!
- 【FR最速の跳ね馬】フェラーリ 812コンペティツィオーネ
- 【超高級セダン】ロールスロイス・ファントムのV12性能
- 【最上級SUV】ロールスロイス・カリナンのV12搭載
- 【W12の名作からV8ハイブリッドの革新へ】ベントレー・コンチネンタルGT スピード
- 【ラグジュアリーSUVの頂点へ】ベンテイガ スピードの進化
- 【メルセデス最上級】マイバッハ S680のV12実力
- 【最強アストン】DBS 770アルティメットは限定V12
- 【V12の芸術品】パガーニ・ウートピア
- まとめ|V12エンジンの魅力はこれからも色褪せない
12気筒エンジンを積んだ車は、エンジン音の重厚さや力強い加速感など、独特の魅力があります。しかし近年は環境規制の強化により、多くのメーカーがV12エンジンを段階的に廃止しつつあります。実際、ベントレーは象徴的だったW12エンジンの生産を2024年4月で終了すると発表し、当初2030年としていた全車種の電動化目標を、新たな戦略「ビヨンド100+」のもとで2035年まで延長する方針へと変更しています。
2025年版|現行12気筒エンジン搭載の新車モデル11選
【ハイブリッド×V12】ランボルギーニ・レヴエルト
ランボルギーニ創業60周年に登場した最新V12スーパーカーです。伝統の6.5LV12に3基のモーターを組み合わせた初のプラグインハイブリッドで、システム総出力は驚きの1015hp(約1029馬力)に達します。1000馬力超えを実現したハイブリッドV12は「新時代の猛牛」にふさわしいスペックですね。価格は6500万円台からとされていますが、そのデザインとパフォーマンスは唯一無二です。
【限定復活モデル】ランボルギーニ・カウンタック LPI 800-4
往年の名車「カウンタック」の名が50年ぶりに復活した限定モデルです。6.5LのV12エンジン(780hp)に48Vモーター(34hp)を組み合わせ、システム全体で814hpを発生するハイブリッド構成が特徴。0-100km/h加速2.8秒、最高速355km/hという俊足ぶりで、往年のシザードアも健在。世界限定112台(既に完売)という希少車で、価格は3億円とも言われる超プレミアムな一台です。
【フェラーリ初SUV】プロサングエの12気筒が熱い!
フェラーリ初の4ドア4シーターSUVにして、唯一無二のV12エンジン搭載SUVです。フロントミッドに積まれる6.5L自然吸気V12は最高出力725CV(約715馬力)、最大トルク716Nmを発生し、0-100km/h加速3.3秒の実力派。イタリア語で「サラブレッド」を意味する名のとおり、ラグジュアリーとパフォーマンスを両立したモデルで、価格も日本では4760万円台からとされています。
【FR最速の跳ね馬】フェラーリ 812コンペティツィオーネ
フェラーリ伝統のFRレイアウトを守るフラッグシップスポーツ「812スーパーファスト」の高性能限定モデルです。6.5L V12自然吸気エンジンは、チタン製コンロッドの採用やクランクシャフトの軽量化など各部が再設計されパワーアップ。最高出力830cv (ps) を9,250rpmで、最大トルク692Nmを7,000rpmで発揮します。レブリミットは驚異の9,500rpmに達し、0-100km/h加速2.85秒、最高速340km/h以上を誇る究極の跳ね馬です。世界限定999台のクーペに加え、オープンモデルの「812コンペティツィオーネA」も549台(資料により599台の記述もあり )限定で生産され、いずれも既に完売しています。
【超高級セダン】ロールスロイス・ファントムのV12性能
世界最高峰と称される超高級サルーンの現行モデルです。エンジンは6.75L V型12気筒ツインターボで、最高出力571PS (420kW) を5,000rpmで、最大トルク900Nmを1,700rpmという低回転から発生させ、余裕のパワーを静粛に生み出します。後席空間や、「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」と呼ばれるプラットフォームと先進のサスペンションシステムが生み出す「マジック・カーペット・ライド」と称される乗り心地は「走る最高級サロン」とも言われます。現行モデル「ファントム・シリーズⅡ」の日本での価格は6,050万円からとなっています。12気筒エンジンの滑らかさと静粛性は群を抜いており、まさに「究極のショーファーカー」として君臨する存在です。
【最上級SUV】ロールスロイス・カリナンのV12搭載
ロールスロイス初のSUVであり、同ブランドのラインナップにおいてV12エンジンを搭載するモデルです。市場にはフェラーリ・プロサングエなど他のV12搭載超高級SUVも存在します。ファントムと基本設計(アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー)を共有する6.75L V12ツインターボをボンネット下に収めており、標準モデルで571PS (420kW)、高性能版の「ブラックバッジ カリナン」では600PS (441kW) のパワーを発揮し、圧倒的な静粛性とパワーでどんな道も「魔法の絨毯」のように走破することを目指しています。近年の新車価格帯は、標準モデルで約4,384万円から約5,077万円(または約4,645万円から)とされており、“最上級のSUV”として富裕層に人気です。
【W12の名作からV8ハイブリッドの革新へ】ベントレー・コンチネンタルGT スピード
ベントレーが誇るラグジュアリークーペのトップグレードです。かつては6.0L W12ツインターボエンジンを搭載し、そのコンパクトな設計ながら659PSを発揮する「W12の名作」と称されました。しかし、現行のコンチネンタルGTスピードは、電動化戦略「ビヨンド100」の一環としてパワートレインを刷新。4.0L V8ツインターボエンジンと電気モーターを組み合わせたウルトラパフォーマンスハイブリッドシステムを搭載し、システム合計で782PSの最高出力と1,000Nmの最大トルクを発生します。これにより、0-100km/h加速は3.2秒(旧W12モデルは3.6秒 )と俊足ぶりに磨きがかかりました。内装は職人仕上げのウッドやレザーが贅沢に用いられ、快適性も極上です。なお、ベントレーはW12エンジンの生産を段階的に終了する計画を発表しています。
【ラグジュアリーSUVの頂点へ】ベンテイガ スピードの進化
ベントレーが手掛ける超高級SUV「ベンテイガ」のハイパフォーマンスモデルです。初期のスピードモデルには6.0L W12ツインターボエンジンが搭載され、最高出力635PS、最大トルク900Nm (91.8kgm) を誇りました。しかし、現行のベンテイガスピードは、4.0L V8ツインターボエンジンを搭載し、最高出力650PS、最大トルク850Nmと、W12モデルを上回るパワーを発揮します。これにより、0-100km/h加速は3.6秒(旧W12モデルは3.9秒)、最高速は310km/h(旧W12モデルは306km/h )と、SUV離れした加速力と世界最速級の最高速度を達成しています。この性能は、フェラーリ・プロサングエ(310km/h超 )やアストンマーティンDBX707(310km/h )といったライバルと肩を並べるものです。
【メルセデス最上級】マイバッハ S680のV12実力
メルセデス・ベンツの最高級ブランド、マイバッハによるフラッグシップサルーンです。エンジンフードの下には6.0L V12ツインターボ(型式M279M)が鎮座し、最高出力612PS・最大トルク900Nmもの力を発揮します。後席は贅を極めたリクライニングシートやシャンパン冷蔵庫まで備わるVIP空間です。
【最強アストン】DBS 770アルティメットは限定V12
アストンマーティンが誇るフロントエンジンGTカー「DBS」の最終進化モデルです。5.2L V12ツインターボエンジンは770ps/6500rpm、900Nmという驚異的スペックを誇り、「アストン史上最もパワフルな量産車」とされています。世界499台限定は発表と同時に完売する人気モデルです。
【V12の芸術品】パガーニ・ウートピア
イタリアの少量生産メーカー、パガーニの最新ハイパーカーです。メルセデスAMG特製の6.0L V12ツインターボエンジンをミッドシップに搭載し、最大出力864hp・最大トルク112.2kgmもの莫大なパワーを叩き出します。世界限定99台はすでに完売し、日本にもわずかに導入されました。
まとめ|V12エンジンの魅力はこれからも色褪せない
環境重視の潮流の中、12気筒エンジン搭載車は年々減少しつつあります。しかしその希少性ゆえに、現在残っているモデルは各メーカーの威信をかけたフラッグシップばかりです。今後電動化が進んでも、12気筒ならではの滑らかさや重厚なサウンドはクルマ好きの心を掴んで離しません。モーターショーや試乗イベントなどでそのエキゾースト音を耳にしたり、映像を通じて走りを目にしたりするだけでも特別な体験です。ぜひ機会があれば、12気筒エンジン車の唯一無二の魅力を体感してみてください。技術の転換期にある今だからこそ、“生きた伝説”とも言えるV12モデルとの出会いは、一層貴重で心躍るものになるでしょう。