パーキングメーター時間外駐車は違反?時間超過の罰則と注意点【2025年最新版】
更新日:2025.09.24
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都市部のコインパーキングは30分で400~500円が当たり前。しかし道路上のパーキングメーターは60分300円(場所によっては40分300円)と非常にリーズナブルです。筆者もよく利用しますが、いつも疑問に思うのが規制時間を過ぎたらその場所は駐車禁止になるのか? それともそのまま停めていても平気なのか? という点です。さらに、制限時間をオーバーしたらどうなるのか? 罰金を払わずに済むのか?といった初心者ドライバーが抱きがちな疑問についても、最新情報を踏まえて丁寧に解説します。
そもそも、パーキングメーターとは?
パーキングメーターとは、道路上に設置された短時間専用の駐車設備です。正式には「時間制限駐車区間」に設置される機械で、車両を感知して連続駐車時間を自動計測します。
時間制限駐車区間とは、警視庁によれば「道路状況や交通への影響を考慮し、指定場所・方法に限って短時間の駐車を認める区間」のことです。要するに、本来は駐車禁止の道路でも、パーキングメーターのある枠内に限り短時間なら駐車を許可する特例といえます。
パーキングメーターは主に繁華街やオフィス街など、短時間の路上駐車ニーズが高いエリアに設置されています。料金は地域によって異なりますが、例えば東京都心では60分300円 (一部40分300円)程度が一般的で、コインパーキングより割安に設定されています。その代わり駐車時間の上限は1時間(または40分)までと短く、長時間の利用はできません。短時間で用事を済ませるドライバー向けの制度と言えるでしょう。
時間制限駐車区間とは、警視庁によれば「道路状況や交通への影響を考慮し、指定場所・方法に限って短時間の駐車を認める区間」のことです。要するに、本来は駐車禁止の道路でも、パーキングメーターのある枠内に限り短時間なら駐車を許可する特例といえます。
パーキングメーターは主に繁華街やオフィス街など、短時間の路上駐車ニーズが高いエリアに設置されています。料金は地域によって異なりますが、例えば東京都心では60分300円 (一部40分300円)程度が一般的で、コインパーキングより割安に設定されています。その代わり駐車時間の上限は1時間(または40分)までと短く、長時間の利用はできません。短時間で用事を済ませるドライバー向けの制度と言えるでしょう。
パーキングメーターの作動時間と利用ルール
パーキングメーターが作動するのは定められた「規制時間」内だけです。規制時間は地域や道路によって異なりますが、朝8時頃から夜19~20時までの設定が多いようです。この時間帯のみメーターにお金を投入でき、時間計測が行われます。
規制時間外(夜間や早朝、日曜・祝日など) にはメーターが停止しており、硬貨を入れても作動しません。したがって時間外は料金を支払おうにも払えない状態であり、「メーターが動いていない=無料で駐車し放題」 というわけではないので注意が必要です。
規制時間内にパーキングメーターを利用する際は、決められたルールを順守しなければなりません。具体的には以下のような点に注意しましょう。
規制時間外(夜間や早朝、日曜・祝日など) にはメーターが停止しており、硬貨を入れても作動しません。したがって時間外は料金を支払おうにも払えない状態であり、「メーターが動いていない=無料で駐車し放題」 というわけではないので注意が必要です。
規制時間内にパーキングメーターを利用する際は、決められたルールを順守しなければなりません。具体的には以下のような点に注意しましょう。
枠内に正しく駐車する・・・車体が白線の枠からはみ出さないように停めます。全長が長い車で2枠にまたがるような停め方もNGです。
料金(手数料)を支払う・・・駐車後ただちに所定の硬貨(通常100円玉×3枚)で300円を投入します。領収書が必要な場合は発行ボタンを押せば受け取れます。
時間内に出庫する・・・駐車可能時間は最大60分以内(一部エリアは40分以内)ですが、規制終了時刻が迫っている場合はその時刻までとなります。例えば終了時刻が20時なら、19時30分に入庫しても20時まで(30分間) しか駐車できません。
延長や追加精算は不可・・・一度の利用で延長はできず、60分を超えて駐車し続けることは違反です。続けて利用したい場合は一度出庫し、再度空きがあれば停め直して新たに料金を支払う必要があります。
料金(手数料)を支払う・・・駐車後ただちに所定の硬貨(通常100円玉×3枚)で300円を投入します。領収書が必要な場合は発行ボタンを押せば受け取れます。
時間内に出庫する・・・駐車可能時間は最大60分以内(一部エリアは40分以内)ですが、規制終了時刻が迫っている場合はその時刻までとなります。例えば終了時刻が20時なら、19時30分に入庫しても20時まで(30分間) しか駐車できません。
延長や追加精算は不可・・・一度の利用で延長はできず、60分を超えて駐車し続けることは違反です。続けて利用したい場合は一度出庫し、再度空きがあれば停め直して新たに料金を支払う必要があります。
以上のルールを守らないと駐車違反として取り締まりの対象になります。実際、パーキングメーターが設置されている場所は駐車監視員も重点的に巡回しており、メーターの未納表示 (時間超過や未払いを示す赤ランプ)を見つけるとすぐさま違反キップを切られるケースが多いです。
違反すると反則金は普通車で15,000円、違反点数は2点(駐車禁止違反の場合) にもなります。また、放置違反(運転者不在で違反ステッカーを貼られる状態)とみなされると反則金の支払いだけで済まない場合もあります。規制時間内はメーターの料金を払い、時間内に確実に出庫する――当たり前のことですが、違反すると高くつくため肝に銘じておきましょう。
では、規制時間を過ぎた夜間や早朝はどうなるのでしょうか? 支払い不要でそのまま駐車を続けても問題ないのでしょうか? 次の章で詳しく見ていきます。
違反すると反則金は普通車で15,000円、違反点数は2点(駐車禁止違反の場合) にもなります。また、放置違反(運転者不在で違反ステッカーを貼られる状態)とみなされると反則金の支払いだけで済まない場合もあります。規制時間内はメーターの料金を払い、時間内に確実に出庫する――当たり前のことですが、違反すると高くつくため肝に銘じておきましょう。
では、規制時間を過ぎた夜間や早朝はどうなるのでしょうか? 支払い不要でそのまま駐車を続けても問題ないのでしょうか? 次の章で詳しく見ていきます。
規制時間外に駐車すると違反になるの?
基本ルール:駐車できるかは「道路標識」で決まる
結論から言えば、パーキングメーターの規制時間外に駐車できるかどうかは「その道路が元々どういう規制になっているか」次第です。パーキングメーターの時間帯規制が終わると、その道路は本来の規制内容に戻ります。したがって、その道路が元々「駐車禁止」であれば、規制時間外に枠内へ駐車しても違反になります。逆に、道路標識によって元々その時間帯は駐車禁止ではない場合、規制時間外でも駐車違反にはなりません 。
例えば、都内の住宅街などでは「駐車禁止 (8時~20時)」と時間指定された標識をよく見かけます。この場合、20時以降~翌朝8時までは駐車禁止規制が解除されるため、パーキングメーターの枠内であればその時間帯は駐車しても違反とはなりません。実際、警視庁のFAQでも「メーターが動いていない時間に駐車できる場所とできない場所があるので、駐車禁止標識の有無や表示を確認してください」と案内されています 。
例えば、都内の住宅街などでは「駐車禁止 (8時~20時)」と時間指定された標識をよく見かけます。この場合、20時以降~翌朝8時までは駐車禁止規制が解除されるため、パーキングメーターの枠内であればその時間帯は駐車しても違反とはなりません。実際、警視庁のFAQでも「メーターが動いていない時間に駐車できる場所とできない場所があるので、駐車禁止標識の有無や表示を確認してください」と案内されています 。
注意すべき駐車禁止のパターン
一方で、標識によって「夜間(20時~翌8時) は駐車禁止」と定められている道路もあります。そうした場所では、メーターが停止する20時以降は駐車禁止となるため、たとえ枠内であっても駐車すれば違反となります。
また中には、「日曜・祝日は終日駐車禁止なし (平日は駐禁)」といった特殊なパターンも存在します 。例えば早稲田通り高田馬場駅付近では、夜間の交通量は少ないにもかかわらず平日夜は駐禁になる場所があるそうです 。このように規制のパターンは様々なので、必ず現地の道路標識を確認することが重要です。
また中には、「日曜・祝日は終日駐車禁止なし (平日は駐禁)」といった特殊なパターンも存在します 。例えば早稲田通り高田馬場駅付近では、夜間の交通量は少ないにもかかわらず平日夜は駐禁になる場所があるそうです 。このように規制のパターンは様々なので、必ず現地の道路標識を確認することが重要です。
もう一つの注意点:長時間の駐車は「青空駐車」違反に
では、規制時間外で駐車が可能な場合は本当にずっと停めていて問題ないのでしょうか? 一応合法ではありますが、覚えておきたい別の規制があります。それがいわゆる「青空駐車」違反です。
これは「自動車の保管場所の確保等に関する法律(車庫法)」に基づくルールで、道路を長時間にわたり車の保管場所(駐車場)代わりに使うことを禁止するものです。具体的には、
昼間は12時間以上、夜間(日没~日出)は8時間以上連続して駐車した場合に違反となります。違反すると最大で20万円以下の罰金・違反点数2点が科される可能性があります 。標識上は夜間駐車OKでも、8時間以上置きっぱなしにすると青空駐車で取り締まられる可能性があるということです。
これは「自動車の保管場所の確保等に関する法律(車庫法)」に基づくルールで、道路を長時間にわたり車の保管場所(駐車場)代わりに使うことを禁止するものです。具体的には、
昼間は12時間以上、夜間(日没~日出)は8時間以上連続して駐車した場合に違反となります。違反すると最大で20万円以下の罰金・違反点数2点が科される可能性があります 。標識上は夜間駐車OKでも、8時間以上置きっぱなしにすると青空駐車で取り締まられる可能性があるということです。
要するに、「その道路が本来駐車禁止かどうか」がまず判断基準です。本来駐禁でない時間帯なら駐車できますが、駐禁であれば時間外でも停めてはいけません 。そしてたとえ駐車OKな時間帯でも、長時間の連続駐車には注意が必要です。
規制時間外が分かりにくいのはなぜ? 警察に聞いてみた
問題点:メーターのそばに「駐車禁止標識」がない
パーキングメーターの規制時間外に駐車できるかどうかは、道路標識を見ないと判断できません。ところが、その肝心の駐車禁止標識が、必ずしもメーターのすぐ近くに設置されているとは限らないのです。
場合によっては数十メートル離れた場所に標識が立っていることもあり、パッと見ただけでは「この枠は時間外どうなるのか?」を判断しにくい場面もあります。初心者ドライバーからすれば非常に分かりづらく、不親切に感じますよね。
場合によっては数十メートル離れた場所に標識が立っていることもあり、パッと見ただけでは「この枠は時間外どうなるのか?」を判断しにくい場面もあります。初心者ドライバーからすれば非常に分かりづらく、不親切に感じますよね。
警察の見解:「メーターは駐車を“促す”場所ではない」
筆者がこの疑問を警視庁に問い合わせたところ、興味深い答えが得られました。
担当者いわく、「パーキングメーターというのは積極的に駐車を促すための場所ではありません。本来は駐車できない道路だけれど、やむを得ず短時間だけ駐車を認めているに過ぎない」のだそうです。つまり警察としては、メーターがある場所も本来は駐車禁止の道路であり、決して「ご自由にどうぞ」というスタンスではないということ。
あくまで例外的に設置しているだけなので、「時間外は駐車できます!」といった案内表示をわざわざ出すことはまずあり得ない、とのことでした。
担当者いわく、「パーキングメーターというのは積極的に駐車を促すための場所ではありません。本来は駐車できない道路だけれど、やむを得ず短時間だけ駐車を認めているに過ぎない」のだそうです。つまり警察としては、メーターがある場所も本来は駐車禁止の道路であり、決して「ご自由にどうぞ」というスタンスではないということ。
あくまで例外的に設置しているだけなので、「時間外は駐車できます!」といった案内表示をわざわざ出すことはまずあり得ない、とのことでした。
標識の設置ルールとドライバーの確認義務
また、駐車禁止などの標識は、多くの場合その規制が適用される道路区間の始まりと終わりに設置されています。そのため、区間の途中にあるパーキングメーターのすぐそばに標識がないのは、ルール上、当然とも言えます。
結果として利用者には分かりづらい状況になっていますが、最終的な判断は、ドライバー自身がその区間の始まりなどにある標識を探して確認する必要がある、というわけです。
結果として利用者には分かりづらい状況になっていますが、最終的な判断は、ドライバー自身がその区間の始まりなどにある標識を探して確認する必要がある、というわけです。
まとめ: 時間外は標識を確認し、安全第一の行動を
パーキングメーターは便利ですが、利用時間や時間外のルールを誤解すると違反切符を切られるリスクがあります。規制時間内は必ず料金を支払い、定められた時間内に退出すること。
規制時間外は、一見停められそうに見えても道路標識で駐禁かどうかをチェックすることが欠かせません。特に夜間などは見落としがちなので注意しましょう。少しでも不安がある場合は、無理に路上に停めず近くの24時間営業の駐車場を利用するのが安全策です。
「時間超過したけど少しなら大丈夫だろう」 「夜になったからタダで停め放題だ」といった安易な考えは禁物です。違反すれば罰金や点数のペナルティを受けるだけでなく、放置車両としてレッカー移動等の措置を取られる恐れもあります。パーキングメーターを上手に活用しつつも、時間管理と標識確認を徹底して、安全でスマートなドライブを心がけましょう。
規制時間外は、一見停められそうに見えても道路標識で駐禁かどうかをチェックすることが欠かせません。特に夜間などは見落としがちなので注意しましょう。少しでも不安がある場合は、無理に路上に停めず近くの24時間営業の駐車場を利用するのが安全策です。
「時間超過したけど少しなら大丈夫だろう」 「夜になったからタダで停め放題だ」といった安易な考えは禁物です。違反すれば罰金や点数のペナルティを受けるだけでなく、放置車両としてレッカー移動等の措置を取られる恐れもあります。パーキングメーターを上手に活用しつつも、時間管理と標識確認を徹底して、安全でスマートなドライブを心がけましょう。
加藤久美子|Kato Kumiko
自動車生活ジャーナリスト。大学時代はトヨタディーラーで納車・引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社出版局に入社。フリーランスになって20年超。愛車は1998年式アルファスパイダーで走行距離まもなく25万キロ!近年は撮影&通訳担当のクルマ好き息子と共に、海外自動車ショウの取材が増えている。
著書「固有名詞子育て」(朝日新聞出版)、原作「愛車買います!」(実業之日本社)

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