ホワイトリボンタイヤとは?最近見かけない理由も解説!
更新日:2024.09.09
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タイヤの側面が白くなっている、または白いラインがぐるっと丸く入っているタイヤのことを「ホワイトウォールタイヤ」「ホワイトリボンタイヤ」と言います。クラシックカーなどでは現在も見かけるホワイトリボンタイヤですが、これはドレスアップの一種なのでしょうか?それとも?
文・加藤久美子
文・加藤久美子
タイヤは昔は白かった!
タイヤの色と言えば”黒”が定番ですが、あの色は着色したものだということをご存知でしょうか?もともとのゴムの色は白。消しゴムの色が白いのも、本来、ゴムの色は白いからです。(プラスチック消しゴムは違いますけどね)
また、ミシュランタイヤのキャラクターとしておなじみの「ビバンダム(ミシュランマン)も、全身白いですね。ビバンダムは、「いろいろなサイズのタイヤが重なった状態が人のように見える…」ということで1898年に生まれたキャラクターです。
「なぜタイヤのキャラクターなのに、黒じゃなくて白?」と思っていた方もいらっしゃるでしょう。公式には”ミシュランマンが白い理由は、当時高級品であったタイヤはひとつひとつ白い布や紙で包まれていたからだと言われています”とされていますが、初期の広告では、描かれている車両や自転車に白いタイヤを見ることができます。
つまり、ビバンダムの全身が白いのは、当時のタイヤが白かったからなのでは?と思います。
また、ミシュランタイヤのキャラクターとしておなじみの「ビバンダム(ミシュランマン)も、全身白いですね。ビバンダムは、「いろいろなサイズのタイヤが重なった状態が人のように見える…」ということで1898年に生まれたキャラクターです。
「なぜタイヤのキャラクターなのに、黒じゃなくて白?」と思っていた方もいらっしゃるでしょう。公式には”ミシュランマンが白い理由は、当時高級品であったタイヤはひとつひとつ白い布や紙で包まれていたからだと言われています”とされていますが、初期の広告では、描かれている車両や自転車に白いタイヤを見ることができます。
つまり、ビバンダムの全身が白いのは、当時のタイヤが白かったからなのでは?と思います。
ホワイトリボンタイヤが生まれた理由は?
100年以上前には、タイヤ=白だったわけですが、白いゴムでできたタイヤは耐久性に難がありました。車の性能が上がって、長距離を走ることが増えてくると耐久性に問題が出てきたのです。
そこで接地面を強化するため、炭素(カーボンブラック)を混ぜたゴムをコーティングしました。ゴムに炭素を混ぜて使うと、耐久性が劇的にアップすることが判明したことで、タイヤは黒くなったのです。1920年代ごろのことです。
1930年代になると、メンテナンス性にも優れる黒いタイヤは広く普及しますが、白から黒へいきなり全部変えてしまうと違和感があったのか、アメリカではメーカーオプションとして、サイドウォールが白いホワイトリボンタイヤが誕生。高級車オーナーを中心に流行しました。
その後、1960年代以降~80年代のアメリカ車で、ふたたび装飾用としてホワイトリボンタイヤが流行。この時代ではもはや、タイヤが黒だからといって違和感があるわけもなく、ホワイトリボンタイヤは装飾的要素が強いものでした。
そこで接地面を強化するため、炭素(カーボンブラック)を混ぜたゴムをコーティングしました。ゴムに炭素を混ぜて使うと、耐久性が劇的にアップすることが判明したことで、タイヤは黒くなったのです。1920年代ごろのことです。
1930年代になると、メンテナンス性にも優れる黒いタイヤは広く普及しますが、白から黒へいきなり全部変えてしまうと違和感があったのか、アメリカではメーカーオプションとして、サイドウォールが白いホワイトリボンタイヤが誕生。高級車オーナーを中心に流行しました。
その後、1960年代以降~80年代のアメリカ車で、ふたたび装飾用としてホワイトリボンタイヤが流行。この時代ではもはや、タイヤが黒だからといって違和感があるわけもなく、ホワイトリボンタイヤは装飾的要素が強いものでした。
ホワイトリボンタイヤは、いまでも買えます!
黒いタイヤがスタンダードになった現代において、ホワイトリボンタイヤを新車で装着している車は皆無です。しかし、いまだに古いアメリカ車ではマストアイテム。求めるオーナーも少なくありません。
また、そういった市場の要求に答えるタイヤメーカーも、めっきり少なくなりましたが、いくつか存在しています。そのなかのいくつかは、日本でも購入可能です。タイヤ通販大手のオートウェイのHPで検索したところ、ナンカン、ミネルバ、トラベルスターなどアジアンタイヤの4ブランドで20種がヒットしました。しかも、6,000~1万円となかなかリーズナブル(アジアンタイヤにしたら結構な高級品?)です。
最初のホワイトリボンタイヤは、性能を求めたものでしたが、タイヤを黒く作る技術が確立された後は、性能よりもドレスアップ的要素が強かったのですね。
また、そういった市場の要求に答えるタイヤメーカーも、めっきり少なくなりましたが、いくつか存在しています。そのなかのいくつかは、日本でも購入可能です。タイヤ通販大手のオートウェイのHPで検索したところ、ナンカン、ミネルバ、トラベルスターなどアジアンタイヤの4ブランドで20種がヒットしました。しかも、6,000~1万円となかなかリーズナブル(アジアンタイヤにしたら結構な高級品?)です。
最初のホワイトリボンタイヤは、性能を求めたものでしたが、タイヤを黒く作る技術が確立された後は、性能よりもドレスアップ的要素が強かったのですね。
加藤久美子|Kumiko Kato
自動車生活ジャーナリスト。大学時代はトヨタディーラーで納車・引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社出版局に入社。フリーランスになって20年超。愛車は1998年式アルファスパイダーで走行距離まもなく25万キロ!近年は撮影&通訳担当のクルマ好き息子と共に、海外自動車ショウの取材が増えている。
著書「固有名詞子育て」(朝日新聞出版)、原作「愛車買います!」(実業之日本社)