560馬力のハイパワー化!モンスターSUVとなったCallaway Yukon Denali SC560とは?

Yukon Denali 2018

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アメリカのCallaway Cars(キャラウェイ カーズ)という会社をご存知でしょうか?おもにシボレー(GM)のモデルに独自のチューニングを施した、スペシャルコンプリートカーを販売するメーカーです。そのチューニングは、スポーツカーのコルベットにとどまらず大型SUVも含まれます。その最新版が、Callaway Yukon Denali SC560(キャラウェイ ユーコン デナリ SC560)です。
Chapter
Callaway Cars(キャラウェイ カーズ)とは?
ベースのGMC Yukon Denaliとは?
Callaway Cars(キャラウェイ カーズ)によるチューニングポイント
Callaway Cars(キャラウェイ カーズ)の品質とアフターサービス

Callaway Cars(キャラウェイ カーズ)とは?

シボレー(GM)を中心にチューニングを行うキャラウェイ カーズは、1977年、リーブス・キャラウェイによって設立されました。

リーブス・キャラウェイは、元々レーサーでしたが、1970年代のオイルショックや排ガス規制のあおりを受け、レーサーを一時断念。再びプロレーサーに返り咲くため、エンジンビルディング、シャーシチューニング、コンポーネント製作を学びます。

まず、BMW320i用のターボチャージャーを開発。キャラウェイ カーズとしての活動を開始します。このターボチャージャーキットは、BMWのほか、フォルクスワーゲン、ポルシェ、アウディ、メルセデス用にデリバリーされると同時に、IndyCar V8エンジンを製作しました。

しかしキャラウェイの名前の有名にしたのは、1987年に発表したシボレー コルベット(C4)用ツインターボキットです。このキットは、ファクトリーオプションとしてディーラーで販売されたのです。

そして、このツインターボキットをベースに開発されたスペシャルモデル、スレッジハンマー コルベットは、670kW(約900ps)の最高出力から250マイル(402㎞/h)の最高速をマークしました。

その後も、積極的にチューニングカーの開発を続け、コルベットをはじめ、アストンマーティン、レンジローバーなどのコンプリートキットをリリース。レース好きな方は、ル・マンやデイトナ耐久レースでの活躍、ゲーム好きな方はグランツーリスモで記憶にあるかもしれませんね。

ベースのGMC Yukon Denaliとは?

GM(ゼネラル・モーターズ)のなかでも、トラックやSUVに特化しているのがGMCブランドです。

そのGMCのなかで、Yukon(ユーコン)は最大サイズのフルサイズSUV。Denali(デナリ)は、最上級グレードの名称です。標準ボディのユーコン デナリとロングボディのユーコン XL デナリが用意されます。

ボディサイズは、全長203.9インチ(5,179mm)×全幅80.5インチ(2,044.7mm)×全高74.4インチ(1,889.76mm)、ホイールベース116インチ(2,946.4mm)の堂々とした体躯は、日本車と比較するとランクル200よりもさらにひと回り大きなサイズです。3列シートを備え、最大8名まで乗車可能です。

ロングボディのユーコン XLではホイールベースと全長が長くなり、その延長ぶんはサードシートの快適性向上とラッゲジスペースの拡大に充てられます。

搭載エンジンは、6.2L V8。最高出力420hp(425.8ps)/5,600rpm、最大トルク460lb-ft(624Nm)/4,100rpmを発揮。ミッションは、10ATが組み合わせられています。駆動方式は2WDと4WD。価格は、6万6,200ドルからとなっています。

シボレー タホは姉妹車で、キャディラック エスカレードはそれをベースに製作されています。

Callaway Cars(キャラウェイ カーズ)によるチューニングポイント

キャラウェイ カーズが手がけたユーコン デナリは、V8 6.2L(376cu.in)にインタークーラー付きスーパーチャージャーをボルトオン、独自のインテークとエグゾーストシステムを採用しています。

その出力は、最高出力560bhp(567.8ps)/6,200rpm、最大トルク 553 lb-ft (745Nm)/3,800 rpm。ノーマルのGMC Yukon Denariと比較すると、最大トルクが12.83kgf・m向上し、発生回転数が300rpm下がっているので、より中低速域でのパワー感が感じられるでしょう。

このエンジンは、シボレー タホ RST、キャディラック エスカレードにも用意されます。もし6.2Lエンジンでオーバーパワーと感じるなら、同じラインで5.3Lエンジンを搭載した480SCがあります。

Callaway Cars(キャラウェイ カーズ)の品質とアフターサービス

チューニングカーというと耐久性やメンテナンス、万がいちの故障の際の対応が気になります。しかしキャラウェイ カーズが手がけたエンジンは、先述した独自パーツ類以外(たとえばセンサーやECUなど)は、すべてシボレー社のパーツを採用。そのためエンジンの耐久性や信頼性を失うことはありません。

キャラウェイ カーズ独自の保証制度では、購入後3年または3万マイル(4万8,280km)までの走行が保証されます。

さらに販売網は独自ディーラーだけでなく、全米のGMCディーラーでも販売。まさにメーカー公認のチューニングカーで、メルセデス ベンツのAMG、BMWにとってのMと同様の位置付けと考えて良さそうです。

もし日本にGMCが上陸してくれたら、SUV+ハイパワーのキャラウェイ ユーコン デナリ/タホRST/エスカレード 560SCは、魅力的な選択肢になりそうですね。

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