FFとRR。コンパクトカーにはどちらの駆動方式が適してるのか?

FF、RRとは?

ルノー トゥインゴ 2014

FFは、フロントエンジン・フロントドライブの略で、文字通り車体前方にエンジンが搭載され、前輪を駆動します。対するRRは、リアエンジン・リアドライブの略で、リアトランクに当たる部分にエンジンを搭載し、後輪を駆動します。

どちらも構造的には、駆動輪の車軸上にエンジンを配置しており、大雑把に言えばエンジンと駆動輪のセットをフロントに配置すればFF、リアに配置すればRRというわけです。

FFまたはRRというパッケージは、一般的なFR方式にくらべて、駆動輪までを含めたパワーユニットを構成する部品数が少なく、構造がシンプルです。そのため駆動力伝達上のロスが抑えられ、燃費向上にもつながります。

さらにフロントに搭載されたエンジンとリアの駆動輪をつなぐプロペラシャフトを必要としないので、乗車空間を広く取ることができます。

FFとRR、先に普及したのはどっち?

Volkswagen beetle タイプ1

市販車としてRRを採用した車種が流行したのは、第二次世界大戦後です。

1938年、ナチス・ドイツが国民車計画を提唱。そこで生まれたモデルが、フェルディナント・ポルシェが設計したフォルクスワーゲン タイプ1(ビートル)でした。しかし、ナチス・ドイツは戦争に突入し計画が頓挫。生産は、終戦後の1945年から開始されました。

また、同じ敗戦国のイタリアでは、1957年にフィアットが2代目の500を発表。RRのフィアット500は、大衆車としてイタリアのみならず周辺のヨーロッパ諸国でも受け入れられました。

さらに日本でも1958年にRRのスバル360が発売されました。

RRが普及した理由は、上記以外に、ボンネットを低くデザインできる自由度の高さ、駆動輪に常に荷重が掛かるためトラクション性能に優れていること、ハンドルの軽さや回頭性の良さ、ブレーキの効きの良さが挙げられます。

一方、FFは1930年代から研究がされてきましたが、前輪に駆動と操舵を合わせることが技術的に難しく、普及するまでに時間がかかりました。一般的に普及したのは、1959年にデビューしたミニと言われています。

ただし、アレック・イシゴニスの設計したミニのエンジンは、エンジンとミッションが2階建てになったもので、オートバイのようにエンジンオイルとミッションオイルを共用していました。その後、フィアットがエンジンの横にミッションを配置したパワーユニットを設計。1969年にフィアット128が発売されました。これが現在のFFのもとになっています。

その後1960年代にFFが普及すると、RRを採用する車種が少なくなっていきました…。

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