エンジンが8種類も?!メルセデス・ベンツEクラスのエンジン・トランスミッション・パワートレインをプロが徹底解説

W213 メルセデス・ベンツ Eクラス 後期

現行型Eクラスには、ガソリンやディーゼルに加え、マイルドハイブリッド、さらにセダンにはガソリンハイブリッドやディーゼルハイブリッドも設定するなど、多彩なパワーユニットが用意されています。

トランスミッションは基本的に9速ATを組み合わせており、メルセデスAMGモデルには専用セッティングのスポーツタイプのATが用意されています。

文・写真/萩原 文博

Chapter
現行型Eクラス セダンにはエンジンが9種類も用意されている
現行型Eクラスのトランスミッションは基本的に9速AT
現行型の4輪駆動システムはどんな路面でも安定性を発揮する

現行型Eクラス セダンにはエンジンが9種類も用意されている

エントリーモデルである「E200スポーツ」とその4WD版である「E200 4MATICスポーツ」には、最高出力184ps、最大トルク280Nmを発揮する1.5L直列4気筒ターボエンジンを採用したマイルドハイブリッドを搭載しています。

同社が「BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)」と呼ぶシステムが組み合わされることで、効率的な動力伝達を実現するほか、燃費性能が追求されています。

セダンの「E200スポーツ」の場合、WLTCモード燃費は13.1km/Lを実現しています。

「E300スポーツ」には、最高出力258ps、最大トルク370Nmを発揮する2L直列4気筒ターボエンジンが搭載されています。

こちらは純粋なガソリンエンジン車で、WLTCモード燃費は11.7km/L(セダン)となっています。

「E220 dスポーツ」には、最高出力194ps、最大トルク400Nmを発する2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンが搭載され、WLTCモードで16.8km/Lの燃費をマークします。

「E350 e」には、最高出力211ps、最大トルク350Nmを発揮する2L直列4気筒ガソリンターボエンジンに、最高出力122ps、最大トルク440Nmのモーターを組み合わせたハイブリッドパワートレインが搭載。

システム総合で320psの最高出力、700Nmの最大トルクを発揮。モーターのみで最大51kmの走行が可能です。

「E350 deスポーツ」には、最高出力194ps、最大トルク400Nmを発する2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンに、「E350e」に搭載するのと同じモーターを組み合わせるディーゼルハイブリッドを採用しています。

システム総合では306psの最高出力、700Nmの最大トルクを発揮し、モーターだけで最大50kmの航続が可能となっています。

「E450 4MATICエクスクルーシブ」には、最高出力367ps、最大トルク500Nmを発揮する3L直列6気筒ターボエンジンに"ISG"を組み合わせたマイルドハイブリッドパワートレインが搭載され、パワフルな走りとともにWLTCモードで11.7km/Lの燃費を実現しています。

高性能モデルとなる「AMG E53 4MATIC+」には、最高出力435ps、最大トルク520Nmを発する3L直列6気筒ターボエンジンに、"ISG"と電動スーパーチャージャーを組み合わせたマイルドハイブリッドを搭載。

あらゆる回転域で俊敏なレスポンスを実現しています。

そしてトップパフォーマンスモデルとなる「AMG E63 S 4MATIC+」には最高出力612ps、最大トルク850Nmを引き出す4LV型8気筒ツインターボエンジンが搭載され、0-100km/h加速タイムは3.4秒(セダン)を誇ります。

なお、ステーションワゴンのグレードは、「E200」、「E200 4MATIC」、「E220 d」、「メルセデスAMG E53 4MATIC+」、「メルセデスAMG E63 S 4MATIC+」が設定されています。

そしてクーペおよびカブリオレでは「E200」、「E300」、「E450 4MATIC」、「メルセデスAMG E53 4MATIC+」の4グレードが設定されています。

現行型Eクラスのトランスミッションは基本的に9速AT

現行型Eクラスに搭載されているトランスミッションは、基本的に全車9速ATとなっており、スムーズで効率的な走りに貢献します。

高性能モデルのメルセデスAMG仕様では、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した9速ATの"AMGスピードシフトTCT(トルク・クラッチ・トランスミッション)""AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)"を搭載。

シフトダウン時に自動ブリッピングを行ったり、シフトダウン時に1速飛ばしたギアを選択したり、自動ダブルクラッチ機能が採用されるなど効率良く、気持ちの良いシフトチェンジを行います。

<次のページに続く>
次ページ
現行型の4輪駆動システムはどんな路面でも安定性を発揮する

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博