日本に1台の”ゲンバラ ミラージュGT”の実力とは?最高出力680馬力、カレラGTがベース
更新日:2024.09.09
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ゲンバラは(GEMBALLA Automobiltechnik GmbH)は、1979年に設立されたドイツのチューニングメーカー。ポルシェを中心としたチューニングを得意としています。そんなゲンバラが、ポルシェ・カレラGTをベースにチューニングを施し、誕生したのが、ゲンバラ ミラージュGTです。
カレラGTはポルシェの高性能スーパーカーですが、改良が施された「ミラージュGT」は果たしてどのような車なのでしょうか。
カレラGTはポルシェの高性能スーパーカーですが、改良が施された「ミラージュGT」は果たしてどのような車なのでしょうか。
ゲンバラ ミラージュGT
ベースとなったポルシェ カレラGTは、フルカーボンシャーシ、612ps、5,733ccのV型10気筒DOHCエンジン、最高速度330km/h以上、0~100km/h加速3.8秒と、ノーマル状態でもハイパフォーマンスな性能を備えています。また、カレラGTは生産台数1270台、新車価格30万ユーロ(5000万円以上)と、希少かつ超高額な車でもあります。
もはやノーマル状態でもチューニングは必要なさそうな車ですが、ゲンバラは更なる性能向上をもたらすべく「ミラージュGT」を誕生させました。
外装にはゲンバラが独自に開発したカーボンファイバー製のパーツ、エアロがふんだんに使用され、見た目の印象が変わっています。ただ、見た目の格好良さだけを追及しているわけではなく、装着されている数々のエアロパーツは、ボディの内部および外部の気流を整流し、走行時の安定性を高める性能に計算して設計されたパーツであり、ミラージュGTのパフォーマンスを向上に寄与しているのです。
もはやノーマル状態でもチューニングは必要なさそうな車ですが、ゲンバラは更なる性能向上をもたらすべく「ミラージュGT」を誕生させました。
外装にはゲンバラが独自に開発したカーボンファイバー製のパーツ、エアロがふんだんに使用され、見た目の印象が変わっています。ただ、見た目の格好良さだけを追及しているわけではなく、装着されている数々のエアロパーツは、ボディの内部および外部の気流を整流し、走行時の安定性を高める性能に計算して設計されたパーツであり、ミラージュGTのパフォーマンスを向上に寄与しているのです。
エンジンと性能
外装だけではなく、エンジンにもチューニングの手が加えられています。
カレラGTと比較してみましょう。
<カレラGT>、
・最大出力 :612ps
・最大トルク:60.2kgm
<ミラージュGT>
・最大出力 :680ps
・最大トルク:64.0kgm
上位のように馬力だけでも68psも高められております。
排気系にもチューニングは施されており、エンジン音も、カレラGTのときよりもシャープで甲高く、突き刺さるような鋭いエキゾーストサウンドに。
カレラGTと比較してみましょう。
<カレラGT>、
・最大出力 :612ps
・最大トルク:60.2kgm
<ミラージュGT>
・最大出力 :680ps
・最大トルク:64.0kgm
上位のように馬力だけでも68psも高められております。
排気系にもチューニングは施されており、エンジン音も、カレラGTのときよりもシャープで甲高く、突き刺さるような鋭いエキゾーストサウンドに。
最高速度は335km/hとなり、0~100km/h加速は3.7秒に短縮されました。
また、通常の移動で走行する場合などに、リップスポイラーが縁石などにぶつからないように車高の調整をすることができる、電気油圧式のハイトコントロール・システムが装備されています。
気になるお値段は、30万ユーロ(約4000万円)、しかしこれはカスタマイズ費用なのだそう…。カレラGTは別売りなので、オーナーになりたい方はまずカレラGTを購入しなければなりません。約5000万円~ですから、トータルで9000万~1億円…となりそうです。
なお、ミラージュGTには公道走行が可能なRSスパイダー製作が噂されています。見た目は完全なレーシングカーですが、これがゲンバラの車作りの目指す方向性を示していると言えます。
悲運のゲンバラ創始者
うした実に魅力的なマシンを次々と輩出しているチューニングメーカー・ゲンバラ。ポテンシャルの高さと、高級感を持ったコンセプトから富裕層に支持されているといえます。
しかし、このゲンバラ社、決して順風満帆とはいえない運命を辿ったメーカーといえます。
なんと2010年の2月に、創業者であるCEOウーヴェ・ゲンバラ氏(Uwe Gemballa)は、南アフリカで失踪、遺体で発見される事件に巻き込まれたのです。このゲンバラ氏の事件、南アフリカの警察関係者の調べでは、間違いなく誘拐殺人であったと断定されています。南アフリカに潜伏中のチェコ共和国の犯罪組織の男が身代金目的でゲンバラ氏を誘拐したと…。
その時期、2010年に一度ゲンバラ社は経営状態が悪くなかったにも関わらず、破産申請として倒産となります。様々な憶測が飛び交い、大きなスキャンダルとして報じられていました。とにかく、希代のチューナーといえるゲンバラ氏の冥福を祈ります…。
しかし、このゲンバラ社、決して順風満帆とはいえない運命を辿ったメーカーといえます。
なんと2010年の2月に、創業者であるCEOウーヴェ・ゲンバラ氏(Uwe Gemballa)は、南アフリカで失踪、遺体で発見される事件に巻き込まれたのです。このゲンバラ氏の事件、南アフリカの警察関係者の調べでは、間違いなく誘拐殺人であったと断定されています。南アフリカに潜伏中のチェコ共和国の犯罪組織の男が身代金目的でゲンバラ氏を誘拐したと…。
その時期、2010年に一度ゲンバラ社は経営状態が悪くなかったにも関わらず、破産申請として倒産となります。様々な憶測が飛び交い、大きなスキャンダルとして報じられていました。とにかく、希代のチューナーといえるゲンバラ氏の冥福を祈ります…。
現在も活躍!孤高のチューニングメーカー ゲンバラ
前述のような悲劇に見舞われたゲンバラ社ですが、その後新たなスポンサーを見つけ、再出発しております。2012年にはポルシェではなく、マクラーレンのMP4-12CをチューニングしたゲンバラGTもリリースしており、いまだ孤高のチューニングメーカーとして存在しております。
なかなか手の届かないチューニングカーばかりではありますが、実に魅力あるチューニングメーカーであるといえましょう。創始者ゲンバラ氏の理念は今もこうしたマシンに息づいていると言えそうです。
少量生産で、価格的にも、生産台数的にも非常に入手困難な車ですが、日本国内にも1台存在します。そのため、日本国内で見かけるようなことがあれば、大変ラッキーな事と言えるでしょうね。
なかなか手の届かないチューニングカーばかりではありますが、実に魅力あるチューニングメーカーであるといえましょう。創始者ゲンバラ氏の理念は今もこうしたマシンに息づいていると言えそうです。
少量生産で、価格的にも、生産台数的にも非常に入手困難な車ですが、日本国内にも1台存在します。そのため、日本国内で見かけるようなことがあれば、大変ラッキーな事と言えるでしょうね。