なぜポルシェはRR(リアエンジン・リアドライブ)を貫くのか?特徴や意味を解説

911カレラ

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ポルシェ911は1963年の初登場から約50年、RR(リアエンジン・リアドライブ)を貫いてきました。これにはどんな意味があるのでしょうか?
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RRの車はごく少数派
RRの特徴は?
今日まで50年以上、RRを貫いてきたポルシェ911

RRの車はごく少数派

現在、一般的な自動車のエンジンと駆動系のレイアウトはFF(フロントエンジン・フロントドライブ)、FR(フロントエンジン・リアドライブ)、MR(ミッドシップ・リアドライブ)、4WD(フロントエンジン・4輪駆動)の4パターンになります。ポルシェ911に代表されるRR(リアドライブ・リアエンジン)レイアウトはごく少数派。2015年現在も生産されている乗用のRR車はポルシェの他に、2014年に3代目が発売されたルノー・トウィンゴ、スマート、(この2車はメカニズムを共用)、テスラモデルSの3モデルとなります。

RRの特徴は?

エンジンと駆動系が全部リアに集中しているので、重量バランスは当然ですが後ろに偏ります。後輪に荷重がかかる分、雪道ではスタックしにくいという利点や、後ろが重いことでブレーキング時の安定性がよいという点も挙げられます。しかし、実際は直進安定性が悪い、高速コーナーでのコントロールが難しいなど走行時、物理的に不安定な面が多々あります。また室内やラゲッジルームのスペースも取りにくいレイアウトです。(つまり実用性があまりよくない)。
1930-50年代に盛んに作られたRR車ですが、1959年にFF車の代名詞ともいえるミニが発売されてから、世界の自動車メーカーは小型FF車の開発に乗り出し70年代半ばまでに多くのRR車が生産を終了しました。

今日まで50年以上、RRを貫いてきたポルシェ911

多くの自動車メーカーがRR車の生産を終わらせる中で、ポルシェ911は1963年、ポルシェ356の後継としてデビューして以来ずっとRRに拘ってきました。
もちろん、単に生産を続けてきたというだけではなく、長きにわたってRR車独特の挙動と闘いながら、数えきれないほどの改良を行いリアエンジンならではの強大なトラクション性能を武器に、世界中の911ファンを魅了し、レースシーンにおいても第1級であり続け、好成績を残してきました。RRレイアウトにこだわり続けてきたポルシェの執念は企業としての成功にもつながっています。


以上、ポルシェ911のRRについてご紹介しました。
異端のスポーツカー、911の好調な販売を盾に、世界最高の利益率を誇る自動車メーカーであり続けているポルシェ。そんなポルシェがこだわり続けたRR、今後の進化も楽しみですね!
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