あなたの愛車をオープンカー仕様にすることはできる?車検の問題は?

愛車をオープンカーに改造する方法とは

マツダ ロードスター

※写真はマツダ ロードスター

もしも愛車をオープンカーに改造できたら…と考える方も多いことでしょう。そこで、クローズドボディをオープンボディに改造する方法を考えてみました。

極論すれば、グリーンハウスから上のB、Cピラーや屋根を切断すれば良いだけです。ただし、ボディを加工のみした状態で走行できるのは私有地だけで、公道では運転できません。なぜなら、ベース車が型式認定を受けた状態とは異なるからです。改造オープンカーを公道で運転するためには、改造車として公認される必要があります。

公認を受けるために必要な申請が構造変更ですが、ボディ形状を変更するため、公道を走行するに十分な強度を確保している証明が必要です。それが車枠応力測定試験で、実際の改造前に車枠強度検討書を作成し、最寄りの車検場で相談しておくと検査がスムーズです。改造にあたっての注意点も指導してもらえる場合があります。

また、内装材をオープン用に変更した場合も改造申請が必要になります。

車枠応力測定試験とは?

車枠応力測定試験とは、車体や車枠を加工した場合に必要となります。開口部を大きく開けたり、全長の延長などの改造を施した場合、改めて車体の強度を測定し、保安基準に適合しているかを測定します。

具体例としてはルーフを大きく開き、FRPルーフを架装したキャンピングカー、ホイールベースを延長したリムジン、元ガソリン車の改造電気自動車、今回のテーマのように元クローズドボディの改造オープンカーなどが検査対象となります。

車枠応力測定試験を行うことで、愛車の各部位にどれだけの応力がかかるのか調べることができ、ボディ加工前に補強が必要な箇所が的確に判断できます。この判断に基づいて、ボディ加工を行い、補強材を加えると、車体強度を損なわずにオープンボディに改造できるという寸法です。車枠応力測定試験は、専門に行っている業者さんに依頼するのが一般的です。

モノコックボディでは、相当に困難

フィアット 500c

近年の車のボディは、ほとんどがモノコック構造です。

モノコックというのは、ボディ全体で強度や剛性を形成している構造ですから、どこか1箇所でもパーツが無くなれば全体のバランスは崩れます。ましてや、おおきなルーフやそれを支えるB、Cピラーを無くすとなれば、強度を確保することは困難です。

つまりモノコック構造の場合、オープンボディにして必要な強度を確保するためには、見えない箇所に相当な補強を加えなければならず、車重の大幅な増加を招きます。

かつての日産 フィガロや、現在のフィアット500Cなどが、キャンバストップ的なオープンとしているのは、そういった大人の事情がありそうです。

もしも、好きな車でオープン化を考えるなら、モノコックよりもフレームのあるボディを選んだほうが、費用も労力も少なくて済むでしょう。

改造オープンカーのデメリット

数々の難所をクリアーし、公認改造オープンカーとなった愛車には、途方もないデメリットが待っています。

まずは任意保険です。正式に公認改造車となり、車検証にもその旨が記載されたとしても、多くの任意保険会社は、加入を断ります。また加入できたとしても、相場よりは高めです。

クローズドボディをオープンボディに改造する製作方法は、80年代にシティ、セリカ、シルビア、ファミリアなどで採用されましたが、これらの車種のハンドリングや乗り心地は、あまり褒められたものではありませんでした。

ウェブのレビューでは、走行中あちらこちらから軋み音が出る、ボディに変な振動が走る、フロントガラスが細かく振動するなど、快適なクルージングとはいかない様子です。

屋根があることを前提に設計されたボディをオープン化するには、相当な困難がともないそうです。

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