なぜ上方から車の周囲を確認できるのか?

「駐車」とは飛行機で言えば「着陸」と同じ

飛行機

一般的な運転で、一番難しいのが駐車です。特に狭い駐車場では、バックしながら自分の目で確認できない4角にも気をくばり、所定の位置に自車をとめなければなりません。

飛行機にとっての着陸と同様、駐車ができなければ「クルマを運転できます」と胸を張って言えない、それくらい重要で、基礎として絶対に身につけなくてはいけない技術と言えるでしょう。

しかし、飛行機の着陸に自動操縦が取り入れられて安全性が向上してきたのと同様に、自動車にも数々の運転支援技術が取り入れられ、ついには自動で駐車する車まで現れています。

「駐車支援技術」の登場

過去の駐車支援技術といえば、超音波を使った後方探知装置などがその初期の代表でしょう。国産では、トヨタが4代目のT140系コロナが世界で初めてバックソーナーを採用しました。

超音波やレーダーなどの電波を使い、その反射波を拾うことで、障害物の有無、時間で距離を検出してます。バックソナーは、その後車体の四隅に配置したセンサーで車体後面だけでなく、あらゆる方向にぶつけないための支援装置に発展しました。

標準装備だけでなく、現在でも後付けセンサーとして社外品が販売されているので、意外と馴染みがある装置かもしれません。

日産「アラウンドビュー」の登場

「駐車をもっと便利に」というユーザーの要望に対する日産の回答が、アラウンドビューでした。

2007年10月、マイナーチェンジされた日産 エルグランドに搭載された装備で、車体各所に設置したカメラで周囲の画像を撮影して合成し、自車を上から見た映像をリアルタイムでモニターに表示します。

簡単な話のようにも感じますが、複数のカメラで撮影した映像をリアルタイム処理する高速解析・処理技術があればこそ実現できました。

2017年現在では、映像解析技術がさらに進化し、自車の周囲の固定物だけでなく、移動して近づいてくる物体や人がいれば、それを検知して警報を出すシステムにまで発展しています。

そして全自動駐車へ

インテリジェントパーキングアシスト

アラウンドビューそのものは、各社から名称を変えて同種のシステムが登場していますが、自動運転の実用化が間近かに迫っていることもあり、駐車にもその技術が使われるようになっています。

トヨタや日産は、インテリジェントパーキングアシストの名で、駐車場所を設定すれば、ステアリング操作をクルマが自動的に行い、ドライバーはアクセルとブレーキだけを操作すれば良くなりました。

その他、三菱電機などはGPS信号から座標を設定する方式のテストも行っています。自動運転の実用化で、アクセルやブレーキ操作すら必要がない技術も開発されており、BMWやメルセデス・ベンツが採用を開始しています。

「教習所を出てから、自分で駐車したことが無い」というドライバーに出会い、ジェネレーションギャップを感じる時は、そぐそこまで来ているのかもしれませんね。

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