忘れていませんか?白色の実線と破線、黄色の実線はどう違う?

区画線の基本

車線

昭和27年に定められた道路法および昭和35年制定の道路交通法を受け、同年「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」により、区画線や道路標識が日本に導入されました。目的は円滑な道路交通のためで、自動車が個人にも普及したことにより、交通事故を未然に防ぐための法令でした。

区画線は用途により「車道中央線」「車道境界線」「車道外側線」などに区分されます。白色もしくは黄色(オレンジ)で、白色は実線と破線、黄色は実線のみです。運転免許取得時に自動車教習所で習ったはずですが、この3種の違いをみなさん覚えていますか?

まず白色は「追い越し可能」、黄色は「追い越し禁止」。実線は「はみ出し禁止」、破線は「はみ出し可能」を意味しています。それぞれ組み合せて考えてみましょう。

黄色には実線しかない!?

車線

黄色い実線の区画線は、「追い越しのためのはみ出し禁止」です。黄色い実線をまたいで右側にはみ出すことができないので、実質的には追い越しもできないことになります。この道路に「追い越し禁止」の標識があれば、もちろん追い越しも禁止になります。

通行に注意を払わなければならない、危険な道路で車道中央線として見かけます。たとえば対面交通の山道など。曲がりくねり、先の見通しも良くないので物理的にも追い越しは無理なはずですが、それでも黄色実線に指定してあるということは、危険運転で事故が多発した場所なのかもしれません。大人しく運転するのが吉です。

白色実線の意味

白色の実線は「追い越し可能」で「はみ出し禁止」です。追い越してもいいけど、はみ出さないでね、とは物理的に矛盾しているように思えます。

白色実線は、車道幅員6m以上で、片側2車線以上の道路に中央線として設置されます。同じ進行方向に複数の車線があり、空いているレーンを走る前提で設計された道路です。

はみ出し禁止なのに追い越し可能とは、自動二輪を追い越すケースが考えられます。

片側4車線以上の道路では中央線の代わりに、中央分離帯が設置されます。どうしても設置が無理な場合は、車道中央線に白色実線が2本並行して引かれます。

ただし、白色実線が車両通行帯のある道路で車線境界線に使われている場合は、進路の変更が可能になります。これはおもに、高速道路のトンネルや自動車専用道路で車線変更をすると危険な箇所で見られます。

その一方、交差点手前30メートルでは、道交法によって追い越しのための進路変更が禁止されていますので、白色実線が車線境界線であっても進路を変更しての追い越しは禁止になります。

白線破線の意味

高速道路

白色の破線は「追い越し可能」、「はみ出し可能」の意味です。

すごく自由に運転できそうな区画線ですが、実際には速度が出しづらい車道幅員6m以下の狭い道路に車道中央線や車道境界線として設置されます。

片側2車線で車道境界線が白色破線であれば、車線変更して追い越しも可能。このような道路は通常都市部に見られ、過剰な速度違反は難しいほどの混雑ぶりを呈します。車線変更も頻繁に行われます。

車道中央線が白色破線であれば、対向車に影響ない範囲で反対車線に飛び出し、追い越しも可能です。乗客の乗降で停車しているバスや配送車、故障車などを追い越す場合が想定されます。

なお、いくらはみ出し可能な白色破線だからといって、複数車線にまたがって走行する、いわゆる”名古屋走り”は道路交通法違反です。「はみ出し可能」を誤って理解しないように気をつけましょう。

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