なぜ車によって給油口の位置が違うのか?

意外と間違えがちな給油口の位置

ガソリン

現在、セルフ式のガソリンスタンドが増えているため、給油機の脇に自分でクルマを停めることになります。その際に、給油口が反対側になる位置に停めてしまい、「しまった!やり直し」なんて経験もあろうと思います。

車種によって給油口の位置が違っており、これが国産車、輸入車という違いであれば、少しはわかり易いのですが、そういうわけでもないのです。

いったいこれは、どういう理由があるのでしょうか?

給油口の位置の違いは、安全性が理由

日産 GT-R マフラー (2016)

給油口の位置の違いというのは、当然ガソリンタンクのレイアウトに関係してくるわけですが、同様にこのレイアウトは、高熱をもつマフラーの取り回しと大きく関係しています。

給油口側にマフラ―がある場合、高熱を持つマフラーにガソリンがかかってしまうという人為的ミスも排除できません。そうなると最悪、出火~炎上という事態も考えられるわけです。こうした理由から、“給油口はマフラーの反対側に配置”というセオリーが出来たといわれています。

位置に関しては、一般的には左側が多くなっていますが、メーカーサイドも特に統一しているというわけではなく、車のパッケージ次第で合理的に配置されているようです。

ガソリンスタンドで給油口の位置で慌てない「見分け方」は有名ですが、改めて紹介しましょう。

燃料計の近くに給油機のアイコンがあると思います。このアイコンの横に付いている▶マークの向きによって、給油口が車両のどちら側の付いているのか判断できます。もしも、▶マークがない場合は、ドライバーと同じ側にあります。

なかには変わった位置に給油口があるクルマも

ルノー アルピーヌ V6ターボ/GTA (1990)

給油口は大抵、ボディ後方にありますから、初めて乗るクルマでも後部に給油口を探すと思います。しかし、軽バンやハイエースなどに初めて乗った方は、給油口の位置がわからない、なんてことがあるかもしれません。加えていえば、室内に給油口カバーのレバーがなかったり、キーで給油口キャップを直接開けるタイプもあります。

こうした軽バン、ワンボックス、トラックなどは、運転席の後ろBピラーの下部、または右側後輪の上あたりに配置される設計が多いようです。

また、リアエンジンのモデルなかには、フロントフォード内に給油口があるなんてことも…。アルピーヌ ルノーV6ターボもそんな1台なのですが、ボンネットを跳ね上げて、中のタンクに給油しなければなりません。

スタンドに入っておもむろにフロントフードを開ける車を目にしたお兄さんは、混乱必至というものです。

リアヘビーな重量配分を、少しでもバランス良くするためのレイアウトですが、ガソリンの残量によってフロントの重量=接地感が変わってくるため、必然的に操るドライバーにはウデが求められるわけです。衝突した時のことなど考えていないのでしょうね。

ともあれ、給油口の位置は、使用時における安全性を考慮したもの。それだけガソリンは揮発性が高く、また引火点も低いことから、非常に危険な可燃物質であることの証左なのです。

セルフ式の給油が増えている昨今ですから、特に私達も取り扱いは気を付けなければなりませんね。

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