いまさらですが、注目しておくべき電気自動車6選

シボレー ボルト EV

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2000年代に入り環境問題が大きく取り沙汰されるようになったことは、記憶に新しいところです。それを受けた各社はソリューションに注力し、その回答としてさまざまなメーカーから、電気自動車が市販されるようになりました。さて、今回は注目すべき電気自動車を挙げてみましょう。
Chapter
徐々に台頭してきた電気自動車たち…
BMWの提示する新世紀のスポーツカー
電気自動車といえばテスラ!
シボレーからも誕生!テスラーキラーとなれるか!?
日本においての電気自動車の先駆けモデル

徐々に台頭してきた電気自動車たち…

近年、環境問題が大きく取り沙汰されるようになってきた流れで、日本国内ではエコカー減税など、国策としても環境に優しいクルマを推奨する施策が行われました。結果、スポーツモデルの多くが駆逐され、クルマ好きにとって受難の時代が続いたといえます。

2017年現在、出力と環境性能を両立させる(ハイブリッドあるいはダウンサイジングターボ)技術が進化し、メーカーもスポーツモデルを復活させています。これは、冬の時代に環境性能を向上させる努力を行ってきた成果もあるのではないでしょうか。

その一方で、まったく別の進化を遂げているのが電気自動車=EVです。国内では、三菱i-MiEVが先鞭をつけ、日産がリーフで後を追っています。また発電用のエンジンを搭載した三菱 アウトランダーPHEVや日産 ノート e-POWERなども増えてきました。

日本国内でEVの普及が遅れた最大の要因は、やはりバッテリー容量。つまり航続距離です。しかし最近ではそのバッテリー性能も大きく向上し、テスラを筆頭に、航続距離を問題としないモデルも出てきています。

こうしたEVは補助金の恩恵を大きく受けられること、また自動車税にも優遇があることから注目すべき存在となっています。今回はそんなチェックすべき電気自動車を紹介しようと思います。

BMWの提示する新世紀のスポーツカー

①BMW i8

そのフューチャリスティックなデザインで注目を浴びたのが、BMW i8です。ただし、このi8はフロントにモーター、リアミドに1.5L 3気筒のツインパワーターボエンジンを搭載しているプラグインハイブリッドモデルです。

厳密にはEVと呼べませんが、eDRIVEを選択すればEVとして走行が可能(およそ40km)です。充電は、自宅の200Vコンセントからも可能で、2.5時間~3時間で満充電になります。普段使いであれば、ほぼガソリンを消費せずに運用することも可能なのです。

■BMW i8
エンジン:1.5リッター直列3気筒DOHCターボ
最高出力:171kW(231ps)/5,800rpm、
最大トルク:320Nm(32.6kgm)/3,700rpm、
システム最高出力:266kW(362ps)
システム最大トルク:570Nm(58.1kgm)

②BMW i3

BMW i8が未来的なスポーツカーだとすると、i3は次のスタンダードを目指したコンパクトモデルとなります。そしてこのi3は、完全なEVとなっているのもポイント。

2016年にバッテリー容量の拡大が行われ、その航続距離は約390kmに向上しているとのこと。これだけの距離を走ることができれば、旅行なども十分こなせるのではないでしょうか。

それでも航続距離に不安があるというユーザーには、オプションのレンジエクステンダーがあります。これによりリアに搭載された650cc発電用エンジンのサポートで、航続距離は最大で約150km。さらに、充電場所がなくても給油することで走れますから、ロングドライブにも不安なく使えますね。

ちなみに500km走行するのに必要な電気代は、1,731円(電気代6km/kWh 、電費20.78円/kWhを元に試算した試算)。ガソリンエンジン車の半分の価格で走ることができます。

充電は付属の充電ケーブルを使えば、自宅の電気自動車充電用コンセントからも可能です。

価格は509万円~ですが、自動車取得税、重量税が免税、自動車税は75%軽減。さらにクリーンエネルギー自動車補助金が最大で36.5万円(2017年4月時点)となり、購入・維持の面で手厚い補助を受けられる状況です。

■BMW i3
リアモーター
最高出力:125kW(170ps)
最大トルク:250Nm

電気自動車といえばテスラ!

③テスラ モデルS

それまで一部のマニアのみに知られていたテスラ社を一気にメジャーな存在に押し上げたのが、モデルSでしょう。もっとも廉価なモデルでも400km(70km/h平均、外気温20度,
ACオン)をゆうに越える航続距離。そして圧倒的な加速力に4ドアセダンという性能は、EVを現実的な選択肢とさせています。

新型大容量バッテリーを搭載したモデルS P100Dは、なんと0-100km加速2.7秒というスーパースポーツを凌ぐスペック。価格は1,480万~ですが、その価値は十分にあるモデルです。

このようにEVのイメージを刷新させたテスラ社、ひいてはCEOのイーロン・マスクの功績は極めて大きいといえるでしょう。

ちなみに、エントリーグレードのモデルS 60は、865万円~。かなり現実的な選択肢に映るのではないでしょうか。

■テスラ モデルS 60
リアモーター
最高出力:315ps
最大トルク:44.9kgm

④テスラ モデルX

前述のテスラ モデルSの成功を起点とし、ラインナップを拡充し続けるテスラ社。2017年にはSUV仕様のモデルXを発表しています。

プラットフォームはモデルSのものを流用しながら、リアドアに「ファルコンウイングドア」と呼ばれる跳ね上げ式を採用したことも興味深いところ。3列シート仕様も用意していることから、リアの乗降のしやすさは重要なのですが、思わぬソリューションを持ち込んだものです。

航続距離は417km~565km(グレードにより異なる)と、やはり素晴らしいものがあります。

価格は1,115万円~1,728万円。まだニューモデルだけに、市場でどのように受け止められるか興味深いところです。

■テスラ モデルX P90D
フロントモーター最高出力:192kW(262ps)/リアモーター最高出力:375kW(510ps)
システム最高出力:346kW(470ps)
システム最高トルク:830Nm(84.6kgm)

シボレーからも誕生!テスラーキラーとなれるか!?

⑤シボレー ボルトEV

日本ではあまり見かけることはありませんが、シボレーはボルトというハイブリッドモデルを2010年からラインナップしています。そして2016年に発表されたのが、 ボルトEVです。

これは文字通り純然たる電気自動車となっており、航続距離は約380kmに到達しているとのこと。価格は$37,495(約380万円)です。

北米で同じカテゴリーとなるテスラのモデル3が$35,000(約360万円)なので、強力なライバルになっています。

はたして日本に導入されるのか、シボレー ボルトEVは非常に気になる存在です。

■シボレー ボルトLT
最大トルク:266lb-ft(36.8kgm)

日本においての電気自動車の先駆けモデル

⑥日産 リーフ

最後に紹介するのは、2010年に発表された日産 リーフです。現在では世界で販売されている定番モデルです。

リーフは、数度のマイナーチェンジでバッテリーの強化が行われ、現行モデルは280kmの航続距離となっています。

テスラに比べると少々物足りなさもありますが、エントリーモデルが280万円(補助金除く)というプライス。日産は本当に努力しているといえます。

また日産の北米法人がとツイッター上で、新型を2017年度中に発表すると発表。エクステリアの変更に加え、航続距離は500kmを超えるとも噂されています。大いに期待できるところですね。

シボレー ボルトEV、テスラ モデル3、そして日産 リーフといった廉価で本格的に運用できるEVは、徐々にではありますが確実に増えています。ある意味でEVは、ターニングポイントを迎えているのかもしれませんね。
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