大排気量NA車、MT車など…今後、絶滅危惧種になりそうな車とは?
更新日:2022.03.16

現在は自動車のエンジニアリングは過渡期にあると言えます。動力源がエンジンから、電気モーターへ、安全装置がパッシブ、アクティブへと変わり、さらに自動化しつつあります。最新技術を採用する一方、時代のニーズに合わなくなってきた技術なども存在します。どのような技術の絶滅が危惧されるのでしょうか。
今後はエンジンのダウンサイジング、ワイドボディ、ATが主流?
自動車に求められる性能や安全基準が1990年代とは大きく変わってきています。また自動車市場のメインマーケットの変遷により、自動車メーカーの商品戦略も大きく変わってきました。
これら自動車環境の変化は、旧来の延長線上にある自動車は絶滅しつつあります。今回はそんな絶滅の危機に瀕した自動車をご紹介します。
【その1】大排気量NA&マルチシリンダー車
2017年にトヨタ センチュリーがモデルチェンジされます。現行車にはV型12気筒5.0Lエンジンが搭載されていますが、次期型にはV型8気筒5.0Lハイブリッドエンジンを搭載する模様です。
大排気量エンジンであることに変わりはありませんが、ハイブリッドシステムと組み合わされ、従来の純然たるNAエンジンではなくなります。また、シリンダー数が12から8へと削減されます。
ミドルサイズではレクサス GSの2.5L車が廃止され、代わりに2.0Lダウンサイジングターボが搭載されます。
コンパクトクラスでは2016年パリ・モーターショーに欧州仕様の新型シビックハッチバックが出展されますが、搭載エンジンは1.0L直3VTECターボです。シビックは1.5L~2.0Lクラスの車両ですから、小排気量化が顕著です。
いずれも排気量、シリンダー数をダウンさせ、ボア径の広いトルク型エンジンにターボを組み合わせる手法を採用しています。今後もこの流れが続きそうです。
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