知ってたらうんちく王!? 海外自動車メーカーのエンブレムにまつわる由来・トリビア

BMW(ビー・エム・ダブリュー)

BMW エンブレム

BMWは「Bayerische Motoren Werke(バイエリッシュ モトーレン ヴェルケ) AG」を略したもので、日本語に訳せば「バイエルン発動機株式会社」となります。そのエンブレムは青と白が十字で切り返されたおなじみのデザインですが、このマークにはいったいどんな意味が隠されているのでしょうか。

BMWといえば自動車メーカーとして知られていますが、もともとは航空機を製造していたメーカーとして1916年に創業。当時はBMWではなくBFW(Bayerische Flugzeug Werke=バイエルン航空機製造会社)という名前でした。

その翌年に、社名をBMWに変更、同年10月にエンブレムが商標登録されました。その由来は、かつて航空機メーカーだったということもあり、プロペラが回転している姿を正円で描き、そのなかに青空と白い雲を連想させる配色を組み合わせた。とまぁもっともらしい理由が、長年語り継がれてきたのですが、じつは本当の由来はほかにありました。

BMWの前身のBFWは、ラップ発動機製造(Rapp Motorenwerke GmbH)とグスタフ・オットー航空機工業(Gustav Otto Flugmaschinenfabrik)が合併してできた会社でした。そのラップ発動機のエンブレムと、バイエルンの州旗に使われているカラーを組み合わせたもの。それがBMWエンブレムの由来なのです。

Volkswagen(フォルクスワーゲン)

VW エンブレム

「volks=国民」「wagen=自動車」つまりフォルクスワーゲンとは、国民の自動車という意味になります。

1934年、ヒトラー率いるドイツ労働者党によって進められた「国民車構想」から生まれた自動車が、フォルクスワーゲンでした。

”volks=国民”、”wagen=自動車”。つまり、国民の自動車という意味になります。設計者は、あのフェルディナンド・ポルシェ博士です。VとWを縦に配置したエンブレムの基本は、この時代に出来上がっています。

このヒトラーの国民車計画は第2次大戦によって立ち消えとなりますが、戦後すぐの1945年にイギリス軍管理のもと製造工場が復活。フォルクスワーゲン社を命名され、車両も新たにフォルクスワーゲン タイプ1として製造が開始しました。

Audi(アウディ)

アウディ エンブレム

丸いリングが4つ、横につながっていることから「フォーリングス」と呼ばれるアウディのエンブレム。このフォーリングスは、4つの会社が集まって設立されたことに由来しています。

フォーリングスが生まれたのは1932年。アウディ(Audi)、ホルヒ(Horch)、DKW、ヴァンダラー(Wanderer)という4社集まってアウトウニオン(Auto Union AG)が設立されます。このときのエンブレムは、フォーリングスの内側にそれぞれのロゴが入ったものでした。

その後、3度の変更を受け、1994年にフォーリングスが復活。現在まで使用されています。

"4つの丸い輪っか"アウディのロゴマークに隠された秘密

Mercedes Benz(メルセデス・ベンツ)

メルセデス エンブレム

スリーポインテッドスターという名前で知られるのが、メルセデス・ベンツのエンブレムです。

メルセデス・ベンツの前身であるベンツ&カンパニーは、1926年にダイムラー モトーレンと合併を行います。両社のエンブレムは、ベンツ&カンパニーが月桂樹の葉を配したもの、ダイムラーは環のないスリーポインテッドスターで、その2つを組み合わせた新しいエンブレムも考案されました。

スリーポインテッドスターは、世界で初めて内燃機関(エンジン)を製作したゴットリープ ダイムラーが、みずからのエンジンの飛躍を夢見て「陸・海・空」すべてにおける頂点をあらわしたものだといわれています。

現在は、環にスリーポインテッドスターを合わせたエンブレムと、月桂樹の葉を配したエンブレムが、車種はボディ形状によって使い分けられています。

PORSCHE(ポルシェ)

ポルシェ エンブレム

まるで王家の紋章のような形をしているポルシェのエンブレム。真ん中にある跳ね馬が印象的ですが、こちらにもきちんとした由来があります。

ポルシェのお膝元といえばドイツ南西部にあるシュトゥットガルトですが、そのシュトゥットガルトがあるバーデン=ヴュルテンベルク州のクレスト(紋章)と、シュトゥットガルト市のクレストをアレンジして組み合わせたのが、ポルシェのエンブレムです。

かつてバーデン=ヴュルテンベルク州にはヴュルテンベルク王国があり、その当時使われていた紋章に鹿の角が描かれていたこともあって、ポルシェのエンブレムにはよく見ると鹿の角が使われています。また、黒と赤のカラーリングもヴュルテンベルク王国の国旗の配色に由来しています。

次ページまだまだ続く、エンブレムの由来やトリビア

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