ジムニー・ランクル…最も丈夫なクルマとは何か?

まずクルマにおける「頑丈」とは何か?

ジムニー

そもそも「頑丈」と一言で申しましても、人によって定義はそれぞれです。とにかく故障も無く何十万kmでも走るクルマが頑丈かといえば、そんな事はありません。車に限らず機械というものはメンテナンスを繰り返して動かし続けるもので、車も例外ではありません。

それで何十万kmも走るとなれば、数え切れないほどのメンテナンスを繰り返し、その中で無数の部品を交換、気が付けば交換していないのはボディだけ、という事すらありえますし、そうすればどんなクルマだって何十万kmであろうが何百万kmであろうがに走るでしょう。そうではなく無整備で、せめて毎年の車検だけでと言っても同じ話で、よほど1年に10万km以上も走る人でなければ、クルマの寿命が来る前にドライバーにお迎えが来る事でしょう。

しかし、世の中探せばあるもので、中には数十年放ったらかしにしておきながら、普通に動いたというクルマもあります。

鬼戦車T-34

おそらく近代兵器に限らず、乗り物という乗り物の中でこれほどタフなものは無いのではないかというものの代表が、旧ソ連の生み出した、史上最高の傑作戦車、T-34です。

原型が作られて部隊配備が始まったのが1930年代末、1941年からの第二次世界大戦では文字通り主力戦車として東西の戦場を駆け回り、戦後も長らく使われたどころではなく、今でもどこか田舎で戦争が起きると、時々現役のT-34がメディアに登場したりします。

戦車としては攻防走のバランスが取れた非常に優れた戦車とはいえ、ドイツ軍の強力な戦車にはアッサリ撃破されたり、戦後対戦車ミサイルなどが登場すると歩兵にすらアッサリやられてしまったりもしますが、何しろ第二次世界大戦中に作りに作りまくったものでそれこそ捨てるほどあったものですから、どこかの倉庫にしまいこまれていたT-34が今でも何かあると出動するわけです。

相手に強力な火器さえ無ければ、今でも重装甲の戦車として通用してしまいます。

しかし、中には現役を退いてどこかのモニュメントとして、戦争の記憶を残したり何かの記念のために展示されているT-34もあります。そうやって展示されたまま50年ほどの時が過ぎ、その場所の再開発が決まったので撤去しようか、となった時に、困るのがその車重です。

何しろ古いとは言え大戦争を戦い抜いたれっきとした主力戦車ですから、数十トンもあります。そのへんのレッカー車で運べるものではないですし、クレーンで釣り上げるにも大事です。

なるべくコストをかけずにどうにかしようと考えたところ、「T-34だし、もしかしたら動くかも?」と考えたのかヤケになったのか、バッテリーをつないで燃料を入れ、エンジンをかけたそうです。

すると何と!1930年代としてはオーパーツとさえ言える優れた性能の、旧ソ連が誇る大傑作、オールアルミ製ディーゼルエンジンは一発で始動し、駆動系やサスペンションにも問題がありませんでした。

しかも元はソ連を構成していたどこかの共和国の話ですから、昔T-34を操縦していたという人もすぐに見つかり、T-34はそのままスクラップヤードまで自走していったそうです。
走るのにもったいない!のかもしれませんが、何しろ捨てるほどあるT-34なので、解体しても必要ならどこかにはあるでしょうし。

そのようなわけで、「頑丈なクルマ」と言えば、この「数十年放置しても、何もメンテナンスせずに動いたT-34戦車」を挙げたいと思います。

T-34中戦車【動画】

国際的には日本車そのものの頑丈さが有名

トヨタ ランドクルーザープラド 150系 TZ-G

しかし、頑丈とはいえT-34はあくまで戦車ですし軍用車両です。現実的に頑丈なクルマは何だろうと考えると、国際的には日本車そのものが「頑丈なクルマ」というか「しぶといクルマ」と言われているようです。

何しろ1年くらいそのまま放置しておいても、バッテリーが上がらない限りはそのままエンジンが普通にかかって走る事自体がものすごい事らしく、その意味において日本車自体が頑丈だと言われています。

寒暖の差が激しく、しかもジメジメして多湿な上に海に囲まれていてサビや腐食も起こしやすいという環境にありながら、輸入車がバタバタと倒れて走らなくなる中で日本車は平然と毎日走っているのですから、それは頑丈になるかもしれません。海外でもそれくらい頑丈なクルマはありますが、どちらかというとミリタリー・スペック、つまり軍用車としても使われるほどのクルマに多くなっています。

よく戦場で日本製車両が活躍し、敵味方双方がランドクルーザーやハイラックスを駆使していたので「トヨタ戦争」などと言われるケースさえありますが、そうしたゲリラ以外でもスズキ ジムニーなどはインド軍などで正式に採用されていますし、頑丈な日本車の中でも、クロスオーバーSUV以外の本格クロカン4WDならば、過酷な戦争も生き残れるほどタフ、丈夫!と考えて良いでしょう。

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