タイヤの「ひび割れ」はどの程度まで大丈夫なのか?

サマータイヤは5年、スタッドレスは3年

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タイヤの主成分はゴムと金属。その中でも多いのはゴムです。ゴムは、柔らかく弾力があり、路面の凹凸を吸収するばかりでなくグリップするために必要です。

さて、このタイヤのゴムは、その「柔らかさ」が重要になります。タイヤは、日々風雨や油分にさらされていると徐々に劣化していきます。この劣化のペース、ゴムが硬化してグリップ力が下限に達する、という意味で、サマータイヤの場合は5年、スタッドレスは3年程度と言うのがおおむね判断基準です。

特に、スタッドレスタイヤはサマータイヤ以上に柔らかさが大事になりますし、雪道走行をしている場合は塩化カルシウムなどのダメージも受けていますので、定期的なチェックを行いましょう。

長く使っているとひび割れてくる?

硬くなったゴムは、徐々に縮んでいきます。これは、素材の性質と言えます。長く使っていなかった輪ゴムを使おうとして切れてしまった経験はないでしょうか?このように、弾性を失った状態が、タイヤの劣化した状態と同じと考えてください。

輪ゴムは、新しいものを買えばよいのですが、タイヤの場合、走行中に起きると大変なことになります。タイヤの経年劣化とひび割れの状態によっておおむね5段階に分類されます。

3段階目で注意、4段階目では交換したいところ。特にタイヤの厚みが最も薄い、サイドウォール部分でこのような状態だったら注意が必要です。サイドウォール部分はカーカスと呼ばれるスチールワイヤーが入っており、補強がされている部分ですが、スチールワイヤーにはタイヤの空気圧を維持する機能はありません。そのため、カーカスまでひび割れが到達すると空気が徐々に抜けていきます。

空気が抜けるとバーストの危険性も。

徐々に空気が抜けていき、走行に支障を来す状態を、スローパンクチャーと言います。スローパンクチャーでは、徐々に空気が抜けるため、なんだかおかしいな?とドライバーが感じ取ってからも少し猶予があります。

しかし、怖いのはバースト。タイヤにひび割れがある状態で、高速道路などを走行すると、タイヤの摩擦熱でタイヤ内の空気圧が上昇し、ヒビ割れを中心に一気にタイヤが破裂することがあります。

バーストは、低速走行時には起こりにくく、おおよそ高速走行時。そのため、急にハンドルを取られたりして、事故に発展するケースがあります。また、タイヤのトレッド面が剥がれてしまった場合、タイヤの奥にあるブレーキホースなどを巻き込んでしまい、ブレーキが利かなくなる、という事態も考えらます。

バーストの発生は非常に危険なため、高速道路を走る前などは空気圧だけでなくひび割れなどにも注意しましょう。

新品タイヤでも傷があると危険

タイヤ

最近は、扁平率が高くインチの大きいタイヤが純正でも装着されるようになりましたが、併せてよりタイヤ面が外側に出ている車が多くなりました。特に欧州車には多いです。このような車で、一度は経験しがちなのが、路肩に寄せた時にサイドウォールを縁石などに擦ってしまうこと。

ホイールが傷になるのも気になりますが、このとき無理に抜け出そうとしてタイヤを傷つけると、そこからバーストに発展する事があります。

また、無理なローダウンも同様。フェンダー加工を必要としない程度のスマートなローダウンは心配ないのですが、フェンダーにタイヤが入り込むほどのローダウンの場合、ストロークしたときにフェンダーと接触したり、ちょっとした個体差でフェンダーと干渉したりということも。走りながらタイヤを傷つけますので、注意が必要です。

筆者は、かつて中古車購入時、付いていたタイヤが新車当時のままのタイヤだったことがあります。おおよそ10年前の車であったため、当然、タイヤはカチカチで、ヒビも入っていました。

今のようにトラクションコントロールなどないFR車だったので、普通にアクセルを踏み込むだけでバーンナウトができる程度にグリップしなかったことを覚えています。車を引き取った翌日には、タイヤを交換しにカーショップに出向きました。非常に危険ですので注意しましょう。

また、最近少なくなっていますが、「スペアタイヤ」でも同様のことが言えます。

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